08年、高知花紀行、その3、タイキンギク
山の中にも小さな田んぼや畑がちゃんと耕されていますが、山肌を削って耕した畑の向こうに黄色いヤクシソウのような花がびっしり咲いています。「あのヤクシソウ、ものすごく花つきが良いね」とTさんと、近くに寄って花を見てみたら、なんとそれはヤクシソウではなかったのです。
2週間ほど前に高知を訪れたばかりだったTさんが、タイキンギクだと教えてくれました。私も野草友達の掲示板などでタイキンギクは見たことがありましたが、遠くから見ると、まるでヤクシソウの群生かと思うほどです。しかし、ヤクシソウはいくらなんでも、これほど花が盛り上がって咲きはしませんね。
斜面を覆ってびっしりと咲くタイキンギクの旺盛な繁殖振りにびっくりしました。
別名雪見菊というのは冬に咲くからだそうです。
高知と和歌山にのみ分布する植物で、珍しいのだそうですが、この咲きっぷりを見ると、珍しい花という気がしません。
普通は海岸沿いに多いそうですが、この場所は海岸から近いというわけでもありません。
去年も12月に高知に二度も来ている私がタイキンギクを見てなかったのは、須崎以西を車で走ったからかも知れません。足摺岬付近ではあまり見ませんでしたから、どちらかというと高知の東部に多い花なのかも知れませんね。
フユイチゴの実もちゃんと色づいていますが、これほど花が咲いている中でフユイチゴの実を見るのも、ちょっと奇妙な気がします。普通はフユイチゴの実の季節というと、花などもあまり咲いてないのですが・・。
道はくねくねと細い道で、これでちゃんと下れるのかしらん?と心配になるほどですが、ようやく人家も道沿いに見えてきました。
赤黒く紅葉した葉に真っ赤な実をつけたヒヨドリジョウゴが見えます。
Tさんは今年初めてみるヒヨドリジョウゴだそうなので、車を停めて撮影します。
遠くに枯れ木のような木が見えていますが、何かの実がぶら下がっているのはわかりますが、どうも見慣れない色の実です。望遠レンズでみてみたら、ハヤトウリがたくさんぶら下がっているのでした。恐らくハヤトウリに絡まれて、本体の木が枯れてしまったようです。ハヤトウリは1株でたくさんの実をつけると言いますから、これで1株なんでしょうね。
走っている車の窓から、ツリガネニンジンが見えたので、またまた車を停めてもらいました。
翌日から12月だというのに、まだツリガネニンジンが咲いているのです。
そして、ヤマラッキョウもたくさん咲いています。
ヤマラッキョウのバックの黄色い葉っぱはトサミズキの黄葉です。
我が家にもトサミズキはありますが、11月初めにはすでに葉は落ちています。
いかに高知が暖かいかということがわかります。
画像が失敗ですが、道端にはトサミズキの幼木がたくさん出てきていました。
高知の低山ではほんとによく見かけるサネカズラの実も早々と見つけてしまいました。
もっと綺麗な株がこれからも見つかるはずです。
これも高知ではよく見かけるシロダモの木です。赤い実がたくさんなっています。
高知市内での散策を9時ごろにようやく終えて、次はいのインターで高速に乗り須崎まで走る予定です。
須崎東インターを下りる頃には、お腹が空いてきました。
何しろ朝食を食べずにずっと散策していたのですから・・。
須崎の近くには有名な「たけざき」があるので、ここでおにぎりと玉子焼きのお弁当を買い込んで腹ごしらえです。ここのおむすびはとても美味しいのです。
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