県境の山でアオイスミレに会う、その1、イタビカズラの実
今年の冬のお天気は気まぐれで、寒波がやってきて山が白くなるかと思えば、一転、寒が緩み、春先のような本格的な雨が降ったりします。
1日にどこかに登りたいと思っていましたが、天気があまり良くなさそうなので、見合わせました。そして、1日夜の天気予報を見ていたら、2日は快晴との予報です。週間予報を見ても快晴は2日だけです。これはもう行くっきゃないな~と思い、登る山の検討を始めました。急に思い立ったので、1人で歩くのも良いかな、と思っていたら、野草仲間のRさんから丁度、別のことでメールが入り、ついでに電話してみたら、Rさんも行きたいとのことで、前夜に話がまとまりました。
画像は2日に標高600m付近で見かけたアオイスミレです。アオイスミレに出会えるとは夢にも思っていなかったので、ほんとにびっくりするやら嬉しいやらでしいた。アオイスミレはスミレの中でも春一番に咲き始めるので、アオイスミレを見つけたということはこれはもう春がそこまで来ているといって良いからです。それにしても、県内にもアオイスミレが自生する場所はたくさんありますが、今まで県内で見た中で、この出会いが一番早い出会いとなりました。
ちなみに、ブログに記録してあるアオイスミレとのその年初めての出会いの日にちを記してみます。05年・・3月13日、 06年・・・3月24日、 07年・・2月26日、08年・・1月31日。
08年は高知の横倉山で1月31日に見ていますが、高知は香川より気温が2,3度は高いので、これはもう例外でしょうね。
Rさんの自宅近くのいつもの場所で10時に待ち合わせをして、彼女を拾って、南へと走ります。1月最終の週には、南を眺めると徳島との県境の山々が雪で白く見えていたのが、前日、買い物でまんのう町まで行ったときにも、山のどこにも雪が見えなかったのです。
1月最後の数日間、雨が降り続き、気温も高めの日が続いたので、山の雪もすっかり解けたようです。道路状況は全然、心配はしていませんでしたが、案の定、凍結も積雪も何もなく、すいすいと走ります。
10時50分には最初の目的地に着きました。歩き始める前に、毎年、ユキワリイチゲやアワコバイモを見ている場所でちょとだけ偵察しようというわけです。
遊歩道を歩いていると、青い実が見えています。今頃、ドングリの青い実なんて珍しい・・・と思ってよく見たら、なんとイタビカズラの実でした。それも今までみたこともないぐらいたくさんの実がついています。
イタビカズラそのものは山ではちっとも珍しくはなくて、どこででも見かけますが、実となるとほとんど見ません。
12月に海辺の低山に登ったときに初めて見たのですが、それも1個きりでした。
ここでは、1株のイタビカズラに30個ほども実がなっていました。
実の直径は1.5センチほどでしょうか。この季節でも青いままの実ですが、これで熟れているのでしょうか。
因みに高知でよく見かけるオオイタビの実は食べると美味しいそうですが、イタビカズラの実は食べたという話は聞いた事がありません。赤く熟れると食べられるのでしょうか。
ユキワリイチゲの葉っぱは順調に出ていましたが、この場所では花芽はあまり確認できませんでした。日当たりの関係で、この場所の花は、2月末ごろでないと咲きそうもありません。
アワコバイモの芽はやはりまだまだ出ていませんでした。
ヤブコウジは、低山でも見かけますが、冬場によく実がついているのは、ちょっと標高の高い場所が多いです。
ここでもヤブコウジの実を見かけました。
ヤマコウバシの葉はこの季節になると、茶枯れたままで木にくっついているので、よくわかります。他の木の葉が繁る頃には、全然、見分けもつかないのですが・・。
近くの山肌を見上げると、コナラでしょうか、一斉に葉を落とした冬枯れの様子は、見ていても潔く気持ちが良いほどでした。
沢の水音が轟々と聞こえ、この季節としてはびっくりするほど水量が多いのでした。
先週の雨と、山から流れ出る雪解け水でしっかり増水しているようです。
沢の対岸の山肌の様子です。
寒々として見えますが、この日は速乾の山用のハイネックシャツの上から開襟シャツ一枚というたった二枚しか着ていませんが、ちっとも寒くはありません。
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