ドライブ散策にて、その1、6月上旬の草花
4月、5月と怒涛のように咲きあがる野山の花も6月になると端境期となり、見かける花も少なくなります。しかし、そんな中でも、よく見れば味わい深い花たちが咲いています。
6月上旬のある日、半日ほどドライブかたがた見てきた花を紹介したいと思います。
海岸に近い低山では4月から見かけるコバノタツナミソウなどと違い、オカタツナミソウは6月の花と言うイメージがあります。いつもは県境の山で見ている花ですが、今年は今まで見たことのなかった場所で咲いていました。ひっそりと咲く様子も、群生して賑やかに咲くコバノタツナミソウとまるで趣が違います。もう一つ、違うのはコバノタツナミソウが日向を好むのに対して、オカタツナミソウはたいてい、木陰で咲いています。それで、ひっそりと咲いていると言うイメージが強いのでしょうね。
ムラサキ科キュウリグサ属です。
ムラサキ科の花は涼やかな花が多いので、好きなものが多いですが、比較的大きいサワルリソウなどと違い、小さな水色の花を咲かせます。
しかし、水色の花は大好きなので。山でこの花を見つけると嬉しくなります。
ユキノシタもまた、山地では必ずと言ってよいほど群生で咲きます。
よく見るととても綺麗な花ですが、あまりにも当たり前に咲いているので、有り難味は薄いです。
去年も一昨年も、マタタビの花の時期にこの場所を通っているはずですが、今まで気付いたことがありません。
今年になってこんなに増えたのでしょうか。
ナルコユリは野草にしてはかなり大きいほうですが、下向きに咲くのと、色が白いからか、これもひっそりと咲く花と言うイメージが強いですね。
山に行くと、意外と普通に咲いています。
5月、6月の山ではテンナンショウの仲間を見かけることが多いですが、草丈1mにもなるマムシ草の仲間と違い、オオハンゲは小さめなので見かけても可愛いとさえ思います。
この場所ではずいぶんたくさんのオオハンゲが数年前から自生しています、悲しいことに今年は掘り盗った跡がたくさん見られました。
こんなものまで盗掘されるのかと思うとちょっと悲しいです。
紫色のニワゼキショウは我が家の芝生の中で今年は100株ほども咲いて、今日も抜いていたのですが、白花のニワゼキショウは山でしか見たことがありません。
今年の出会いはこれが最初で最後かもしれません。
ホタルブクロはこれからも何度か見ることになるでしょうが、これも今年お初の出会いでした。
アザミはいまだに種類がよくわかりません。覚える気がないだけかもしれません(^_^;
でも、眺める分には味わいがあって好きな花の一つです。
香川ではキキョウソウはあまり見かけることが少なくて、多いのはこのヒナキキョウソウです。
標準レンズで撮影したため、ただのくさむらにしか見えませんが、実際、肉眼ではこんな風に見えます。
おまけとして、花はすでに終わっていますが、コンピラスミレの葉をアップしておきます。
シハイスミレで葉の中央に白い筋が入るものをコンピラスミレと言うようです。
こうしてみると、6月の野草はほとんどが白い色や紫色で、奥ゆかしいものが多いように思います。
keitannさん おはようございます。
石鎚山のレポート 楽しく興味深く見させていただきました。
いつものことながら 細かく観察して書いてくださっているので
とても 勉強になります。
5日に松山の考古館に中国から出土された千年前の種子から
育てたハスの花を見に行ったときに 行く道すがら咲いていた花の
名前がなんだろうと思っているところに keitannさんのブログに
載っていました。
いつも ネットのみなさんのブログ・HP・掲示板を見ていると解決します。
そう[ヒナキキョ]の名前がわからなかttんです。
歩いていると 足元にたくさんのヒナキキョウが 風に揺られて咲いていました。
だんだん色が薄くなってきていましたが 可愛いお花ですね。
その時 3センチ位のニワゼキショウも見ましたが こんな小さなのは
初めてでした。今までは ほとんど10数センチありましたが 種類が
別なんでしょうか?これも小さくて可愛かったです。
そして 鮮やかな赤紫のハギの花が満開です。
今頃 ハギの花が咲くんですね。いろいろ山のお花ばかりでなく
近場のお花を眺めるのもいいものですね。子どものころに見た懐かしい
小花にも出会えます。
投稿: カタックリ | 2009-06-08 10:09
カタックリさん、こんにちは。
独りよがりの山行記録が、他の方の参考になっているとは嬉しいことです。
何でもかんでもデジカメに撮って残して置けるのはほんとにありがたいことです。
名前調べも昔よりはうんと楽ですし・・・。
これでも、9年ほど前は検索しても画像がなかなかヒットせずに困ったものですが、今では名前を入れて
検索をかければ、たいていの植物がヒットします。
中国の古代ハス、検索したらわかりましたよ。大連で見つかったものだそうですね。
私の実家近くのお寺には大賀ハスが咲きますが、ここ20年ほど見ていません。
1000年前のハスはロマンを感じますね。
蓮見の道中でヒナキキョウソウが咲いていましたか。キキョウソウ、ヒナキキョウソウ、ヒナギキョウと似たような
小さな花が3種類もありますので、検索してみてくださいね。
小さい花でも、綺麗な花ですよね。
ニワゼキショウは小さいのは発育の条件が悪かったのだろうと思います。
特に小さなニワゼキショウが別種であるわけではないようです。
ハギは意外にもハスの花の季節から咲きますね。私も、もう7,8年も前のことですが、栗林公園に初夏に行って
ハギが咲いていて意外に思ったのを記憶しています。
同じときにニワゼキショウもハスの花も咲いていましたから、丁度今頃の季節だったのだと思います。
ハギ=秋の花と思いがちですが、自然を良く見ていると、そうでもないようです。
投稿: keitann | 2009-06-08 17:09
まるで解説付き図鑑を見てるようです。解説付き図鑑なんて実際にあるかしら?
