お彼岸時分の梶ヶ森、その3、アケボノソウなど
ここにいたるまでもアケボノソウが咲く箇所は何箇所かあるのですが、時期が早いからか、蕾ばかりで、開花した株を見なかったのです。しかし、標高900m近くなると、さすがにぽつぽつと咲いている株が見られるようになりました。お目当ての花の一つだったので、大喜びで撮影します。
↑画像で下の花の下部にある花弁の丸い模様のところが盛り上がっているのがおわかりでしょうか。この盛り上がっているのは蜜で、アケボノソウはこの緑の模様の部分に蜜腺があるのです。この蜜を舐めに、よくアリが来ているのが見られますが、このときは不思議とアリはいませんでした。
草丈は大きいものだと1mを軽く超します。四国では山歩きというよりも、林道などを車で走っていると良く見かける花です。9月~10月にかけてはたいていの山で咲くので、見られない年はまずありません。
行き道で一番良く咲いていた株です。まだまだ咲き始めなので、10月半ば頃まで楽しめそうです。
リンドウ科センブリ属です。
オオバショウマもこの付近になると、咲き始めた株が見られます。
いつもは10月10日ぐらいに来るので、花も終盤であまり綺麗ではないのに、この時期だと、花芽もたくさんあって、綺麗です。
花だけ見ていると、なれないうちはサラシナショウマやイヌショウマと区別がつきませんが、葉っぱが全然違うので、葉っぱで見分けられます。
キンポウゲ科、サラシナショウマ属です。
葉っぱが全然違うのがお分かりいただけると思います。
図鑑で見ると花期が7~9月となっていますから、この時期に見かけても不思議ではないわけです。
メナモミとコメナモミというのがあって、どちらだろう?と迷っていたら、もう一枚の画像で判別ができました。
茎や葉に毛が少ないので、コメナモミのようです。
綺麗な花ではないですが、どことなく味が当て面白い花です。
掲示板などで見せていただくネナシカズラというのに似ているようです。帰宅して確認したら、やはりネナシカズラでした。
「日当たりの良い山野に生える一年生の寄生植物で、いろいろな植物に寄生する。長いつるをのばして寄生主にからみつき、寄生根を出して養分を吸収する」とあります。根は最初はあるらしいですが、寄生根ができるとなくなるようで、そこからこの名がついたようです。なんとも面白い名前と思っていましたが、そういうわけだったのですね。
お初の植物に会えて嬉しい限りです。
keitann様 こんにちは
落ち着きの有る花達がそろいましたね。
この中ではオオバショウマは三河では見ない花のような気がしました。
花の穂が立派で、咲いた姿はいつもどおりに美しいですが、丸い蕾も、可愛いものですね。
クサアジサイのこじんまりした、赤紫色の花も素敵ですね。
アケボノソウはこれからの季節の代表選手のような存在ですね。
秋の野山を飾る、花達の落ち着き有る姿を楽しませて頂きました。
投稿: ぶちょうほう | 2008-09-30 10:21
梶ケ森は一度行った事が有ります。
行きは大豊から入り、帰りは京柱峠を越えて剣山方面へ林道をドライブしました。
殆ど車で、歩く事は少ないなんちゃって登山ですから途中こんなにお花があるなんて思いも及びませんでしたね。
やはり歩かないとこれらにはお目にかかれないですね。
頂上からの展望は360度四国の山が見えたようでしたね。
祖谷の国見山と同じ感じでしたね。
四国は固有種は少ないんですかね。
投稿: 燦 | 2008-09-30 19:38
オオバショウマとサラシナショウマ、違いがよくわかりました。
有難うございます。私が見たものは間違いなくオオバショウマだと確認しました。
しかし、植物散策も写真に撮るのはいいですが、後で名前を調べるのが大変です。
だから知っている、特に主張している山野草にのみが被写体になるんですよね。
ぼちぼち勉強しながら楽しんでみます。
これからも色々教えて下さいね。
投稿: すうしん | 2008-09-30 21:16
ぶちょうほう様、こんばんは。
秋は全体に落ち着いた花が多いように思います。
オオバショウマの分布は本州、四国、九州となっていますが、どこででも見かける花ではなさそうですね。
四国でも、他の山ではあまり見かけないように思うのです。どちらかというとサラシナショウマのほうが
良く見かけるように思います。
咲き始めの姿は今年初めて見ましたが、なかなか綺麗でした。
クサアジサイはこれはもうあちこちで見かける姿ですね。
アケボノソウは珍しくはないけど、秋には外せない花だと思います。
野草散策を始めた初期の頃から、この花だけは毎年、どこかの山でお目にかかっています。
投稿: keitann | 2008-09-30 22:12
燦様、こんばんは。
山道ドライブされる方には梶ヶ森はお馴染みの山だと思います。
やはり、車で山頂まで行かれましたか?
私は中二のときに登った山ということもあって、山歩き復活した7年前頃から、ちょくちょく登っている山です。
時間がないときはドライブで登ったことも何度かありますよ。
燦様とは逆に、一人で祖谷方面から京柱峠経由で大豊に抜けてドライブしたこともありました。
京柱辺りからの何重にもなった山並みを見て、四国の山の深さに感嘆したもんです。
梶ヶ森山頂からは展望の良い日だと石鎚方面や剣山方面も見えるようです。
国見山も梶ヶ森も四国の丁度中央付近に位置するので、展望のよさは抜群でしょう。
四国の固有種といえばユキモチソウなんかがそうではないでしょうか。
アサマリンドウも学名にシコキアナとつきます。
投稿: keitann | 2008-09-30 22:20
すうしんさん、こんばんは。
オオバショウマとサラシナショウマの違いがお分かりになったようで良かったです。
植物観察のポイント葉と全体の姿にあります。
最初のうちは私もソウでしたが、花にばかり目がいってしまい、葉を撮影してなくて、何の花か
わからないことが度々でした。
すうしんさんはたった一年でそれだけ多くの花をご覧になり、名前をご存知なのですからすごいですよ。
私などは、それぐらいになるのに、3年ぐらいかかりました。
そのうちに、知らない花のほうが少なくなって、初めて見る花のほうが少なくなりますよ。
わからないときは蘭ちゃんのところなどに、どんどん貼って、尋ねられると良いですよ。
見たことのない花がまだまだあるときのほうが、楽しみが多くて良いかも、ですね。
投稿: keitann | 2008-09-30 22:26