東赤石の夏の花、その6、下山
遠くは見えませんが、すぐ近くで岩場に揺れるタカネマツムシソウがとても雰囲気があって素敵でした。
一か所、赤ペンキの見えにくい場所があって、迷いやすいのですが、なんとかわかったようです。
おかめ岩の下まで下ってくると、それほど危険な場所もありません。
後は小屋まで道を間違わないようにとだけ末っ子に言って、私も花を撮影しながらのんびりと下ります。
おかめ岩をバックにタカネマツムシソウを撮影してみました。
ちょっと後ろにはオトメシャジンも咲いているようです。
綺麗な姿ではありませんがシコクギボウシが一輪だけ咲き残っていました。
7月半ばが見ごろだというシコクギボウシの綺麗な姿には、今年はとうとう会えませんでした。
7月半ばのアルプス行き、8月初めの法事と続いたので、仕方ありません。
来年はたぶん、7月末頃には来れるでしょう。
ほんとに繊細な作りの花で、被写体としては最高かもしれません。
標高1600以上はガスっているのですが、それより下は曇ってはいるものの視界は利きます。
赤っぽい橄欖岩をバックに咲くオトメシャジンの姿は東赤石独特の光景ですね。
何かのランの花後でしょうか?
手前の赤っぽくなっているのはイワキンバイ、後ろの緑の葉っぱはイヨノミツバイワガサです。
小屋の近くまで下ってきました。
シモツケが少しだけ咲き残っていました。
後は下るだけだし、下り道には水場が何箇所もあるので、それほど必要はないですが、念のために山荘裏の水場でペットボトルに水を汲みました。
ついでに顔を洗いタオルを濡らして、首筋にかけるとひんやりとして、とてもよい気持ちです。
末っ子は下りはかなり速いですが、下りで道を外すととんでもないことになるので、私とあまり離れないように念を押します。山は一体に登りよりも下りのほうが難しいし、道も間違いやすく、一旦道を間違うと苦労します。
赤石山系は道標も道もしっかりしているので 大丈夫ですが、道標の整備されていない山を歩くときは気をつけたいことですね。
オトメシャジンが咲いているのは小屋のちょっと下までです。
樹林帯に入るともう見ることはできません。
平家平方面は雲が垂れこめていますが、なんとか山では降られずに済んだのがありがたいです。
最後に八巻山を振り返って撮影です。樹林帯に入れば、八巻山の姿ももう見ることはできません。
夏の花の中では可憐さナンバーワンですね。
アサマリンドウの株も後一か月もすれば花を見せてくれることでしょう。
下りの沢コースは花が少ないコースなのでよほどカメラはザックに仕舞い込もうかとも思いましたが、結局、首からぶら下げたままで下りました。
途中の樹林の下りではサラシナショウマが花穂を上げていましたが、花はもうちょっと先のようです。
苔の中から生えている背の低いホタルブクロです。まだ比較的綺麗でした。
15時38分、二本橋と呼ばれる沢のほとりまで下ってきました。小屋から下るときはいつも休憩はここで一度取るだけにしています。
クズはどこにでもはびこっていますが、意外と花はあまり咲いてないものです。
でも、クズの花の甘い香りを確かめるのを忘れました。
思惑通り、なんとか夕方5時までに下ることができました。
去年は見そびれてしまったオトメシャジンやタカネマツムシソウを今年は心行くまで見ることができて大満足の山歩きとなりました。また6年前に小5だった末っ子を連れて登った時は、なかなか歩かず困った末っ子も、私よりよほど速く歩けるようになり、あとは地図を見ながら登れるようになれば、山の楽しさもわかてもらえるかなどと、かすかな期待もしています。
私はといえば、約20日ぶりの山歩きということで、翌日は久しぶりに筋肉痛が出てしまい、やはり山歩きは間を開けても10日までだな~と痛感した次第でした。
keitann様 こんにちは
タカネマツムシソウをいろいろな場所で見られたようで、素敵な姿を沢山楽しみました。
またシラヒゲソウもチョクチョク撮られていて、これも目に栄養を与えてくれたようです。
地図上に「赤石山荘」とあるものの実物を見て、案外質素な外観に一種の安心感を持ちました。
ラン科の花後の姿はツレサギソウ属なのでしょうか、オオヤマサギソウはまだああいう姿にはなりませんかね。
アサマリンドウのこれからの姿も楽しみですね。
ご報告記事を楽しく読ませて頂きました。
投稿: ぶちょうほう | 2008-08-13 14:37
ぶちょうほう様、こんばんは。
東赤石~八巻山の稜線にはほんとにタカネマツムシソウがたくさん咲いていて、岩場歩きが楽しめました。
不思議とこの岩場にはキバナノコマノツメやユキワリソウなど、可憐な花が好んで咲くようです。
岩場で咲くからなおさら可憐に見えるのかもしれませんね。
シラヒゲソウはまだ咲き始めで数は少なめでしたが、もう少ししたらもっと多く見られるみたいです。
四国の山小屋はまだまだ昔ながらの質素な山小屋が多くて、赤石山荘もそうした山小屋の一つでしょうね。
北アルプスの生ビールが飲めて乾燥場があるような大規模な山小屋とは全然違います。
またそれはそれで良いのだと思います。
ラン科の花は私にはちょっと難しいですね。オオヤマサギソウは下の二枚葉が大きくて特徴的でしたね。
まだまだランの種類をあまり見てないので、花がないとわからないものばかりです。
東赤石の夏の花はあらかた咲きそろったので、あとはアサマリンドウやジンジソウなど秋の花にシフトしてくるようです。
投稿: keitann | 2008-08-13 23:20