駆け足で新緑の九州ドライブ、その4、エヒメアヤメとワダソウ
キスミレだけでも由布岳付近で見られたら望外の幸せと思っていたのですが、ふと上を見ると、なにやら青いものが見えます。
由布岳一帯にはエヒメアヤメも咲くということを知っていたので、一目でエヒメアヤメと分りました。散策時間は30分ほどしか取れなかったのに、全然期待してなかった花まで直ぐに見つかるなんて何という幸運でしょう。
と言ってもたった30分足らずの散策なのですが・・・(^_^;
このブルーはとても鮮やかな色で、お天気が良いと直ぐに目につきます。
以前、エヒメアヤメを見たことのある人から「まるでスミレかと思うほど小さくて可愛かった」と聞いています。
まぁ、スミレよりは大きかったですけど、それでも草丈は10センチほどでその割りに大きな花を咲かせるので、可愛いったらありません。
エヒメアヤメという名がついているぐらいで、お隣の愛媛県の低山に咲くことはずいぶん前から知っているのです。
何度か見に行くことも考えたのですが、低山なので山としての魅力は小さいし、それだけを見るために2時間走っていくのもと思い、まだ見に行ってなかったのです。
でも、ここで思いがけず見ることが出来てほんとに「やった~」と言う気持ちでした。
その付近になにやら白い花がちらりと見えたのですが、先ずはエヒメアヤメをきちんと撮影してからと思い、その後、白い花を撮影します。
ワチガイソウなどと良く似ているので、ナデシコ科の花とはわかったのですが、そのときは名前がわかりませんでした。
四国の山で良く見るワチガイソウより花弁も葉っぱもふっくらしている感じです。
花弁はまるで桜の花びらみたいに先端に切れ込みがあり、可愛い花でした。
自宅に帰ってナデシコ科で調べると直ぐに、ワダソウとわかりました。
ワダソウは分布が本州中部地方以北と九州北部となっています。道理で見たことがなかったはずですね。
この仲間は自信がありません。
登頂意欲を掻き立てられる風景ですね。
奥の緑はカラマツでしょうか。
この後、走っている車からサクラソウも見えたのですが、車をとめる場所もなくて、走り去りました。
一人だったら無理して引き返しても見てきたでしょうがね(^_^;
考えたら、この道は大分道が開通する前、17年ぐらい前になりますが、まだ小さかった子供達を連れて四国からフェリーで九州に渡り、別府から日田、吉野ヶ里遺跡などに行く途中に走った道でした。
その頃は山登りも復活してなかったので、由布岳の雄大な眺めに目は奪われましたが、これほど何度も由布岳の近くにくることになろうとは思ってもいなかったのです。
登山口も確認できたので、その後は別府に下り、佐賀関からフェリーで四国に渡りました。
佐賀関からの九四フェリーからも雲ひとつない青空の中、佐田岬半島の白い風車が良く見えました。
このフェリーを利用すると九州~四国が70分で渡れます。
便数も1時間に1本と、どんどん出ているので便利ですね。
松山道に乗るまでは下道を1時間半ほど走りますが、後は高速で快適に自宅まで帰ることが出来ました。
松山道から見えた石鎚山系です。
この日は朝から夜まで、終始青空で、言うことのないドライブ日和でした。
おまけに、もしかしたら見られるかもしれないという程度にしか期待してなかったキスミレやエヒメアヤメ、それにワダソウにも会えて、運が良すぎるほどでした。
勿論、娘夫婦はまずまず元気で喧嘩せずにやっているようですし(今も連中で帰省していますが)主人の友人が山好きでいらっしゃることもわかり、実りの多いドライブとなりました。
次回来るときには何とかして山登りの予定も入れたいものです。
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