剣山のキレンゲショウマ、復活なるか、その4、山頂
刀掛けの松からは、尾根道をゆっくりと歩きます。すでに日が高くなっているので、登っていると暑くて汗が流れます。直ぐ後ろを、まだ小学校低学年ぐらいの男の子がお父さんと二人で登っています。思わず、末っ子が小4のときの夏休みに石鎚に連れて行ったときのことを思い出しました。会う人、会う人に「頑張ってるね」とか「すごいね」とか声をかけられて、嬉しそうに歩いていた末っ子も、今では高3、もう私と一緒に山歩きはしなくなりました。
イブキトラノオが咲き乱れていますが、これもネットの向こうです。
ネットで守られている場所には、かつてのようにお花畑が復活しつつあります。
山頂の笹原の中で咲いていたのも、数が少なくなっていました。
ナンゴククガイソウもやっぱりネットの向こうでは、たくさん咲いています。
平日だからか、山道を歩いているのは、年配の人が多く、ゆっくりと歩かれているので、花を撮影しながらのゆっくりペースの私も、さすがに追い抜かせていただきます。
そうそう、確かミヤマタニタデでした。
東の方角を見ると、剣山に源を発する穴吹川に沿って集落が見えています。
何年か前に7月の剣山に登ったとき、この辺りで、クサタチバナを見かけました。
今の時期は花は終わって、実が膨らんでいるのです。
ガガイモ科特有の大きなサヤです。
斜面一面に群落を作っているのは、テンニンソウですが、ここ何年もテンニンソウの花の時期には、剣山に来たことがありません。
以前は、もっとたくさん咲いていたのですが・・。
北アルプスでは、これでもかというほど咲いていますから、やはり鹿に食べられたのかも知れません。
神社付近でほら貝の音が聞こえたと思ったら、団体さんが神社の前でお払いをしてもらっているようでした。
いつもは神社に参拝しますが、さすがに団体さんの目の前を歩く気にはなれず、今回はそのまま山頂に向かいました。
小屋横手の道を曲がったとたんに、イワアカバナの立派な株が見えました。
こうして咲いていると、小さな花ながら、綺麗ですね。
この頃には空も暗くなってきて、午後からの天候がちょっと心配です。
雨は別にかまわないですが。雷だけは鳴らずにいてくれるといいですが・・。
木道を歩いて、山頂を目指します。
剣山には10回以上は来ていますが、山頂をパスして一ノ森に行くことも多いので、山頂自体はこれが7度目か8度目です。
生憎とDocomoの携帯のときは、電波が良く通じていたのに、auの携帯は圏外になっていて、写メールは送れません。
丁度、山頂にはあまり人がいなかったときで、ベンチにゆっくりと越を下ろすことが出来てラッキーでした。
おにぎりを1つ食べて、おやつも少しだけ食べながら、それからの予定を考えます。
ずっと眺めていても、次郎笈にはガスがかかるふうもないので、次郎笈まで登ってみることにしました。花は少ないと聞いているので、せめて、展望のあるときでないと意味がありません。
まだ11時過ぎなので、時間は十分あります。
11時17分、次郎笈目指して歩き始めます。
花はほんとに少ないコースですが、ミヤマアキノキリンソウが早くも咲いていました。
標高2000m以下とはいえども、稜線歩きはほんとに気持ちが良いものですね。
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