カタックリさんのコメントに対する書き込みを読ませていただき、眼をぱちくりしました。
キキョウソウ、ヒナキキョウソウ、ヒナギキョウと、みんな別々なんですね!
検索してお勉強しました。ヒナギキョウは以前にタネから育てて花を見ましたが宿根草なのに、宿根しませんでした。そしてヒナキキョウソウは、先日keitannさんに教えていただいたものですね。キキョウソウが花付きもよくにぎやかに咲きそうですね。どこかでお目にかかりたいものです
ニワセキショウもいろいろなんですね。我が家のはクリーム色でしょうか、、、。ブルーのが欲しくて種まきしましたが、やっと花を見たものの、これも宿根せず消えました。そして今は園芸種の背の小さなシシリンチウム(青花)をポットで持ってます。
図鑑をめくっているよりずっと楽しく拝見しています。
投稿: プルメリア | 2009-06-08 22:02
keitannさん こんばんは! プルメリアさん 初めまして・・カタックリです。
あなたの仰るように keitannさんのブログは 解説付き図鑑ですね。
本当に 上手いこと表現されますね~。私も こんな風にコメントしたかった
けれど 能力がなく表現できませんでした。
私は お花が好きで 山によく行くので 見かけたお花は 写真に撮ってきます・・が 必ず2~3つ位わからないお花があります。
毎日 日課のように みなさんのHPやブログを楽しみに見ていると解決するのです。私も 一応花図鑑で調べてはいますが それでも 分からない時もあります。
その時 keitannさん・蘭ちゃん・流れ星さん・reikoさん達のHP・ブログは 大変
ためになります。有難いことです。そして 検索して納得します。
今回も keitannさんの書いておられるキキョウソウ、ヒナキキョウソウ、ヒナギキョウも検索しました。私の見たのは やはりヒナキキョウソウだと同定しました。
みんな似たようなお花でしたが 花つきや葉などが違っていました。
keitannさん いろいろ丁寧な説明恐縮いたしました。有難うございます。
大連からの贈り物のハス もう咲いていますよ。本当に 1000年前に
タイムスリップしたような気がして見ています。
この時期 たくさんのカメラマンが立ち寄って 素晴らしいハスにロマンを重ね
ピンクのお釈迦様のようなハスに見入っています。
keitannさん・プルメリア さん これからも よろしくお願いします。
投稿: カタックリ | 2009-06-08 22:56
プルメリアさん、こんばんは。
キキョウソウ、ヒナキキョウソウ、ヒナギキョウの3種類は、花好きのネット友達の間で数年前に
話題に上がったことがあるんですよ。そのときに、じっくりと3種類の花を見比べて見たので、今でも
見かけると懐かしいです。
3種類の中で確か帰化植物でないのはヒナギキョウだけだったと思います。
ブルーの花が綺麗で、園芸植物のワーレンベルギアはヒナギキョウの仲間なので、T&Mの種を
購入したりして、育てたりしたものです。うなだれて咲く小さい花がどうも好みなんですよね。
ヒナギキョウはこちらの河原などでも良く見かけるのですが、種採取してきてもうまく育ったことがありません。
まだまだ腕が未熟なようです。
ニワゼキショウはRさんから頂いたのが、ブルーも黄色も今年は咲きましたよ。
可愛かったです。
投稿: keitann | 2009-06-09 00:08
カタックリさん、こんばんは。
ご覧になった花はやはりヒナキキョウソウだったんですね。ヒナキキョウソウは茎のてっぺんに1花だけつけます。
キキョウソウはダンダンギキョウとも言って、途中でもいくつかの花をつけます。
香川でも道端などで良く見かけるのはヒナキキョウソウのほうでキキョウソウはあまり見かけません。
野草を見慣れてくると、たいていは何科の花か見当がつくようになるので、図鑑で見てもわかるようになりますが
野草のサイトの掲示板などはタイムリーな花がでてくるので、毎日目を通していると、その時期の花がかなりわかるように
なります。私もそうして、いろいろなサイトで勉強させていただいたようなものです。(^_^;
つい一週間ほど前にはハス畑のハスもまだ咲いていませんでしたが、そろそろ咲きあがって来る頃ですね。
プルメリアさんは東京の方で、山にもときどき登られるスポーツウーマンでいらっしゃるんですよ。
カタックリさんも筋金入りの山女でいらっしゃるので、お互い相通じるところがおありなんではないでしょうか。
投稿: keitann | 2009-06-09 00:17