東赤石の夏の花、その5、タカネマツムシソウ
山頂前ですでに到着していた末っ子が待っていました。
コンビニで買ったお弁当を食べようと思ったら、お箸が私のザックに入れてあったので、食べられず待っていたようです。お箸を渡すと待ってましたとばかり、パクパク食べ始めました。
それにしても、この日も山頂では誰も会いませんでした。最近、平日に登ることが多くて、静かな山頂を楽しむことが多いです。
食べていると、山頂近くにピンクの花が見えます。どうやらママコナらしいので、ちょっとだけ移動して撮影しました。シコクママコナは香川や徳島では標高1000m付近で群生しているのに、なぜか東赤石では標高1700mの稜線でしか見ません。私がシコクママコナを最初に見たのは6年も前の東赤石でのことでした。少ししか咲いてなかったので、珍しい花だとばかり思っていたら、香川の山でたくさん見て、拍子抜けしたことがありました。
アケボノツツジはまるで造花かと思うような綺麗な花ですが、実もどこかユーモラスな形をしています。
末っ子は岩歩きが好きなので、ガスが出てきて見晴らしは悪いですが、雨は降ってないので岩場歩きを楽しむことにしました。
山頂付近でもこんなふうにシラヒゲソウの花芽がたくさん見られます。
一旦先ほど歩いてきた赤石越まで下って、そこからは稜線伝いに八巻山へと歩きます。
西に向かって歩くので、このままずっと進めば2時間20分で西赤石山に着くようですね。
一度は西赤石まで縦走してみたいのに、今年も予定したいた日が雨だったので果たせていません。
午前中までは晴れ間もあったようなのに、午後からはすっかり稜線付近はガスってしまいました。
不思議とトラバース道から山頂へと至る登り道では咲いていなかったのに、八巻山への稜線付近ではあちこちで見かけました。東赤石にはタカネマツムシソウもまた、たくさん咲きます。
キバナノコマノツメやシコクギボウシなどもこの付近が一番多いように思います。
大学4年の夏合宿は、北アルプスの鉢ノ木岳から入り、日本海まで縦走するというコースでした。このコースを選んだ一つの理由が雪倉岳付近に群生するマツムシソウを見てみたいということでした。
途中、台風で停滞を余儀なくされ、予備日を使い果たして、日本海まで行けませんでした。しかし、マツムシソウは見ているはずなのに、その時の写真がないので、、マツムシソウの記憶がまったく残っていません。そのくらい、人間の記憶などというのはあてにならないものですね。
登山道に沿ってタカネマツムシソウがたくさん咲いています。マツムシソウに限って言えば、今まで来た中で、一番見事だったように思います。
タカネマツムシソウとオトメシャジン、コウスユキソウなどのちょっとしたお花畑です。
アルプスのお花畑とは一味違うお花畑です。
そんなお花畑がいくつか見られます。近づくとここにはホソバシュロソウやネバリノギランも咲いています。
花にはアリが寄っています。アリのいる付近に蜜腺があるようです。
東赤石はガスの日が多くて、私が来るときはこんなガスの光景ばかり見ているような気がします。
赤茶けて荒涼とした風景ですが、不思議と花はたくさん咲きます。
道の傍らにはコウスユキソウやマツムシソウがたくさん咲いています。
ガスっているのでとても涼しく、下界は35℃ぐらいあるのでしょうが、稜線の気温は20℃以下でしょうね。
前方の岩場に、ようやく末っ子の姿が見えてきました。先に行っても良いけど、岩場は赤ペンキをよく探して、赤ペンキの指している矢印の方向へと歩くようにと言ってあります。
二年前もここは歩いているので、たぶん大丈夫でしょう。
今の私よりははるかに体力もあるし、運動能力もあるはずなので、それほど心配しなくて良さそうです。
私はというと、タカネマツムシソウも大好きな花なので、見ると撮影せずにはおれません。
東赤石のタカネマツムシソウは草丈20センチほどです。
雪倉岳のマツムシソウはもっと大きかったのか、どうか?それすら、思い出せません。
でも、その後、自宅でも何度もマツムシソウを育てているのは、やはり雪倉で見たマツムシソウの影響でしょうね。
でも先に行く末っ子がとまらずにどんどん前を行くので、八巻山は通過することにしました。どうせ、展望もないので、休憩してもあまり意味はないですね。
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