今年初めての東赤石へ、その12、下山
権現越からの下りも、これで5度目ぐらいになり、そのうち4度は単独で下っているので道もかなりわかってきました。
去年まではこの下りの途中で寄り道してオオヤマレンゲを見ていたのですが、今回はすでに山荘付近でオオヤマレンゲの綺麗な花を見ているので、下りに専念します。
下り始めはシライトソウが雑草並みに咲いています。特にこの日のシライトソウは花の時期にぴったりだったようで、最初から最後までシライトソウは嫌と言うほど見られました。
歩き始めてしばらくすると樹林帯に入ります。
以前歩いたときよりも、赤テープがかなり多くなっていますが、権現越からの道はあまり明瞭とはいえないので、初めて下る人にとっては赤テープはありがたいことでしょう。
水量が多いときには、少しだけ厄介な渡渉点まで下ってきました。
こういう赤テープは有効ですね。
岩が濡れていて滑りやすいので、とにかく滑って転ばないように手も使って細心の注意をします。
この日は軽いほうの靴を履いていったら登りは楽でしたが、結構滑りやすい靴底でした。(^_^;
おっとっとという場面も2~3度あり、結果的には一度も転んだりはしなかったのですが・・。
登りのときはあの赤テープを目指して渡渉する訳です。
もっとも、私はこのコースを登りに使ったのは一度だけ。
渡渉点からほんの少し歩いたところで、いつも渡っていた橋が落ちていました。
毎回、この橋はやばそうだなと思いながら渡っていたのですが・・・。
山友達の方とたまたまそのことを後で話してわかったのですが、この橋、去年彼女が通ったときにはすでに落ちていたそうです。
去年は私が通った数日後に彼女が通っているはずですから、去年の7月ぐらいから落ちたままなんですね。
赤テープがつけられていて、どうやら迂回路は橋の下の岩場を巻くようです。
迂回路から橋を見上げた画像です。
山登りに慣れた人なら問題ないですが、あまり慣れてない人は雨のときは滑って危ないので、このルートは通らないほうが無難だと思いました。
これが落ちるのも時間の問題でしょう。
このルートもところどころでシャクナゲを見ますが、今年は花が咲いた形跡がありました。
今年は四国のシャクナゲはどこも表年だったようですね。
これは安心して通れます。
ここも水が多くて、靴を濡らしそうになりました。
3,4年前、大雨の日に東赤石に登ったことがあるのですが、この日はその日についで沢の水量が多かったです。
手入れの行き届いた植林に入ったら、あとは問題のない道をただ下るだけです。
葉に白いラインが入ったナルコユリが杉林の中で見られます。
ノンストップで下ったので1時間半ほどで下りました。これで17時には車を置いた瀬場に帰れるはずです。
時間的にはまずまず想定内でした。
ここからは気楽な車道歩きなので、道端をきょろきょろと眺めながら歩きます。
この時期定番のウツギがまだ咲いてました。
これもこの時期はあちこちで目にします。
銅山川特有の緑色の川面を眺めますが、川のほとりには今年はユクノキの花が見当たりません。
まだちょっと花の時期に早いのでしょうかね。
今年はユクノキをすでに剣山行きで充分見ていて良かったです。
車を置いた瀬場には16時57分に着きました。
この日も約9時間の歩きでしたが、これなら18時半には帰宅できますので、夕食のしたくも楽々こなせます。
主婦の山登りはこういうのが理想です(^_^;
この日は山頂をパスしたせいか、疲れもそれほどなく、あと二時間歩けといえば歩けるぐらいの体力は残っていました。これも比較的涼しかったおかげですね。
下山時の気温は車の温度計で23℃でした。
ところが、瀬場を出て東に車を走らせるに連れて天気が良くなり、金砂湖辺りでは青空です。
この画像は川之江インター付近から山なみを眺めたものですが、すっきりと晴れていますね。
どうやら、この日は東赤石付近だけがガスに巻かれていたようで、こういうことはよくあるのです。
高速で県境を越えて、香川に入ると、車の温度計が32℃を指しました。
夕方6時半になっても32℃という真夏日に、どうやら私一人が17℃という涼しい山で避暑山行をしたようでした。
コメント