天狗塚~牛の背、雄大な稜線を歩く、その4、ツマトリソウ
峠と名はついているものの、地形的にはあまり峠と言う感じのしない場所です。なだらかな笹原がところどころで起伏していると言う感じでしょうか。
Hさんのパーティーはすでに到着されていて、思い思いに展望を楽しまれています。小1時間歩いたので、ここでザックを下ろして休憩しようと思いましたが、Tさんが立ち休憩にしましょうと言うので、ザックを背負ったまま、360度の展望を楽しみます。
綱付森とこちら天狗塚方面との間の深い谷は谷道川といって、ぐるりと西に回りこんだオコヤトコという場所から2年前に牛の背に登ったのでした。
そのときの記録はこちらです。
東に目をやれば、三嶺、剣山、次郎笈という1900m級の山々が姿を見せています。
三嶺は祖谷側から見ると、実に平凡な山容なのが、高知側からだと、素晴らしい山容なのです。
そして、こちら西側から見た山容もなかなか素晴らしいものです。
次郎笈は、剣山側から見るのがやっぱりいちばんですね。
次郎笈次郎笈
そして、こちらは西の方角で、今から目指す天狗塚が良い格好で聳えています。
11時18分、まだ眺めを楽しんでいるHさんのパーティーより先に、天狗塚に向けて歩き始めました。
ここからは一旦下ります。
笹の中に何か来いピンクの花が見えると思ったら、ヒメハギでした。
低山では4月に咲く花ですが、標高1000mでは5月に見ました。
そして、ここ標高1700mでは6月に咲いているのですね。
下るに連れて、天狗塚から牛の背へのとてつもなく広い稜線が見えてきました。
下りきった鞍部ではキンポウゲが咲き、マイヅルソウノ葉っぱも見えています。
先ほどまで立っていた天狗峠を振り返ります。峠と言っても、どうしてもコブのようにしか見えません。
やがて天狗塚の登りに差し掛かりますが、ここで、ようやく咲いているコメツツジを発見です。
コメツツジはずいぶん多いのですが、咲いているのは天狗塚の東斜面のここの株だけでした。
後方にまたまたHさんのパーティーが迫ってきましたので、撮影を理由に、ここでも先に行っていただきます。
嬉しいことにウスノキの花も咲いています。葉っぱの縁がほんのっり赤く染まって、葉っぱも美しいですね。
近くにはマイヅルソウの花芽も上がっていますが、ついに咲いた花は見ませんでした。
山友立ちのTさんはマクロレンズに付け替えて、本腰を入れての撮影です。
四国の山で咲くツマトリソウは私も何年ぶりかで見ました。
ここは標高1800mあるんですね。
さて、ここで雄大な眺めを楽しみながら、お昼ご飯にします。
牛の背の三角点までは2年前の07年の8月に登っています。
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