槍穂展望の山旅、その10、槍とチングルマ
花見平では10分ほど休憩します。
相変わらず、誰も後ろから来ないし、双六側から歩いてくる人も全然いません。
この日、鏡平から双六小屋までで会ったのは、たった5人でした。人の多い夏山まっただ中を日程を2,3日ずらしただけで、これほどまで静かな北アルプスを楽しめようとは・・。
花見平付近から眺めた槍ヶ岳です。
ちょうど、稜線のはずれにチングルマが咲いていたので、槍を無理やり背景にしてチングルマを撮影です。
北鎌尾根の独標も見えているようです。
コケモモもあちこちで咲いていたのですが、後で後でと思っていたら、結局、こんなしょぼい花しか撮影できなくて・・・。
ほんとはもっと可憐な花んですけどね~。
これも愛媛の東赤石でいやというほど見たネバリノギランがこんな所に咲いていました。
位置的には燕岳で合ってるでしょうか?
何しろこちら側から燕を見たことがまだないのです。
一応、大昔に登っている山ですけどね。(確か常念から縦走したような?)
カラマツソウも去年はまだ咲いてなかったけど、今年は咲いてます。このお花は雨やガスの日はくっついてとても哀れな姿になるので、やはり晴れている日がきれいですね。
花火のような花です。
去年も双六岳で見かけた花で、どうしても名前が分からなかった花が、鏡平から稜線にかけても見えてはいたのですが、ここで撮影しました。
これも今年は運よく名前がわかりました。コガネイチゴです。どうもイチゴらしいとは去年から思っていたのですが、たまたまほかの花を調べていたら、名前と画像が載っているサイトがありました。4弁の花は比較的珍しいですね。
ハイマツなどの樹林の株もとに咲いていますが、あまり目立たない花です。
ミツバオウレン、ツマトリソウ、ゴゼンタチバナ、ヒメイチゲなど白くて小さな花は、高山ではとても多いので、よほど花に興味がない人でない限り、見落としそうです。
クルマユリは残念ながら蕾でした。私たちが登るのはいつも7月半ばごろで、車百合の開花には時期が早すぎるのです。
葉が輪生なのですぐにわかります。
去年はガスっていたので、もっと先に行かないと見えませんでしたが、かなり手前から見えるものですね。
でも、実際にはここから30分近くもかかったんですよ。
それはともかく、この画像はKさん、雪渓、鷲羽岳、双六小屋、水晶岳とすべてのものが一つの画像に収まって、自分でも結構お気に入りの画像となっています。
Kさんはこのときは双六小屋には全然気づいてなかったそうです。目線はどうやら槍方面に向いてるような?
これはオオイヌノフグリなどとよく似ているので、たぶんクワガタソウの仲間とまではわかりましたが、その先がわからなくて、野草のサイトをお持ちのMさんにアドバイスいただきました。ヒメクワガタらしいです。
双六岳の南のほうが見え始めました。なだらかな稜線で、見ているだけで癒されそうです。
ちなみにこちらは去年同じコースを歩いた時に撮った画像で、去年の7月18日撮影です。去年は展望が全然なくて、これだけ見えても大喜びしたものでした。
上の今年7月17日撮影の画像と比べると、雪渓の残り方もほぼ同じようですね。
今年も会うことができて、ほんとに嬉しかったです。
食用のオランダイチゴなどと同じ仲間のようで、実もとても美味しいとか・・。
でも、この花はなんだか太陽が高く登っているときに見るよりも、やはりガスの中で、露をまとっているほうがきれいなような・・・・。
その願いは、結局、翌日かなえられたのですが・・・。
独り占めの山を満喫してますね
残雪が多いですね
西穂高から眺めてもこちら方向は雪が多かったです
投稿: アコモ | 2008-07-29 19:36
アコモさま、この日はほんとに山で出会った人は数得るほどしかいないという、とても静かな山歩きでした。
前日までの天気予報では、あまり天気が良くなかったんで、きっと山歩きを控える人が多かったのだろうと思います。
鏡平の山荘の方が言ってましたけど、最近の登山者は天気予報を見て動くのだそうです。
そして、私たちが下山をした19日は晴天との予報がでていたので、200人以上の人ガ登ってくるのにすれ違ったんですよ。
すごい差で、驚きました。
双六方面は、やはり8月にならないと雪は溶けないようです。
投稿: keitann | 2008-07-29 21:42