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2010-06-27

天狗塚へ稜線漫歩、その6、クモキリソウ

登りでは南の方角の落合峠方面はガスのためにまったく見えなかったのですが、下る頃には、一部ガスがかかっているものの、集落がはっきりと見えていました。

P6167763

下山していく先が見えるというのは、5年ほど前に登った北岳の山頂直下から、標高差にして1700mの広河原が見えたという経験があります。

私達の年齢だと、登りよりも下りのほうが膝ががたがたになるなど、トラブルが多いので、ちょっとうんざりする時もありますが、このときは登山口まで実質の下りは800m弱です。

まずまずと言う距離でしょうね。

P6167772 樹林の中に入ると稜線は見えなくなるので、これが下山路から見る最後の天狗の姿です。

P6167794 真正面には落合峠や前烏帽子などが見えていて、天狗塚山頂からは見えなかった烏帽子のピークも見えてきました。

でも、この眺めを最後に、後は樹林帯の中の下りとなり、展望は望めません。

P6167828

かなり下ってきました。

P6167836

15時8分、1476mピークまで下ってきました。

ここで一休みします。

P6167847

下りは撮影もせずに、せっせと下ったので、15時42分に、下山口まで下ってきました。

この後、往路で見かけたものの、雨などのために撮影できなかった花を撮影しながら帰りました。

P6167974 下りの車の中から振り返ると、稜線が綺麗に見えていました。

それにしても最初から最後まで誰にも会わない山歩きでしたが、こんな気持ちの良い日に、素晴らしい稜線を3人占め出来るなんて、ほんとに幸運でした。

P6167900 ここからは帰りの道中で見かけた花です。

まずはクモキリソウです。

クモキリソウは香川の山でも結構見かけるのですが、このクモキリソウはずいぶん立派な株で花穂にはたくさんの花をつけていたため、最初はスズムシソウか何かと危うく間違えるところでした。

P6167886 花のアップ画像です。

最初はクモキリソウ属のランの花を見ても、なかなか見分けがつかなかったのですが、ジガバチソウやスズムシソウなどをあちこちで見るようになって、最近はようやく同定できるようになって来ました。

P6167866 花の時期としてはいちばん良い時期に見られたようですね。

P6167910 山道を登っているときにもコケイランを見ましたが、帰りにも見ることが出来ました。

コケイランは山に登ると比較的よく見るランです。

P6167916 別名、ササエビネとも言われるようで、確かにどことなくエビネに似ています。

P6167892 これも山に入ると、珍しくはない花ですが、今年の初見でした。

サワギクです。

P6167932 ミズタビラコは色が飛んでしまいましたが、本来は爽やかなブルーの花です。

湿っぽい沢筋などに多いです。

P6167944 その沢のほとりの岩の上ではお約束のヒメレンゲが咲いていました。

東赤石でもお馴染みの光景です。

P6168045 イワガラミももうこんなにたくさん咲く季節になったんですね。

P6168007 剣山系の山すそにはヤマホタルブクロが見られます。

四国の山には白いホタルブクロが多いですが、この山域にはところどころ、赤いヤマホタルブクロの花が咲くようです。

P6167986 一際、赤の色が濃い個体でした。

P6167954 この時期の山では必ずと言って良いほど咲いている、シロバナニガナも咲いていました。

P6167962 この山域にはフタリシズカも多いです。

株が大きくて立派なので、三人静や四人静も多いようです。

P6167919 そして、驚いたことには、アケボノソウが咲いていたのです。

いくらなんでも6月にアケボノソウが咲いているのは初めて見ました。

P6167926 しかも花芽もまだ沢山見えていましたから、これからも咲きそうな気配でした。

最初は小雨模様で始まった山行でしたが、肝心なところで晴れてくれて、最後は展望もばっちりとなって、ほんとに素晴らしい山歩きの一日となりました。

花も少ないだろうと予想していたのに、蓋をあけてみると、意外といろいろな花を見ることが出来て、つくづく行って良かったと感じたことでした。

Eさん、行きも帰りも、運転していただいて、ありがとうございました。

コメント

ミズタビラコ、ワスレナグサみたいですね。
コケイラン、こちらはほんとにエビネみたい。
クモキリソウ、咲いてみるまではわかりませんね〜。
先日富士山の五合目でつぼみを見て来たのはどうやらクモキリソウのようです。

アケボノソウは9月ころの花かと思っていました。
ちょっと色が違うように感じますが、まだ咲いたばかりだから?
2年草とありますが、花が咲いた株は枯れるみたいで、花が咲かなければもう一年頑張るのでは?
鉢植えのアケボノソウ、去年咲かなかった株が大きくなってます。今年咲きそう、、、、。

それにしても、いつも良いお写真ばっかりですね。こんなのが撮れるようになりたいです。

プルメリアさん、こんにちは。

ミズタビラコはまだご覧になっていませんか?
高山ではなく、山すその滝の傍とか沢の近くの湿っぽい場所で
初夏に良く見かけますよ。
ムラサキ科特有のサソリの尻尾と言われる、花茎の先端がくるりと
巻いているのが画像で見て取れると思います。
園芸種にもエキウムやセリンセ、ワスレナグサというムラサキ科の
お花は同じ特性を持っていますよ。
ワスレナグサと言えば、さきほど芝生花壇を見ていたら、春に咲き終わった
ワスレナグサの株元から新芽が出て(わき芽のようです)淡いブルーの花を
また見せてくれました。

アケボノソウは仰るように9月~10月の秋の花です。
今頃咲いているのがおかしいのですが、狂い咲きと言って良いかもしれません。
我が家にも去年の秋に播いたアケボノソウがたくさん育っていて、かなり大きく
なってきましたが、夏越しがやはり課題ですね。
画像は最初はデジ一でもオートで撮られると良いですよ。
そのうち、設定にも慣れるでしょうし。

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