矢筈山で木の実を楽しむ、その3、ヤマボウシの実
落合峠からはまず笹原の中を50mほど登ります。
帰りに撮影したものですが、登山口の道標にはクマ注意の注意書きが貼られていました。
私は登りではこの注意書きには気づかなかったのですが、もともと、剣山系では、クマが出るかもしれないと、いつも念頭においているのです。
というのも2年前に中東山に登ったときにおびただしいクマの糞や爪の掻き傷を見ていたためです。
フウロソウの仲間はこんな風変わりな種のつけ方をします。
烏帽子方面を振り返ると、ガスが麓からかかっていて、向こうのほうは全然見えません。
去年はHさんと落合峠から30分ほどの落禿まで登ったのでした。
東の方角を見ると、サガリハゲはガスの中ですが、祖谷方面への道が、かすかに色づき始めた木々の間から見えています。
笹の中にすでに終わった花が見えているのはシモツケのようです。
そしてどういうわけかシモツケと一緒に見ることの多いシモツケソウがここにもありました。
笹原でもシモツケとシモツケソウが咲いたら、賑やかになるでしょうね。
落合峠方面にはこれで4度目なのに、どういうわけか秋にしか来ていません。今度はそれ以外の時期にも来ないといけませんね。
落合峠から上で見たリンドウはアサマリンドウではなく、すべてリンドウのようでした。
Tさんに「普通はこんな笹原にはヤマラッキョウが生えてるもんだけど・・」と話していたら、目の前にヤマラッキョウが見えたのでびっくりしました。話が聞こえたんでしょうか?(^_^;
でも、後にも先にも、ヤマラッキョウはここで2輪見ただけでしたが・・。
50mほどの登りを登ると、後は平坦な道ですが、ここで下を見下ろして驚きました。
先ほど駐車場でいたグループの人たちが、こちらを見上げているのでした。
とうとう、登るのは諦めたのでしょうか。
ここからはアップダウンの少ないほぼ平坦な道になっていて、楽なものです。
ただし、ガスっているような日はクマと鉢合わせが怖いので、携帯のミュージックプレイヤーで音楽をかけながら歩くことにします。
これはホソバシュロソウの実のようです。一週間前にも石鎚東稜で見かけたので、まだ憶えています。
この日は実にたくさんの実を見ましたが、このノイバラの実が一番多く、そして、意外にもとても綺麗で驚きました。
アセビの実もずいぶん鈴なりですが、アセビは有毒ですから、実も勿論食べるわけにはいきませんね。
赤いのはアセビの花芽ですが、花芽も秋から冬にかけて、花が少なくなる野山では貴重な存在です。
ヤマボウシの木が道の直ぐわきに生えていて、実がなっています。Tさんと大喜びです。
ヤマボウシの実が食べられるので、2粒ほど口に入れました。
甘いのですが、私はやっぱりナガバノモミジイチゴのほうが好みですね。
この後も2本ほど、ヤマボウシの木の横を通りました。
展望の開けている場所が二箇所ほどあって、南の方角が見渡せます。
生憎と三嶺方面はガスっていますが、落合峠の下のほうは見えます。
この画像の中央辺りがブナ林になりますが、まだ黄葉していません。
去年は見事なまでのブナの黄葉に感嘆したのでした。
サガリハゲのガスが取れかかるのですが、完全には取れてくれませんね。
この前石鎚で見たばかりなので、これもシオガマギクだとすぐにわかりました。
後で中止ながら歩いていると、このコースはかなりシオガマギクが多いようです。勿論花は終わっているので、株で判断します。
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