久しぶりの剣山、その4、ヒメウツギ
アズキナシの木の直ぐ向こう側にはヒメウツギの木が見えてきました。
この場所は標高1800mぐらいあります。ヒメウツギはここ剣山や西赤石の山頂手前などでしか、以前は見たことがなかったので、ヒメウツギ=高山にだけ自生と思い込んでいたのでした。
比較的低地で見かけたのは今年が初めてでした。
県内の標高500mもないような場所では,5月上旬に見ています。ここ剣山のヒメウツギはまだまだ咲き始めたばかりでしたから、花の時期がかなり違いますね。
ウツギとの違いは雌しべの花糸に翼があるのですが、その翼の上端が角のように突き出しているのがヒメウツギの花の特徴だそうです。
こんなに標高の高い場所ではウツギの花は見かけませんから、それだけでもヒメウツギとわかりますが・・・。
検索すると、岩場や石灰岩地に多く見られるともありました。
確かに私が見かけた場所はどこも岩場になっていましたし、剣山も石灰岩地なのです。
我が家のご近所にもヒメウツギを植えているお宅がありますが、私は高山でしか見たことがなかったので、園芸店で売られているヒメウツギは別の園芸種かと思い込んでいたほどでした。
でも、可憐な容姿にも似合わず、低地でも簡単に栽培できるようです。
とはいえ、剣山行場の岩肌にびっしりと咲く姿は、やはり高山で見る素晴らしさがありました。
ヒメウツギの撮影に夢中になっている間にEさんとTさんは前方を歩いています。
一ノ森分岐まで、ほぼずっとこのようにアップダウンの少ない道が続いています。
歩くEさんの頭上にはオオカメノキが見えていますが、ここでも花はすで終わっています。
良く見ると、幹にはいろいろなものが着生していて、それを見てるだけでも興味深いですね。
ジンジソウかダイモンジソウのような葉も見えているようです。
こういうのを見ると、初秋にも来てみたくなるんですよね。
登山道の山側の法面にはいろいろな葉っぱが青々と見えています。
今年は雨がたっぷり降るので、そうでなくともいつも漂っているガスのおかげで苔などが瑞々しい剣山ですが、今年は殊のほか緑が素晴らしいです。
先ほど花も見かけたのですが、小さい花で撮影失敗です。
先に渡るお二人・・・。
キレンゲショウマを見に来る頃にはヤマアジサイがとても綺麗に咲く場所なので、ここでお昼を食べることも多いんですよ。
沢の水も美味しいですしね。
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