今年もマンサクの花を見に行く、その2、マンサク
さて、標高1000mが近づいてきました。マンサクは咲いているでしょうか。
私は去年も見ているのですが、Tさんは初めてなので、咲いているといいのですが・・・。去年咲いていた場所まで来てみると、咲いてます、咲いてます。良かった・・・。
去年は花が終盤になっていた場所ですが、今回は去年より20日も早く来たので、この付近でも咲き始めです。
それでも、日当たりの良い場所では、かなり見ごたえもあって、Tさんも喜んでくれました。
白っぽい樹肌ですね。
桜や梅のような華やかさはないですが、何しろ周囲が冬景色のような中に咲きますから、この何気ない花が、引き立ちます。
山国の人や北国の人が「まず咲く」というので「マンサク」と呼んだ気持ちがよく分かります。
私のような暖かい場所の平野部に住んでいると、冬場でも花が咲いていて当たり前という感覚ですが、周囲が雪と冬枯れの光景に塗りつぶされる地方では、花が咲くのがどんなにか待たれることでしょう。
風もなく穏やかな陽射しの中で見るマンサクの花に、なぜかため息が出ました。
直ぐそばにはせせらぎがあって、マンサクは主に沢沿いに自生しているのです。
こんな山奥ではフキノトウも清らかに見えます。実際、とても綺麗なフキノトウでした。
このヤナギは調べてみると、どうやらイヌコリヤナギというようです。
樹形は枝分かれが多くて、独特な樹形だと思いました。
ヤマヤマギは尾根筋に多いですが、イヌコリヤナギは沢筋に多いようですね。
沢沿いにしばらくどんどん走りますが、去年は咲いていたタムシバも今年は時期が早いせいか、まだ咲いていません。
それでもマンサクの花だけは日当たりが良いところではかなり上の方でも見かけました。
やがて、標高1400m付近になると、雪が少し残っている箇所も出てきました。雪解け間もないので、ところどころで落石などもあります。
標高1500mの峠まであとわずかというところで、雪が車道上に残っています。
先ほどから、私たちの20mほど前を一台の4WDの大型の車が走っているのですが、その車も通過するのにちょっと苦戦しています。
私たちがその後、通過しようとすると、前進も難しく、後退も出来なくなりました。進行方向左側は谷になっているので、転落したら命はないでしょうし・・・。と、運転していたTさんが車内にあったショベルを出しました。さすが、かつては雪山にもよく行っていたというTさん、用意がいいな~と感心しました。ショベルでタイヤの周囲の雪をどけて、何とかやり過ごすことが出来ました。
前を行っていた車からも男の人が下りてきて、心配そうにこちらを見てくれて、いろいろアドバイスしてくれます。後ろから中年のおばさん二人が、ついてくるので、気にかけてくれていたみたいです。
やれやれ・・・やはりTさんの車を出してもらって正解でした。私の車では、1500mの峠越えは無理だったでしょう。
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