桜花爛漫ロングドライブ、その6、トサミズキ、シハイスミレ、オカスミレ
トサミズキはトサとつくのでおわかりでしょうが、高知の蛇紋岩地に自生する木です。
今までにも、花の咲いてない時期には何度も見ているのですが、開花している時期に見たのはこれが初めてでした。もっとも、我が家の庭にも数年前からトサミズキを植えていて、今もこれと同じぐらいの感じで咲いていますので、花自体は馴染み深いです。
トサミズキはヒュウガミズキと違い、自生のものは高さが5m近くにもなるようで、2年ほど前に見たときはびっくりしたものでしたが、ここでも、やはり3mぐらいはあります。
庭に植えると樹形が整わない木なので、植え場所なども選ぶようですが、自生のものは自由奔放に枝を伸ばしています。
私にとっては今年の初見です。
距が一際細くて、相変わらず美人さんのスミレです。
葉っぱにしっかりと斑が入っています。
西日本を代表するスミレだそうで、確かに香川の山地でも良く見かけます。
どちらかと言うと半日陰というか、あまり日当たりの良い場所には咲かないようです。
葉の裏が紫色をしているところから紫背スミレと書いてシハイスミレと読みます。
葉には変異が多く、このフイリシハイもですが、私が見たことがあるものでもコンピラスミレ、ハグロシハイスミレなどがあります。
この日観たかったもう1つの花、ハルリンドウは残念ながら花芽の状態でした。
開花した株があったそうですが、どうも盗掘されたようです。
どうしてそんな心無いことをするのでしょう?
つい先日、近くの里山でもフデリンドウが盗掘されているのを見たばかりなので、ほんとに哀しくなります。
今年の春には無理かもしれませんが、来年は必ずハルリンドウも見にこようと思います。
株はフデリンドウよりもがっしりした印象でした。
フモトスミレは草丈5センチほどの小さな可愛いスミレです。
葉の裏はシハイスミレと同じく紫色です。
フモトスミレと言う名前なのに、私は今までどちらかと言うと高い山で見ているのですが、「日本スミレ」には「海岸付近の山地から2000m付近の高原まで見ることが出来る」とあります。
撮影中は気付かなかったのですが、帰宅して画像チエックしてみたら、フモトスミレの花にコオロギみたいな虫がとまっていました。
もうこんな虫がいるところも、さすが南国高知ですね。
車道の法面に咲いている紫色のスミレを、やはりRさんが目ざとく見つけてくれました。
車を降りて観察します。
今まで見たことのないスミレです。
でも毛が全然ないということはオカスミレ?
オカスミレはアカネスミレの毛のないものをオカスミレというということは、知識としては知っていました。
そこで、距、葉、茎などを良く見ましたが、毛は側弁の基部にあるだけで、他にはありません。
そして、どうやらこの推測は合っていたようです。
オカスミレは初めて見るスミレで、これでこの日は7種類ほど物スミレを見られたわけです。
↑のオカスミレと花の形や葉の形は同じですが、距や茎にまで細かい毛が生えているので、直ぐにわかります。
実はこのとき、オカスミレの近くにアカネスミレも咲いていたらしいいのですが、私は気付かず、初めて見たオカスミレばかりを撮影していたのでした。
花つきの良い株でした。
そして足元に目をやると、そこには白っぽいタチツボスミレが咲いていました。
まさに、スミレ三昧です。
keitann様 こんにちは
沢山のスミレが出てきましたね、こうなると、もう目移りしてしまって何が何やらとなりました。
シハイスミレはやはりスミレとしての品格を感じます。
まさにスミレのシハイ者かもしれませんね。(支配スミレ・・・・・・これはおばかですねぇ)
トサミズキはまさにご当地でしたね。小生は野山でこの種類を未だ見たことがありません。
ハルリンドウの芽だしは何か期待感が漲る感じですね。
フモトスミレを占領している虫君もしっかり確認させて頂きました。
投稿: ぶちょうほう | 2010-04-03 10:58
ぶちょうほう様、こんばんは。
スミレは憶え始めるととても魅力的な植物ですが、そこに至るまでは厄介な
花ですね。
私も5,6年前まではさっぱりわからず、スミレを撮っても名前がわからずアップも
できないので、避けていました。
シハイスミレは良く見かけるスミレですが、ヒナスミレと並んで美人のスミレですね。
私もまだ今年は香川のシハイスミレを見てないので、近々、見に行きたいと思っています。
トサミズキはトサとつくぐらいですから高知の固有種のようです。
でも、ヒュウガミズキはヒュウガとついても宮崎には自生してないそうですね。
トサミズキは私も3,4年前に植えたのが、今年も咲きましたので、花は珍しくはないですが
自生の株の花となると、やはり一味違います。
ハルリンドウと言い、フモトスミレといい、香川ないの散策では見られない花も多いので、やはり
たまには遠出したいものです。
投稿: keitann | 2010-04-03 17:08
この場所のトサミズキは残念ながら植栽でかなり手入れされていますので自生のとはかなり雰囲気が違うので是非来春、自生地訪問することをお勧めします。
すばらしいですよ。蛇紋岩地ですのでついでにヒメイカリソウも見られます。
それと訪問したここはうれしくないのですが・・個人が持ち込んで珍しい花を植えています。
なので自生でないものがあるということを前提に散策しなくてはなりません。
ハルリンドウは自生ですのでご心配なく。それとここはなぜかヒカゲツツジもあります。
投稿: 流れ星 | 2010-04-05 10:01
流れ星さん、こんばんは。
トサミズキ、ここのは植栽物なんですね。
森林公園と言う名がついていても、そこに自生しないものを植えるのは何とかならないかと
思いますね。
香川でもまんのう森林公園には栽培種のツバキやコブシなど、その土地に咲かないものを
植えています。
植えるならヤブツバキとタムシバにすればいいのにね。
トサミズキは冬に訪れたときにも何度も姿は見ていますので、自生する場所は知っています。
ただ、その時期になかなか行けないのですよね。
ルリハコベにしても自宅でも咲きますし、やはり遠路出向くときは山登りをセットにするか、家では
見られないようなものを見てみたいですね。
個人が公園などに勝手に植えるのは花ゲリラと言うそうですが、植生を守る意味ではやはり考え物です。
投稿: keitann | 2010-04-05 22:03