湯布院~阿蘇ドライブ、その7、草千里
それまでの高原を今度は下ります。下を見ると、下は何やら平野になっており、おりしも色づき始めた稲田が一面に広がっている様子。そして、その周囲には小高い山がぐるりと取り囲むように聳えています。
ああ、これが中学の頃習ったカルデラなのか・・・と思いました。それにしてもとてつもなく大きなカルデラで、カルデラの中に大きな町がすっぽり入っているのです。調べると直系20キロのカルデラです。昔、習っても、やっぱり現実にこの目で見るまで、何一つわかってなかったのだと思いました。
車は高原を下り、一見、平野のように見えるカルデラ部へと下ります。それまでの涼しさはもう感じられませんが、それでも暑くてたまらないというほどではないです。
一旦、宮地まで走った後、西へ進み、その後、山頂という標識を見つけたので、山頂を目指します。最初は樹林の中を走りますが、やがてまたまた草原に出ました。
九重方面はところどころにお店やレストランなどが点在していたのに、阿蘇では全然見かけないと思ったら、いきなり大きな駐車場に出ました。
そして、駐車場の前に広い草原が見え、はるかかなたに牛や馬が豆粒のように見えます。
あれが草千里なんだ、とようやくわかりました。中学のときに立ち寄る予定だったのに、雨のため、何の記憶も残ってない草千里です。
草千里と道路を挟んだ反対側には大きな駐車場と数件のレストハウスなどが立ち並んでいます。
夏休みとあって、家族連れがかなり来ています。私たちもここでお昼を食べることにしました。
私が食べたのは「火の国カツカレー」と言うものでした。かなりの量のご飯の上にこれまたかなり大量のカツがのっています。どうもそのカツがいつものカツと違うな~と気づいたのは2切れほど食べた後でした。火の国ということは、熊本特産・・・ということはこの肉は??
そうです、肉の色は桜色をしています。これは馬肉のカツだったようです。生まれて初めての馬肉でした。さっぱりしているのですが、でも、何しろ量が多くて、残してしまいました。主人も注文した「だごじる定食」の量が多くて苦戦しています。九州で外食するとどうも量がずいぶん多いと感じたのですが、たまたま私たちが入った店だけでしょうか?
そんなことを言いながら、からしレンコンをまるでたこ焼きみたいに売っていたので、一本買って、立ち食いしてしまいました(^_^;からしレンコンは大好物なんです。
乗馬用の馬がたくさん並んでいます。
バスハイクに来た人たちが多いようで、思い思いに草千里を歩いたり、中には寝転がっている人など様々ですね。
こんな光景を見ていると誰だっての~んびり気分になってしまいます。
気温も暑くなく寒くなく快適です。
道路の進行方向を眺めていると、どうもただのガスではなく噴煙が上がっているようです。
主人が「そういえば、昔、この辺で噴火口を見た」などと言いはじめました。
その前に聞いていた話では中学時代の修学旅行は北九州だったということで、阿蘇に来たとは聞いてなかったのですが・・。
何十年も経つと、人の記憶がいかにあいまいになるかという良い例ですね。
とりあえず火口に行けるものなら行ってみようということになりました。
所が中岳の火口の直ぐ下まで来ると、火口方面への車道がつうこう。止めですロープウエイも止まってしまいました。
有毒ガスが出ているため、火口に近づくことができないようです。残念・・・。
火口を覗き込んだ経験がなかったので、覗き込んでみたかったのですが・・。
時間も14時を回ったので、そろそろ山を下り岐路に着かねばなりません。
山を下っていると、登るときよりも視界がはっきりしていて、カルデラ部分と外輪山らしき山々が見えています。
それにしても百聞は一見に如かず。
阿蘇の雄大さを肌で感じた一日でした。
もう少し視界が良ければと思いましたが、この日は東海地方で豪雨だったのですから、雨が降らなかっただけでもありがたいことです。
見えている山はどれもまるで草原からなっている山のようで、名前がさっぱりわからないのでした。
ユウスゲも見かけましたが、車を止めにくい場所だったので、撮影は諦めます。
外輪山らしき山々が見えています。
大体の方角と地形がようやく飲み込めました。やはり晴れていると、地形が見えるので、楽ですね。
途中、ギボウシが群生しているのを見ました。
コバノギボウシのようです。
ここでも赤花のゲンノショウコに会いました。やはり九州のゲンノショウコは赤い花が多いようです。
その後は宮地まで引き返し、竹田~豊後大野~臼杵~佐賀関と走ってきましたが、途中の道の駅で大根やキャベツなど買ったのが良い思い出です。
阿蘇の外輪山を一旦登り、東に向けて徐々に下るわけですが、標高差1500m近くを下るわけですから、かなりの時間を要しました。
香川という日本でも最も小さい県で生活していると、よその県を車で走ると他の県はずいぶん広いのだな~と実感します。
佐賀関に着いたのは5時過ぎで、1時間近く待ち時間があったので、その間に隣接の食堂でお弁当を作ってもらったのですが、これが値段の割りにずいぶん量の多いお弁当でまたまたびっくりでした。
この便は夕方だったからか、家族連れが多かったようでした。
乗客もかなり多く、四国~九州の足として、親しまれているようです。
佐田岬の灯台の横を通ったのはかなり日も暮れかかっており、灯台の瞬くのがよくわかりました。
四国についてからは伊予小松~新居浜間がゲリラ豪雨に見舞われていて、ワイパーを一番強くしても前がほとんど見えない状態で、高速なのに50キロしか出せないというような運転まで経験しました。
しかし、何とか無事に22時半に我が家に帰り着くことができました。
今まで走ったことのなかった九州中央部の九重~阿蘇といった九州の代表的な山岳地帯を車で走れたのは良い経験で、何より、広大な草原は一見の価値ありですね。
keitann様 連載お疲れ様でした。
最後は凄い急ピッチでしたね。佐賀関って一体どこか探しました。
阿蘇の外輪山から一気に下って、海辺まで来られたことになりますね。
世界最大規模とされるこの外輪山は大きすぎて、特に見晴らしが利かないときにはスケールが実感できないかもしれませんね。
小生が行った時も火山活動の盛んなときで、近づくことが出来ませんでしたね。
沢山の素適なシーンを有難うございました。
投稿: ぶちょうほう | 2008-09-11 10:29
ぶちょうほう様、こちらにもコメントをありがとうございます。
佐賀関は銅の精錬所があるというので、私は中学のときに社会科か何かで勉強した記憶がありますよ。
豊後海峡に突き出た佐賀関半島にある港町ですが、あまり栄えているという風ではなかったです。
今ではむしろ関アジ、関サバの獲れる港としてのほうが知られているかもしれません。
阿蘇の内輪山の標高1500mから一気に海辺まで下ってきましたから、結構長い下り坂でしたね。
でも、知らない道を走るのはいつも楽しいですね。車だと、道の駅などで、その土地の特産のものなど買えるので
お気に入りです。
阿蘇の眺めを中学の修学旅行で見られていたら、かなり私にとっては影響があったように思いました。
何しろ子供時代から車窓を見るのが大好きな人間ですから。
投稿: keitann | 2008-09-11 17:36