010年高知花紀行、その1、ヤナギノギク
11月30日、つまり昨日ですが、2年ぶりに足摺方面にノジギクなど晩秋から初冬にかけての花を見に行ってきました。
毎年、11月末から12月初め頃に、一度は高知に行くのですが、去年は徳島の太平洋岸沿いの花を見てきたので、高知には行かなかったのです。
今年はぜひとも12月初旬に行こうと思っていたところ、山友達のTさんから思いがけず早めのお誘いがありました。
いつもの待ち合わせ場所に6時集合です。足摺まで行くとなると、夕方には帰宅できないので、主人には夕食のおでんを前夜のうちに作り、帰宅が遅くなる旨を伝えておきました。
一年ぶりで見る、海を背景に咲いているアゼトウナとノジギクです。ここ数年、毎年のように見ている高知の海岸の光景です。
夜が明けるのが早い時期ならば、いくらでも早発ちするのですが、日が出るのが7時という今の季節、それほど早出しても撮影も出来ません。まずは蛇紋岩地を目指します。
この蛇紋岩地を訪れるのは3年ぶりでしょうか。
車をとめて歩き始めて、まず目に付いたのはヤナギノギクでした。
朝が早いので、まだ色があまり出ていません。
紫がとびきり濃くて、吸い込まれそうな色です。
香川の山ではさすがに咲いているツリガネニンジンはもう見かけませんが、高知は暖かいので、まだ咲いているんですね。
しかし、このヤナギノギクは環境庁の絶滅危惧2類(VU)です。
蛇紋岩地特有の植物で、発芽から開花まで数年かかることもある、とあります。
つい数日前、香川の山で見たヤマジノギクの変種とされています。
葉は極端に細く貧弱で、ヤマジノギクの葉も細いですが、それ以上に茎も葉も細いです。
しかし、その細い茎は意外と丈夫で、結構しゃんと立っています。
株によって、すっかり花が終わっているのもあれば、まだまだ今を盛りと咲いているのもありました。
ツリガネニンジンの形は香川で見るのとちょっと違うみたいでした。
この仲間は咲いている場所によって、花姿が微妙に違いますね。
Tさんに「これは何?」と尋ねられて、よく見もしないで、花の色やらぱっと見た感じで「キンゴジカかな?」と答えてしまいました。
今、これをアップするに当たり、画像を確認していたら、キンゴジカとは全然違いました。
キンゴジカにはこんな長い花柄もありませんし、第一、葉の形も全然違いますね。
何年も花散策しているくせになんといい加減な・・・われながらあきれます。
あらためて、よく見ると、この葉っぱや葉なのつき方、どこかで見たことがあるような?
そうそう、これはホオズキの仲間ですね。
ヒロハフウリンホオズキでした。
熱帯アメリカ原産の帰化植物だそうです。
香川ではまだ見たことがありませんでした。私にとっては、今回が初見です。
うつむき加減に咲く花は結構好みかも・・・。
それにしても、少し場所が変わると、見るものも違いますね。
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