石鎚山系で小さな花のお花見、その4、マイヅルソウ
歩きながらブナの木を見上げます。アケボノツツジのお花見のときにブナの花を教えてもらってから妙に、ブナを見ると、花が咲いているかどうか確かめる癖がついてしまいました。
そうしたら、花はもう終わっていましたが、実になり始めたものが見えました。
ブナの実のなり始めの画像はいろいろ検索してみましたが、あまり見つかりませんでした。これほどブナの木が注目されていても、人が注目するのは黄葉や芽吹きと言った、目に付きやすいことだけなんでしょうね。
歩いているとRさんが、この辺りにマイヅルソウが咲いているはず、と教えてくれました。
去年登った北アルプス以来、一年ぶりの再会です。
いつもこの時期に登る西赤石にもマイヅルソウは少し自生していますが、ここ石鎚ではこの後も、あちこちでマイヅルソウの葉を見かけました。
ただし、この日咲いていたのは、日当たりの良いこの場所だけでした。
たぶん、樹木の中でいちばん遅く芽吹きを始めるダケカンバも、ぼつぼつと芽吹きが始まっているようです。
ダケカンバは学生時代の山歩きでもずいぶん馴染みのある樹木です。
ナンゴクミネカエデの花が綺麗に咲いている株がようやく見つかりました。
カエデの仲間ではずいぶんと可愛い花を咲かせます。
ナナカマドも葉っぱが展開していて、青空に赤味を帯びた新葉が綺麗です。
去年の秋に東稜を登ったときには、ナナカマドの真っ赤な実がとても綺麗でしたが、今回は若葉を見ることになりました。
タチツボスミレは花の時期がずいぶん長くて、毎回、綺麗な姿を見ています。
カエデの種類はずいぶんたくさんあって、見分けがほんとに難しいですが、花が咲いているので、画像をたくさん撮っていれば、花で調べることが出来そうです。
帰宅して調べると、どうやらオオイタヤメイゲツのようです。
赤い花が咲くというだけでも、ずいぶんとわかりやすいものですね。
この日見たカエデの中では、いちばん美しいと思いました。
なんといっても、葉の色と花の色の取り合わせが素晴らしいです。
この後、道が少し回りこむようについていて、筒上方面が良く見える場所があります。
岩黒山から筒上~手箱の稜線が綺麗に見えていて、肉眼では先週、先々週と通った丸滝小屋まではっきりと見えました。
その筒上方面が見えるのはごく短い間で、また直ぐ目の前には石鎚の姿が大きく聳えます。
石鎚は3つの峰からなっていて、手前から南尖峰、天狗岳、弥山です。
10時23分、東稜分岐を通過です。
コースタイムでは1時間5分のところを何と1時間50分もかかってしまいました。(^_^;
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