県境の山でアオイスミレに会う、その5、落葉樹林を歩く
深い谷を隔てて、目の前には竜王山が見え、谷の手前には雪が落ちるようにと急勾配の屋根になっている民家が数軒見えています。この付近は秋の初めには真っ白にソバ畑が広がるところです。
恐らく3,4日前には雪も少しは積もっていたのでしょうが、その後の雨とぽかぽか陽気で雪が解けてしまったのですね。
それにしても2月の初めに標高のかなり高いこの場所で、雪のない光景も珍しいです。
この日は暖かだったので、外に出て作業をされている集落の方を数人見かけました。
画像は失敗ですが、道端にはオオイヌノフグリなどもところどころで群生していて、標高700mの山里にも春が近いことを知らせています。
ボロギクの仲間ではベニバナボロギクやダンドボロギクは知っていましたが、ノボロギクは知りませんでした。
帰化植物で、花は年中咲いているそうです。
こんな山里にも咲いているぐらいですから、寒さにも強いんでしょうね。
この裸木は?と思って見ていると、枝の先に小さなクリのイガが残っていたので、クリ畑とわかりました。
集落の中に竜王峠登山道と書いた矢印があって、その方角に進みます。
朽ちた民家の下を通っていくのですが、4年前に登ったときはちょっと上の道を通ったと思います。
まだ新しく整備されたばかりのような道標ですね。
最初は伐採地の中につけられたような道で、ちょっと違和感を覚えましたが、途中から山道に出ました。
画像のような道標が200mごとぐらいに整備されていて、道に迷う心配はありません。
画像中央はリョウブの木で、他にもコナラやアベマキ、アセビ、ソヨゴなどの木々が生えています。
光が良く差し込んで、気持ちの良い林でした。
画像を撮りそびれましたが、クリの10mほどもある大木もあって驚きました。木の下には勿論、たくさんのクリのイガが落ちています。
この日もRさんと、アベマキ、コナラ、クリの樹肌の違いや葉の違いなどを見ながら歩きます。
感じたのはコナラやアベマキは真っ直ぐすーっと伸びた木が多いけど、クリはかなり下のほうから枝分かれしている木が多いということです。
この山系では今まであまり見たことがなかったので、花の頃にもう一度来て見たいものです。
14時47分、車道に出ました。林道竜王線というようです。
ときどき車で通ることはありますが、歩いてここまで来たのは初めてです。
竜王峠はここから800mほど林道を歩いたところになりますが、今までに何度も行っているので、この日はここまでにします。
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