8月の野草、その3、ユウスゲ
ユウスゲが以外に身近な山で咲くことを確かめたのは去年の事でした。
一昨年、その山に秋に行ったら、背の高いユリ科の花のような実をつけた茎をいっぱい見かけたのでした。ユリにしてはあまりにも草丈が高いのと、咲く季節から、これはもしかしたらユウスゲかな~と思い、去年の夏の夕暮れ時に見に行ったのでした。そうしたら、紛れもなくユウスゲで、こんなに身近に咲く花とは思ってもいなくて、感激しました。
今年も実を言うと、7月末に山友達のお誘いで別の場所に朝8時過ぎに見に行ったのでした。しかし、その頃はすでに猛暑が始まっていて、朝に行くとすでにユウスゲの花はしぼんでしまった後でした。
そこで、8月半ばに今度は一人で、買い物のついでに足を延ばして、去年行った山まで行ってみました。時期が少し遅かったので、どうかなと思いましたが、あちこちにたくさん咲いていました。
花の時期がかなり長いようで、すでに実になったものも多く見られましたが、つぼみもまだまだあるという状態でした。8月いっぱいはなんとか楽しめるのではないでしょうか。
今年は運よく北アルプスでニッコウキスゲも咲いたばかりの花を見ましたが、淡いレモンイエローの花はニッコウキスゲに負けず劣らず素敵な花です。
この山の山頂は笹原になっていて、時折草刈りされます。でも、草刈りする人もユウスゲの花はさすがに残してくれているようでした。
ユリの仲間は咲き始めはうなだれたように咲き、咲き終わりに近づくと花が上向きになります。このユウスゲもどちらかというと花が既に上向きだったので、咲き始めるのは3時ぐらいでしょうか。来年はもう少し早く来てみても良いですね。
このあたりの里山は、意外とユウスゲが咲く山が多かったようです。ただ、こんな日暮れ時に山に来る人は誰もいないようで、帰りにジョギングをしている男性を一人追い抜いただけでした。
去年は気付かなかったのですが、山頂に至る車道の傍らにもユウスゲが数株生えているようでした。種が飛んできたのでしょうか。
夏は例年、あまり空気が澄んでいないように思うのですが、今年の夏は意外にも空気の澄んだ日が多いようで、遠く徳島の山まで見える日が多いです。
帰る頃には、庄内半島方面はすっかり夕暮れ色に染まっていました。
中央の山が桜で有名な紫雲出山です。
ズームすると、海に浮かんだ船までもがはっきりと見えていました。
夕暮れが綺麗だな~と思うようになると、暑い中にも秋色が漂い始めます。
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