4月とは思えない寒さの皿ガ嶺、その6、ルイヨウボタン
皿ガ嶺は山頂まで二時間ほどで登れ、危険な箇所もないので午後からでも登ってくる人も時々見かけます。ハイキングの延長で歩ける山なのに、植生も豊富な良い山なのです。
山道を風穴に向かって半分ほども下ると、やがて道はジグザグを切って下るようになります。
林床にはシロバナエンレイソウが咲いています。以前はヤマシャクヤクなども見かけたものでしたが、今は見かけなくなってしまいました。悲しいですが、盗掘されたのかも知れません。
バイケイソウは花はそれほど綺麗ではないですが、葉っぱは躍動感溢れる葉っぱで見事です。
この辺まで下ってくると、辺りは萌え始めた緑で、体まで緑色に染まりそうですね。
ミツバテンナンショウは群生で咲いていることが多いのですが、ここでは単独で咲いていました。
石鎚山系など、愛媛の山にはミツバテンナンショウが多いです。
例年はヤブレガサが芽吹いたばかりの頃に来ているのですが、今年はすっかり葉を展開した後でした。
一面、ヤブレガサばかりです。
可愛い花です。
シロバナネコノメソウがまとまって咲いている場所までやってきました。
去年も確かここで撮影したはず・・・。
登り始めに撮影しそびれたコバノミツバツツジを撮影します。
コミヤマカタバミのところで、数人、熱心に撮影しておられる方たちがいて、うちの1人の方が、Rさんのネット知人の方でした。
わざわざ、岡山からこの皿ガ嶺まで花の撮影に来られたようです。
風穴は冷気があたっりに漂っているので、花は一体に咲くのが遅いのです。
いつもはこの辺りの樹林がまだ芽吹くか芽吹いてない頃に来ていますが、こんなに青々とした頃に来るのは随分久しぶりかもしれません。
後ちょっとの下りです。
珍しく3枚葉のツクバネソウが咲き始めていました。
ルイヨウボタンの開花株を探してうろうろしているうちにヒトリシズカが見つかりました。
まだ出始めで可愛かったのですが、画像がぶれぶれです。
何とか二輪だけ花の咲いたルイヨウボタンを執念で見つけました(^_^;
メギ科なんですね。
緑色の地味な小花を咲かせます。
もう3,4年前までは春先に剣山に良く行っていて、剣山で見ていたのですが、皿ガ嶺にこんなにたくさんあるとは意外でした。
いつもはもう少し早い時期に来るので気づかなかったようです。
結局、駐車場に他の車はもういなくて、私たちが最後まで山にいたようです。
皿ガ嶺を後にしたのは午後4時半でした。
4時間ほどで登って下れるはずの山ですが、いろいろと花を楽しみ、ブナ林を楽しみながら、この日も丸1日、山の空気を吸ってきたのでした。
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