比婆山にブナを見に行く、その6、神話の山
比婆山の名前は今までにも聞いたことがあったのですが、登る前日にちょこっと調べたら、烏帽子山、池ノ段、立烏帽子山などを含めた数座の山を比婆山連峰といい、烏帽子山の次に向かう山は比婆山(御陵)となっているのです。御陵と言うからには誰かのお墓ということでしょうが、果たして誰が祀られているのでしょう?そこも良く調べればいいのに、そこまで突っ込んで調べることはしないのが私の悪い癖です。
まぁ、登ればわかるだろうと言うことで、ぶっつけ本番で登ります。
烏帽子山からはほんの少しだけ下って、ほんの少し登るようです。そして、その付近は感じの良いブナの自然林になっています。
比婆山のブナは一体にすんなりと伸びた木が多いです。
画像が後先になりますが、烏帽子山から鞍部に下るまでのブナ林です。
こんな道を歩くと、ほんとに心が癒されます。
最初から最後まで、ほぼ一緒に歩かせていただいた山口からいらしたご夫婦です。いろいろ教えていただきました。
どうやらここが山頂のようです。
それによると、この山は伊邪那美命(イザナミノミコト)を葬ったと言い伝えられている山なんですね。
古事記に出てくるイザナミノミコトのお墓とは・・・・まさに神話の山ですね。
鎖で囲まれた場所が径15mの神域のようで、中央に岩が見えています。
解説文中に出てくる岩を抱いた一対のイチイの木を探したのですが、なかなか見あたらないと思ったら、少し南にいったところにありました。
私たちは反対側からコースをたどったのですが、どうやら南から北へと歩くのが遥拝の正式なルートのようですね。
山頂付近にはイチイの木が多かったですが、確かにこんなにイチイの木が多い山はあまり見ません。
時間に余裕があったので、山頂から少しだけ西に行ったところにある太鼓岩と産子の岩戸も見学してきました。
画像は産子の岩戸です。
香川の山も山頂付近に巨石が多くて、今も麓の人がお供物など欠かさずにお供えしているのを見ますが、中国地方も同じような山があるのですね。
太古の昔から、人々がこの山に登ってお参りしていたのだと思うと、出雲大社にもそう遠くないこの地の歴史の深さにしみじみとしたものを感じてしまいました。
やはり関東以東の山とは歴史が違いますね。
お参りも済ませたので、いよいよ見晴らしが良いと言う池ノ段へと向かいます。
Rさんが1人ずつにカラーコピーしてくださった分県ガイドの資料を見ると、比婆山から池ノ段へと向かうコースが200mほどのアップダウンになっていて、この日一番のきつい場所です。
四国では300mほどのアップダウンは普通なのですが、何しろ緩やかな山ばかりの中国山地では200m程度でもかなりのアップダウンに感じるから不思議です。(^_^;
ブナの尾根をまたまた下ります。
keitann様 日差しに恵まれてブナ林の中を歩けるなんて、素敵なことですね。
ところで太鼓岩は叩いてみましたか?
投稿: ぶちょうほう | 2010-11-13 13:35
ぶちょうほう様、やはり日差しがあるとブナ林は最高です。
太鼓岩は、鈍い音でしたが、その気で聞いてみると、普通の岩とは違う音がしたようです。(^_^;
投稿: keitann | 2010-11-13 22:59