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2009-05-06

カタクリ咲く赤星山へ、その2、ヤマシャクヤク

駐車場で出会ったKさんたちのパーティーにもどんどん追い抜かれていきます。何しろ、登山口の近くでもヤマシャクヤクが咲いていたのでした。

P4292310

ヤマシャクヤクのことを、四国で山歩きをする人間は親しみを込めて「ヤマシャク」と呼び慣わしています。何しろ、四国の標高1000m以上のちょっとした山にはほとんどの山にヤマシャクのちょっとした群生があります。ヤマシャクヤクはそれぐらいポピュラーな花ですが、花の丁度咲いたばかりのときに見るのが難しいのです。

ヤマシャクは開花して二日目ともなると、花弁がだらしなく崩れてきて、もはや綺麗とは言えません。つまりその日に開いた花でないと、観賞価値がないといっても良いのです。

そんなその日に開いたばかりの花が丁度見られました。

P4292319 赤星山のヤマシャクは一体に他の山のものより小さい株が多いように思いました。

山によっては草丈60センチほどの大株もあるのですが、ここの花は草丈が30センチほどの小ぶりな株が多いです。

P4292323 車道わきではラショウモンカズラも見えますが、まだ咲いてないようですね。

この車道沿いには確か、フデリンドウがあったはずだけど・・・などと考えながら歩きます。

駐車場で出会ったKBさんはどうやら私たちと同行されるつもりのようで、先に行って珍しいものを見つけては、私たちに教えてくれます。

P4292324 登山道の入り口には、まるで私たちを迎えてくれるかのように、可愛いエイザンスミレが咲いていました。

道標を写し忘れても、スミレだけは写し忘れることはありません(^_^;

P4292331 道はしばらく山腹をトラバースするようにつけられています。

6年前には知らなかったメギの木に目が止まりました。毎年、東赤石で見ているので、今ではすっかり憶えてしまった木です。

鋭い棘があって、先のほうには早くも花芽をぶら下げています。メギの花は東赤石では確か6月には咲くはずですが、ここ赤星ではいつ頃咲くのでしょうか。

P4292332 このコースは山頂まで二時間足らずですが、最初から最後まで自然林の中を歩くので、芽吹きの季節は最高に気持ち良いです。

P4292342 色の鮮やかなミツバツツジは嫌でも目を引きます。

P4292364 やがて、小さな谷間の横を通ります。

見上げると、点々と白いニリンソウの花が咲いています。

P4292363 ニリンソウはこんな谷のような湿っぽいところが好きですね。

P4292358 ニリンソウの咲くような場所にはヤマエンゴサクも多いです。

皿ガ嶺ではニリンソウは見かけず、イチリンソウが多いですが、逆に赤星山ではニリンソウが多かったです。

P4292346 ハシリドコロの株も少しですが見かけました。

P4292367 エイザンスミレはあちこちで点々と咲いていますが、このエイザンスミレはすっぽりと落ち葉の布団にくるまっていました。

P4292369 つい10日ほど前に見たばかりのオウギカズラの株です。小さな花芽もつけていますが、4月に見てなかったら、何の花だかわからなかったことでしょうね。

P4292370

10時7分、中尾集落からの登山道と合流しました。

私はまだ、中尾集落からは歩いたことがないですが、中尾集落からのほうが30分ほど時間が余分にかかるようです。

P4292371 周囲は芽吹きが始まったばかりの木々がとても綺麗で、おまけにその向こうには青空が見え、文句のつけようのない気持ちよさです。

コメント

keitann様 こんにちは
そういえば最近山芍薬のことを確かに「ヤマシャク」という人が増えてきましたね。
伊吹山の山頂の山小屋の主人も「やましゃく」といっていました。
でもこの語感は何処となく「山癪」に思えてしまい、「山に来て癪に障る」ことなんか有りはしないという考えも頭をもたげます。(別にどうでも構わないことなのですが・・・・)

さて、下らない冗談はこの辺にして・・・・
ヤマシャクヤクの新しいところをありがとうございます。
この姿を求めて、小生も明日、山に入ろうとしていましたが、天気の回復が遅れて居るので、それは断念しました。
ヒルの出るところですので、そろそろ要注意ですね。

芽吹きの始まった山は、活力に溢れて、見る目も楽しいですね。

ぶちょうほう様、こんにちは。
そうですか、四国以外の方でも最近はヤマシャクと呼ぶ人が多くなったのですね。
ヤマシャクヤクというのは長ったらしいので、単に縮めて呼んでいるだけかも知れませんけど・・。
私の山友達でもアワコバイモを縮めて「アワコバ」と呼んだり、園芸友達でクリスマスローズを
クリローと呼んだりするのと同じ感覚かも知れませんね。
四国にはベニバナヤマシャクヤクも咲きますから、これを全部言うのは長いかもしれませんね。
紅花ヤマシャク・・・どうしてもそんな風に言ってしまいます。
ヤマシャクヤクはほんとにあっという間に花が崩れてきますし、その前には蕾ばかりを見せられるので
見ごろの時期に遭遇するのはほんとに難しいですね。
赤星山はそういう意味では群落が標高の低めのところから高めのところまで点在しているので
どこかで見ごろの株が見られるように思いました。
そんな山は少ないかも知れません。
たいていは数十株が同じ標高で咲いていたり、時によると100株ほどの群生を作っているので
全部が蕾のままか、全部が咲き終わったような状態を見ることになりがちです。
そちらの山にはもうヤマビルが出るんですね。
四国の山には、山ビルはいないので、ありがたいことです。

花が見られずとも、この時期は新芽の芽吹きだけでも一見の価値がありますね。

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