カタクリ咲く赤星山へ、その1、フッキソウ
カタクリの花の自生の姿を初めて見たのは愛媛の赤星山でのことでした。もう何年前になるでしょうか?恐らく、2003年か2004年のことだと思いますので、5,6年前のことです。
その赤星山に、4月29日、5年ぶりぐらいで登ってきました。
赤星山といえば何といってもカタクリで、最初に登ったのは5月初めのゴールデンウイークの真っ只中で、山頂には人がいっぱいいたことを憶えています。ところがその翌年の3月末に単独で登ったら、登山口までの道路は悪路でそのとき乗っていった軽4の車がひっくり返りそうになるわ、下山途中に4,5頭の猪の群れに遭遇しそうになるわで、飛ぶように下ったことが思い出されます。でも、このときに登山口でユキワリイチゲの花を初めて見たのも事実です。こんな風に赤星は私の中では楽しい記憶や怖い記憶が満載のちょっと一味違う山なのです。
さて、今回登ることになったのはその3日前の皿ガ嶺行きでの帰り道、29日にどこに登ろうと言う事で、Tさん、Rさんとああでもない、こうでもないと話した結果、赤星山に落ち着いたのでした。なんといっても春の赤星は花の山なのです。
画像はこの日、赤星で咲いていた白花のカタクリです。丁度この朝に開花したばかりと見えて、とても綺麗でした。
さて、当日はいつもの集合場所(スーパー駐車場)に6時半です。Rさんと西方面の山に行くときは、この場所が最近、定番です。24時間営業のスーパーなので、買出しにも便利です。
この日は皿ガ嶺のときと同じ顔ぶれのつもりだったのが、当日になって飛び入りで岡山のHさんが参加することをRさんから聞きました。Hさんは皿ガ嶺にも私たちと同じ日にいらしてた方で、山野草の撮影を熱心にされている方です。
ところが、そのHさんと川之江・三島インター近くで待ち合わせの約束が、Hさんがなかなか現れません。Rさんとの電話のやり取りもなんかちぐはぐだと思ったら、なんと、Hさんは新居浜インターで降りていたのでした。Hさんには急いで三島インターまで引き返してもらい、何とか8時過ぎに川之江を出発します。そして、コンビニの駐車場でHさんを待っている間に、目の前を「さくら山行会」と書いたバスが通過・・・。あのバスにはもしかしたら、ネットで古くから交流のあるおいわさんが乗っているのでは?
中尾集落手前の赤星山登山口に向かう道は悪路なので、Hさんの汚れ一つない車は無理だろうということで、金砂湖からは、この日車を出してくれたTさんの車に4人が乗り込みます。
別子ラインから中尾集落方面へと細い道に入ると、目の前を先ほど目撃したマイクロバスが走っています。あのダートな道はマイクロバスは無理でしょうから、中尾集落へと向かうのだろうと思っていたら、なんと、バスもダートな道へと入っていきます。当然、スピードは出せないので、バスの後ろは私たちの車を始めとして、後ろに数台の車がつかえ始めました。
途中で、車を回せる場所があって、そこから上がもっと悪路になっていますが、バスは果敢にも進もうとしています。が・・・10っもいったところで、引き返す気配です。この道はマイクロバスでは厳しいものがありますね。そのとき、バスから出てきた方が、なんとなく、気配で、おいわさんだろうと思いました。結局、バスはそれから先に行くのは諦めたようです。というわけで、少しスピードアップして登山口下にある駐車場に着いたのは9時過ぎでした。
駐車場にはすでに20台ほどの車がいましたが、まだ余裕があります。駐車場がいっぱいで車が置けないことだけが心配でしたが、どうもこの大きな駐車場があることを私は忘れていたようです。それとも、最近になって整備されたのかも知れません。
登山口へと向かうダートな道も相変わらず未舗装ながら、5,6年前よりはよほど走りやすくなっていました。少なくとも、車がひっくり返るような心配だけはせずに済みました。
駐車場からは二ツ岳がくっきりと見えていて、この日の好天を約束してくれています。
木々の芽吹きはまだ始まったかどうかというところです。
赤星山には北側からのコースもありますが、正味1300mほども登るコースで、かなりのアルバイトです。それに引き換え、中尾側からの登りは二時間足らずと、ハイキングに毛が生えた程度の歩きで済みますので、残った時間は野草散策に当てられます。
駐車場ではRさんの知り合いのKBさん、また愛媛の女性でハードな山歩きをされているKさんともお会いしました。カタクリの時期の赤星山は実に賑やかです。
歩き始めは9時15分ごろです。でも、歩き始めた早々に、エイザンスミレなどを見つけて、かなりの時間撮影していたので、今回のコースタイムはまったく当てになりませんので、ご了承ください。
登山口付近ではクロモジの花が綺麗ですが、葉っぱももう直ぐ展開を始めそうです。
車道の傍らに、エイザンスミレとタチツボスミレが一緒に咲いています。
エイザンスミレもまだ花が新鮮です。ここの花は色が淡いピンクで愛らしいです。
香川ではほとんど見られないタチツボスミレも県外の山に来たことを、実感させてくれます。
赤星山の登山口付近にはフッキソウの群生があります。
6,7年前に来たときにも、この場所にフッキソウがあるのは知っていましたが、花が咲いているのを見るのは初めてです。
花の時期には少し遅いようで、見ごろは恐らく4月半ば頃だと思います。
ツゲ科フッキソウ属で、ツゲ科の花はこのブログに登場するのは初めてだと思います。
「山地の林内に生える雌雄同株の常緑亜低木」とあります。漢字では「富貴草」と書き、縁起が良いからか、園芸店などで売られているのはたまに見たことがありました。
歩き始めから、初見の花に出会えるとは、幸先が良さそうですね。
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