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2009-09-10

愛媛の屋根付橋を見に行く、その4、龍馬と棚田

ふれあい橋のかかっているところは廃校になった小学校を利用して宿泊施設になっているようでした。

そして近くにはこんな銅像が立っています。

P9037931

土佐藩を脱藩して長浜に向かった龍馬とそれを助けた沢村惣之丞、そして那須俊平の3人の像です。

P9037930銅像には「飛翔の像」という名前がつけられていました。

近くには「坂本龍馬脱藩の日記念館」というのもありました。

P9037935 中に入らせてもらったら、こんなポスターが目に入りました。

P9037934 この龍馬の写真は有名ですね。

確か、長崎のグラバー邸でも見たと思いました。

片手を懐に入れ、靴は革靴なのです。

龍馬は当時の日本人としては随分大柄な人だったようで、これは等身大の写真だったと思いました。

「街道を行く」の中でも龍馬の脱藩のことについて、触れていますが、帰宅してから書店で思わず「竜馬が行く」を買ってしまった私です。

P9037941 屋根付橋以外にも思いがけず「脱藩の道」を見ることができた旧河辺村でしたが、夕方も近くなったので、そろそろ帰らなくてはいけません。

内子を目指して走り始めたら、車道沿いにカワミドリの花が目に付きました。

P9037942 今年初めてのカワミドリの花です。和製ハーブと言うだけあって、微かに香ります。

内子へと向かう56号線は、かなりの山道でした。

薄暗い杉林を通る箇所もあります。

途中で「泉谷の棚田}と書かれた案内板があって、Nさんと「見てみたい」ということになりました。

ところが棚田へと向かう道は56号からものすごい鋭角カーブを下るのです。とてもハンドルが切れないので、少し走って車を回せる場所に来ました。車を回そうとしていると、向こう側から軽トラックがやってきました。軽トラックは、走り去るでなくそのまま止まって、こちらの様子を見ています。思わず「??ここで車を回すのはまずいのだろうか?」と感じました。

思い切って、棚田のことを尋ねたところ、「ついてきなさいよ」と仰っるので、軽トラックの後をついて行きました。道は薄暗い杉林の中のかなり急な下り坂です。ハンドルを切り間違えると転落しそうで、山道運転は慣れているはずの私でも、1人ではちょっと走れたかどうか・・・。

P9037951

そんな、ものすごい坂道をしばらく下ると、いきなり視界が開けて、そこには棚田が広がっていたのでした。

P9037966 初老のおじさんは私達が無事に棚田に着いたのを見届けると、そのまま走り去り、この画像のお宅に軽トラックを入れました。

ここの住民の方だったのですね。

それにしても、香川ナンバーの私の車を見て「棚田に行きたがっている」ということを察して、道案内してくださるのですから、ここでも山里の方の親切には頭が下がりました。

P9037960 そろそろ夕暮れ時を迎える空の下、棚田を眺めながらしばし佇んでいました。

手入れの行き届いた田んぼの近くには心の温かい人が暮らしているのですね。なんだかしみじみしてしまいました。

P9037962 棚田の直ぐ近くではハキダメギクが咲いています。

P9037970 探しているときにはなかなか見つからないミズタマソウも、探していないときは見つかります。

P9037965 そして、杉の植林の途切れた辺りに赤い花が見えました。

どうやらキツネノカミソリのようです。

今までオオキツネノカミソリは何度も見ていますが、キツネノカミソリは初めて見ます。

オシベとメシベが花の外に突き出ないとあります。

草丈もオオキツネノカミソリに比べてかなり低いと思いました。

P9037971 近くには泉谷棚田の説明もありました。

それによると、95枚の田んぼがあるんですね。

田植えや稲刈りは、勿論、手作業なんでしょうね。

P9037974_2 思いがけず棚田まで見ることが出来て大満足のドライブになりましたが、内子へと下っていると、夕日が沈み始めました。

この日は夕日で有名な双海駅にも寄りたかったのですが、時間的に無理かな~と思っていたら、丁度、道がうんと広くなった場所があったので、車を停めて沈む夕日を眺めます。

P9037982 香川でも時々夕日を撮影しますが、場所が変わると夕日の雰囲気もかなり違うものです。

そして、秋の夕日はやっぱり一番素敵です。

P9037993 この日は夕日の画像が撮り納めだと思っていたら、その直ぐ後に、キツネノカミソリの群生を見かけてしまいました。

もう薄暗くなり始めていたので、ろくな画像は撮れませんでしたが、辛うじて一枚だけアップしてみます。

内子に下り高速に乗ってからは、Nさんの好きな陽水のCDが二人の会話を盛り上げてくれました。

香川と仙台、離れて暮らしているのでこんな機会はもう多くはないと思いますが、この日のドライブは一生忘れないことでしょう。

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