9月上旬の野草、その5、トキリマメなど
9月に入ると、マメ科の野草も数多く見られるようになります。
タンキリマメ、トキリマメ、ノササゲ、ヤブマメなどなど・・。
この山ではいつもトキリマメを見ているのですが、今年はどうだろう?と見てみると、咲いてます、咲いてます。
トキリマメとタンキリマメは花だけみるとまったく同じで、サヤも赤くて同じです。
見分け方は、この葉っぱだけです。葉っぱが比較的薄手で、葉の先が尖っているのがトキリマメです。タンキリマメのほうは葉の先が丸っぽいです。
この画像は9月上旬の撮影ですので、まだサヤはできていませんが野山ではそろそろ赤いサヤをつけ始めている頃でしょう。
ヒヨドリジョウゴも赤い実のほうがよく目立つ植物ですが、9月はまだまだ花だけです。
ナス科の花はどれも良く似ていて、慣れないうちは見分けがつきにくいですが、ヒヨドリジョウゴの花は、イヌホオズキなどと比べると花弁がそっくりかえっているので、比較的わかりやすいです。
サンショウやイヌザンショウは実はまだ見る機会が多いですが、花は案外見た記憶がありません。
地味な花だし、花の期間もそう長くはないということでしょう。
ツリガネニンジンは8月に引き続いてあちこちで咲いていました。この株は、ヘクソカズラが巻きついていました。
草刈に遭うと、草丈が高いのでアウトです。
草刈に遭った株は、その後また花茎を出して秋遅くに咲いている姿を見ます。
また、8月から咲いている株はすでに実をつけ始めているのです。
えらく花つきの良いツリガネニンジンですが、花の時期はそろそろ終わって、種をつけ始めています。
この時期はあちこちで見かけるセンニンソウです。今年は特によく見かけるようです。暑さや乾燥にもすごく強いからでしょうか。
ボタンヅルがこんな風に道路の上にまで這いずって繁っている姿も、山ではおなじみの姿です。
ボタンヅルはそろそろ花の時期は終わりですね。
赤い実がなっている木がありました。実だけを見ているとツルウメモドキの実に似ていますが、普通の木です。
なんだかわからなくて、帰宅してから調べたところエノキのようです。この赤い実は食べられるようです。
それにしても、今までこの山に、この時期に登っているはずなのに、なぜ今まで気付かなかったのでしょうね?山頂付近に数本見かけました。
ガガイモの花はずいぶんたくさん咲いていました。以前来た時は花色は白だったと思うのに、今回はピンクでした。なかなか華やかな色で綺麗です。
何が何だかわからないほど群生していたキク科の花は、ゴマナでしょうか?
ゴマナとはこの花という風に、はっきりとわかってみたことがまだないのです。
でも、ヨメナやノコンギクとは違うので、消去法で行くとゴマナになりそうです。
ガンクビソウはどの山ででも良く見かけるキク科の地味な花です。
サジガンクビソウ、ヤブタバコなど、この仲間の花も見分けがつきにくいです。
というか、あまり見目麗しい部類ではないので、こちらの側に覚える気がないだけかも?
ヤブミョウガもそれほど美しい花というのではないですが、香川の里山で群生しているのは、一寸珍しいかも知れません。
すでに黒い実をつけ始めている株が多かったです。
長々と引っ張ってきた9月上旬の花シリーズは今回で終わりとなります。
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