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2008-07-27

槍穂展望の山旅、その9、稜線で花三昧

トラバース道沿いにも様々な花が咲いていて、眺めは良いし、花は多いしで、ついつい何枚も写真を撮ってばかりで、Kさんを待たせることになり、一寸気の毒な事をしました。

私に構わずにどんどん先に進んでいて、と言っているのですが、やはりあまり間隔が開き過ぎると、待ってくれているようです。

ここで初めて、キバナノコマノツメが咲いていました。

P7174091

東赤石山で見かけてから、まだ一か月ちょっとでしょうか。

この付近は標高2500近くありますから、そう考えると標高が1000m近くも下で、同じ花を見られるのって、考えたらすごいことですね。

P7174092

P7174101 一方、オオバキスミレのほうはキバナノコマノツメよりも低い所に生えているようで、これより上ではあまり見かけませんでした。そして、ここがその両者がほぼ同じ場所で見られる唯一の場所です。

たまたま縦に並んで咲いているオオバキスミレがあまりに可愛かったので撮影してみました。

P7174093 日差しを浴びて、鮮やかなピンクで咲いているベニバナイチゴを撮影できたのはこれが初めてでしょうか。

P7174095 シナノキンバイが出てきました。

シナノキンバイとハクサンイチゲは標高2000mぐらいでは見かけないのに、ある高さからは、まるでこれでもかというほど沢山咲く花です。

高山のお花畑を形成する代表的な花ですね。

○十年前の花の名前にはまったく無頓着だった私でもシナノキンバイ、ハクサンイチゲ、ハクサンフウロ、ハクサンコザクラだけは嫌でも名前を覚えるほど、たくさん見た花なのです。

P7174100 サンカヨウはそれに対して、わさび平小屋付近でも見かけましたし、かなり高山でも咲いていて、とにかく雪が積もるところなら、標高に関係なく咲くようですね。

P7174106

稜線まで後少しです。

途中で、一人の若者にすれ違いました。私と同じオリンパスE-510を持っているそうで、レンズを4本も持ってきていて、槍を撮影しているそうです。

こんな素晴らしい眺めなので、山岳写真を狙っている人もいてもおかしくないですね。

P7174107 少し下を見ると、左俣谷になっていて、沢の音が絶え間なく聞こえます。

オンタデのような地味な花も咲いているようです。

P7174112 オオヒョウタンボクです。このユーモラスな形の花は確か、南アルプスでも見かけたことがあります。

このコースでも所々で咲いていました。

P7174116 去年は見かけなかったタカネグンナイフウロもここで1株だけ咲いていました。普通は紫色の花ですが、北岳でも確かこんな白花が結構咲いてましたっけ。

P7174118 ヨツバシオガマが咲き始めています。

P7174120 これはあまり見たことがなかったエゾシオガマのようです。

シオガマもいろいろと種類が多いですね。

P7174121 上空は雲が多くなってきましたが、なんとかまだ穂高が見えていますね。

画像左下の隅に鏡平の小屋がまだ見えています。

P7174130 シナノキンバイとともに、私にとってはアルプスのシンボルみたいな花、ハクサンイチゲにもとうとう会えました。

これからどんどん、目にすることでしょう。

P7174131 弓折岳との分岐にやてきました。ここで、ほぼ稜線に出たことになります。

時刻は11時40分です。

この付近はどうやらカメラの設定を間違ってしまっていたようで、ひどい画像が多いのですが、数枚だけアップしてみます。

P7174139 稜線に出てから間もなく、ミヤマダイモンジソウの咲いている箇所があります。

去年も同じ場所に咲いていたので懐かしく思いました。

周囲にコケモモらしき葉っぱが見えていますね。

P7174151 ニッコウキスゲが咲いているのを見つけ、喜んだのはいいのですが、これも画像の設定が悪くて、せっかく、槍をバックに撮ったのに、こんなひどいしろものに・・。

たぶん間違ってダイヤルをM(マニュアル設定)にしていたのではと思います。

ニッコウキスゲはその日咲きあがったばかりで、とても綺麗な状態だったのに・・・。

P7174154 コバイケイソウは去年が当たり年だったらしくて、今回はここで2,3株開花株を見ただけでした。

P7174157 こんなトンボソウのようなランの仲間も見ました。

南アルプスかどこかでも見た記憶があるのですが・・。

ミヤマチドリでしょうか。ちょっと自信がありません。

P7174156 ハクサンチドリも稜線沿いにあちことで咲いていたのに、やはり設定を間違って撮影してしまい、こんな画像ではありますが、一応アップしてみます。

P7174171 ツガザクラも稜線上でやはり咲いていました。

P717418712時10分、花見平に到着しました。去年もここで休憩したので、今回も休憩することにします。

去年は花見平という名前のわりに花が咲いてなかった記憶があるんですが、今年はまさに花見平の名に恥じない咲きっぷりですね。

ただしこの近くの雪渓で去年見かけた雷鳥の親子連れは見ることができませんでした。

コメント

keitann様 こんにちは
どういうわけか、気分が昂揚する様な場所で、必ず撮影のチョンボを呼び込みますね。
この悔しい思いが、次なる山行時にの動機付けになることもありますので、まことに残念なことですが、次の向上のための捨石と思うしかほかはありませんね。
小生も毎回必ずと言っていいほどに、同じような思いをしています。
珍しいランはミヤマチドリのお診立て通りかもしれませんね。
ほかにはタカネトンボという手もあるかもしれませんが、そちらはもう少し違った姿のようです。
いよいよ期待通りの花沢山で楽しいですね。

ぶちょうほう様、こんにちは。
ここぞというところで、画像を失敗するのは、ほんとにがっかりですね。
しかも、現場ではそのことに気づいてないので、帰ってきてがっくりということが多いです。

とりあえずはそこそこに撮れるコンデジばかりで撮影してきたので、なかなか一眼に慣れないということでしょうね。
山の花との出会いはほんとに一期一会というのは、こういうこともあるからでしょうか。
まぁ、しかし、自分の記憶の中にはしっかりと刻み込まれているので、良しとしなければ・・。

ランの仲間はミヤマチドリで良かったのでしょうか。
このてのランは、見るたびに悩みます。キソチドリのように何度か見かけていて、自生する環境も分かっているといいのですが、こんな風に高山の稜線沿いで咲いていると、何だろう??と悩みます。
それにしても、普通はこのてのランは樹林下と相場が決まっていそうなものですが、このランは草つきに咲いていたので、なんだか場違いなように感じてしまいました。
鏡平~双六小屋までのたった二時間余りの歩きで、数十種類もの花が咲いていたのは圧巻でした。

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