今年初めての東赤石へ、その10、ハンショウヅル
権現越へと下る道は結構急な道ですが、道の傍らでハンショウヅルが目にとまりました。
2年前にもっと下のほうで見かけて喜んだのですが、なぜか去年は見つけることが出来ず、がっかりしたのです。もしかすると、2年前に見た株は今年も見なかったので、すでに枯れてしまったのかも知れません。
どちらにしても、ここで見ようとは夢にも思わず、これも嬉しい出会いになりました。
まだほんの咲き始めで、うまく開花した個体が少なくて、望遠で何とか撮影です。
花芽をたくさんつけていましたから、7月上旬が見ごろでしょうね。
私の手持ちの図鑑には分布は本州と九州だけになっていますが、ここ東赤石だけには咲くようです。
図鑑の分布も結構いい加減だと思うことがよくあって、たとえばバイケイソウなどは四国の山では良く見かける花なのですが、これも図鑑では四国には分布がないあことになっているのですね、
この花は道の真横で咲いていた花で、一番撮影しやすかった花です。
四国には初秋に咲き始めるタカネハンショウヅルというのがあって、それは割合、どこの山でも見かけるハンショウヅルの仲間で、四国の山ではポピュラーですが、こちらのハンショウヅルは初夏に咲きます。
また、私はまだ見たことがありませんが、四国カルストなどにシコクハンショウヅルと言うのも咲きます。
今日はあの鉄塔まで行って、四国電力の鉄塔保守路を歩かせてもらうつもりなのですが・・・。
こんな曇りがちの天気だと言うのに、意外ですね。
縦走路の両側は草が生い茂って、中でもアザミが多いので、薄手のトレッキングパンツの上から棘がチクチク刺してきて、一人で悲鳴を上げながら下ります(^_^;
アザミだけでなく、こんな綺麗なカノコソウも咲いていて、棘で痛い目をする代償でしょうか・・・。
まだ咲いてない株のほうが多いですが、中にはちらほらと咲いているのもあって、可愛いですね。
カノコソウは四国でもここしか咲く場所を知りません。
縦走路が大きく掘れ込んでいて、危うく踏み抜いて転落しそうになりました。
北側はザレ場になっていて、途中で止まるとは思いますが、転落したらちょっとやばい場所です。
そして、この日はどのシライトソウも見ごろで、とても綺麗でした。
権現越にはマイヅルソウも多いのですが、マイヅルソウは終盤で咲き傷んだ株が多いようです。
天気は決して良くないのに、振り返ると東赤石方面の稜線が見えてきました。
14時20分、権現越着です。
ここで少しだけ、休憩を入れることにします。
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