4月半ばの里山散策、その4、イチリンソウ
野草散策を始めたばかりの頃、イチリンソウやニリンソウが見たくて、剣山へ向かう山道の途中でイチリンソウやニリンソウを初めて見つけたときは、ずいぶん嬉しかったのを憶えています。
昔はあれほど山登りをしていたのに、カタクリもイチリンソウも見た記憶がないのは不思議ですが、高い山にばかり登ることが多かったので、こういう山すそに咲く花はほんとに知りませんでした。
慣れないときはイチリンソウとニリンソウの区別も難しいですが、慣れてくると葉っぱが違うので直ぐに見分けがつきます。
サンリンソウと言うのもあって、こちらはかなり高い場所を好むのか、私は南アルプスでしか見たことがありません。
ここのイチリンソウは真っ白なのが多かったですが、中にはこのように花弁(正しくはガク片)の裏が淡い紅色を帯びているのがあって、別名ウラベニイチゲと呼ばれる所以です。
久々に、オドリコソウではなく、ヒメオドリコソウも見かけました。
帰化植物ではありますが、可憐な風情は結構好みです。
ツヤツヤとした葉っぱが特徴的で、一度見たら直ぐに憶えます。
ミカン科は珍しいと思います。
ミカン科というと、私はマツカゼソウとこのコクサギぐらいしか思い浮かびません。
びっしりと咲いている雌花です。
コクサギというのは独特の臭気があるからついた名前です。
Aさんが「変なにおいだけど、嫌いな匂いじゃないな」と仰いましたが、まさにその通りで、私も嫌な匂いとは思いませんでした。
緑の葉っぱの中でまるで踊りでも踊っているかのように軽やかに咲いています。
ヤマエンゴサクやジロボウエンゴサクは私のお気に入りの花です。
徳島で、高知で、そして愛媛、香川でも・・・。
思っていたよりも身近な植物だったようです。
沢の上でひっそりと一輪だけ咲いているヤマブキも趣があります。
この日はまったく違うタイプの里山二箇所を散策しましたが、何種類もの野草を見ることが出来て、ほんとに素晴らしかったです。
香川の里山の威力を思い知った一日でもありました。
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