緑滴る雲早山、その6、シャクナゲに出会う
シャクナゲの木が出てきてから、すでに200mほどは下ったでしょうか。沢の音がかなり大きく聞こえるので、もうすぐスーパー林道まで下れそうです。それでも、シャクナゲのほうは花芽は見えていますが、なかなか咲いた花には会えません。高度が下がってくると、気の早い開花株があるかも、などとTさんと話していたのですが、そんな矢先、行く手にピンクの塊が見えました。
やった~、シャクナゲが咲いてた!思わず、Tさんと歓声を上げました。
木々の芽吹きをバックにして、なんともいえないピンクの花が美しいです。シャクナゲ尾根を下り始めるまではシャクナゲのことなど、頭になかっただけに、思いがけない出会いというのはとりわけ嬉しいものですね。
最初は望遠レンズで撮影していたのですが、山頂付近のガスのためにレンズが曇っていたらしく、標準レンズに変えてからみょうやく曇りのない画像になりました。
後10日もすれば、裏年とは言え、まずまず楽しめそうな気配です。
最後のほんの少しの下りだけは尾根から東にトラバース気味に下るようです。
下を見ると、直ぐ下にスーパー林道が見えています。
上を見上げると、林道の5mほど上までシャクナゲの木が見えています。
まさしくシャクナゲ尾根の名に恥じない尾根でした。
また、この下ってきた位置は雲早山の登山口から西に100mほどしか離れていないので、車道歩きもごく短くて楽です。
それまでの急な下りと違い、一気に気が緩みます。
ナガバノスミレサイシンの葉っぱはあちこちで見かけたのですが、ここでようやく咲いている花を一輪だけ見かけました。
いつもは頭上高く咲いていますが、ここのは目の前に裂いていて撮影しやすかたtです。
新緑の様子が綺麗で、やっぱり撮影せずにはおれません。
花芽がかなり膨らんでいます。
登山口の直ぐ近くの道端ではヨゴレネコノメと思われるネコノメの仲間が見られます。
直ぐ近くに、子トラはニッコウネコノメと思われるネコノメの仲間も咲いています。
この山域は雨が多いせいか、ネコノメの仲間がほんとに多いようです。
13時3分、登山口まで帰ってきました。
撮影ばかりしていて時間を食いましたが、普通に歩けば5分もかからない距離です。(^_^;
登り始めたときに先行された単独の男性の車はもうなくなっていて、代わりに箱バンがとまっています。
営林署の方たちの車でした。二人連れで、1人は40ぐらいの男性でしたが、もう1人はまだ20代の若い女の子です。最近はこんな山の中の仕事も女性が進出しているんですね。私も学生の頃にそんな仕事を知っていたら、是非やってみたかったと思いました。Tさんにそういうと「でも、雨の日も仕事なら、山に入らなきゃいけないいし・・」と言われましたが・・。
営林署の方のお話ではシャクナゲ尾根のシャクナゲは去年は見事だったそうです。そして、見たことのないカズラの花が直ぐそこに咲いていると仰るので、それではと見に行きました。
見てみるとカズラといえば言えますが、トリガタハンショウヅルの花でした。
香川の山では4月下旬に見ていましたが、ここでは今頃咲くんですね。
でも、花つきはあまり良くないです。
お腹も少し空いてきたのですが、アケボノツツジが咲くというアケボノ峠で食べようということになり、車に乗り込みました。
車に乗って走り出した途端に目に付いた芽吹きです。
たぶんトチノキの芽吹きだろうなと思っていましたが、間違いなかったようです。
赤くて大きな新芽は綺麗でした。
周囲にはここでもネコノメソウの仲間が写っていますね。
コメント