湯布院~阿蘇ドライブ、その6、オミナエシ
九重から阿蘇に近付くにつれて、ラッキーにも空が晴れてきました。
この前日とこの日も東海地方では集中豪雨が降り、ずいぶんと被害が出たようですが、九州の西のほうでは前線の影響が少なかったようです。
とにかく初めてドライブに来た土地だし、あまり下調べもしてないので、ただただ広い草原に感激しまくりです。
道沿いに立て看板が立っていて「山野草とお食事」と書かれています。やまなみハイウエイから少し下るようで、行ってみようということになりました。
↑画像はその途中で見かけた牛の放牧です。8月半ばの四国カルストといい、この夏はどうも牛に縁があるようです。赤い牛が阿蘇の赤牛というものかもしれないですね。阿蘇付近はとにかくびっくりするほど広大な草原で、ドライブの最中も主人と「この草原は果たして、自然のものなのか、それとも人が手を入れて、こんな風な草原になってるのだろうか」と不思議がったことです。主人いわく「これだけ広い草原を人が作れたとは思えないから、もともと草原だったのではないか」それに対して、私は、人の手が入って、草原になったに違いないと思ったのですが・・。
で回答は先ほど検索したサイトにありました。ここです。ネットってほんとに便利ですね。つまり、氷河期には気温が低いため、日本中に草原が広がっていたのが、阿蘇では火山灰土壌だったためにその後も森林が発達しなかったと言われているそうです。その後は牛馬の放牧地として利用されることによって、草原が保たれたとか・・。うちの家などでも見ているとわかりますけど、とにかくほうっておくと直ぐに木が生えてくるのです。木を生やさず、草原を保つためには野焼きなど何らかの形で人の手が入らないと、不可能です。
道端に先ほどから何度も見えているサイヨウシャジンをようやく撮影できました。
確かに花冠の先が細くなっていてシベが長く突き出た姿はサイヨウシャジンの特徴を表しています。
草原にこんな風に咲いているのが、サイヨウシャジンのいちばんサイヨウシャジンらしい姿だと思いました。
四国で見かけるツリガネニンジンもサイヨウシャジンと同じような特徴を備えているのも多く見られるのですが、四国のものは一応、ツリガネニンジンということになるのだとか・・。
ススキかカヤの葉っぱの影に、シラヤマギクもひっそりと咲いています。
いつも見ているシラヤマギクよりもかなり草丈が小さいのは草刈に遭ったからでしょうね。
スカイラインから3キロばかり走ったところに、山野草の小さなお店がありました。
近くには小さな沢が流れていて、沢からとても涼しい風が吹いてきて、山野草を育てるのに良い環境になっているのでしょう。
そういえば夏の阿蘇ではヤツシロソウ、ヒゴタイ、ハナシノブなどが咲くのでしたね。
鮮やかな色で咲いているコオニユリ・・。コオニユリは撮影こそしませんでしたが、やまなみハイウエイ沿いにもあちこちで咲いていました。
しかし、これは四国の山地でも普通に咲いているので、珍しくはないです。
これが自然のものならば素晴らしいのですけど、残念ながらこれは植栽されたものです。
山野草のお店のご主人とはしばらく野草の話が弾みました。
私が買って帰ったのは外国産のスミレイワギリソウというのとカリガネソウ、イワシャジンです。
ほとんど車が走ってない道をしばらく走って、またもとのやまなみハイウエイに出ます。
道端ではトウモロコシの直売などもされていて、トウモロコシを焼いているいい匂いにつられて、またしても車を止めてしまいました。7月に岐阜の道の駅で、おいしそうなトウモロコシを見かけたのに、行き道だったために買えなくて、残念な思いをしていたので、今度こそ買って帰ります。末っ子がトウモロコシが大好物なのです。茹でずにそのままでも食べられるそうで、私たちも試食しましたが、確かに生でも甘くて美味しいのでした。因みに10本も買ったのに、末っ子が2日ほどで食べてしまったのにはびっくり・・。
先ほどからオミナエシやカワラナデシコが道沿いにいくらでも咲いているのですが、ようやく車を止められる場所がありました。
平日とはいえ、まだ夏休み中なので、時折、車が通るため、どこにでも停車するわけにはいきません。
阿蘇の草原で咲いているオミナエシはこれぞオミナエシという雰囲気で咲いています。
四国にはこれだけの草原は見られないので、スケールの大きさに驚きました。
道路の反対側にも見上げるとオミナエシの花が数株咲いています。
後でわかったのですが、この付近は阿蘇の外輪山の上だったようです。
道はこの後、外輪山を下り始めてカルデラの中へと向かいます。
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