青春18きっぷで山陰小旅行、その1、伯備線
8月半ばに伊吹山に行くのに使った青春18きっぷの残りが3枚残っていて、東京の末っ子が帰省するのだったら送ってやろうと思っていたら、なんと、今年の夏は帰省はしないとのこと。
9月10日までしか使えないので、それでは夫婦で、どこかに行こうと考えました。特急には乗れないので、あまり遠くへ行くのも疲れるしとうことで、半日強乗ればたどり着きそうな山陰方面へと行き先を決めました。後は時刻表で列車の接続を書き出し、宿の手配です。主人と私の両方の都合がつく日ということで、28日~29日ということになりました。
泊まるのは温泉がよかろうということで、三朝温泉に宿をとったところ、近くに三徳山の投入堂があるのがわかりました。何度か雑誌やTVでも見たことがあって、以前から興味があった場所です。三朝温泉の行きか帰りに立ち寄れそうということで、プランを練りました。
画像は念願叶い、なんとか登ることができた投入堂の画像です。きっと、皆様も、どこかでこの建物をご覧になったことがあるのではないでしょうか。
時間は短いのですが、結構ハードな山登りでした。
当日は朝7時過ぎに最寄の駅に向けて出発です。ところが、私が利用するつもりだった娘の使っていた自転車が出かける直前にタイヤがパンクしてたのです。
仕方なく、駅までは歩きです。主人のほうは末っ子が使っていた自転車で駅へ・・・。
荷物は今回は背中のリュックと布のバッグの二つです。
坂出駅でマリンライナーに乗り換え、瀬戸内海を渡ります。車と違い、橋げたなどが視界を遮るので、極上の眺めとはいきませんが、それでも瀬戸内海はいつ眺めてもよいものです。
9時前には岡山に着き、待ち合わせの時間があったので、お茶や食べ物を少し買い込みます。
前回と同じように特急やくもが目の前にとまっていますが、乗り込むのはこの後にやってくる新見行きの普通電車です。
やって来た電車は岡山始発だとばかり思ってたら、姫路から走ってきた電車で、倉敷までは山陽本線ということになるらしいです。
倉敷に着いたら、電車は方向を変えて、中国山地目指して走ります。
伯備線は正確には倉敷から伯耆大山の駅までの区間だそうです。
しばらく走るうちに、電車は濁流に沿って走り始めました。
高梁川です。
数日前に大雨が降ったらしく、泥の色をして流れてます。
今日はちょうど台風12号が来ていて当地も雨が降っていますが、この高梁川流域でも避難勧告が出ているようです。
上流になるにしたがって、水面が澄んできて、川のほとりには中国地方の山間部に多い赤瓦の家が見え始めます。
岡山から乗り込んだ普通電車は新見行きなのでここで次の米子行きが来るのを待ちます。待ち合わせの時間が30分弱あったので、改札口を出て、駅周辺をぶらぶらと・・・。
新見は鯉が窪湿原に行くときやセツブンソウ散策のときに、車では走る抜けることがありますが、駅周辺は初めてきました。
甌穴って何なんでしょう???
鍾乳洞みたいなもの?
この場所から150mしか離れていないということは肉眼でも見えそうなものですが・・・。
帰宅してからネットで検索してわかりました。
河原の岩などが侵食されてできた丸い穴のことだそうです。
う~~ん、世の中にはまだまだ見たことのないもの、知らないものがあります。
今回の電車の旅は日本の水田の素晴らしさも再認識させてくれました。
電車は次第に山道を喘ぎながら登り、中国山地の奥へと向かいます。
やがて県境を越したらしく、先ほど見えた高梁川とはまた別の川に沿って走るのですが、川では鮎を釣る釣り人たちをたくさん見かけました。
これは日野川のようですね。
さきほどから車窓にはオミナエシの花が何度も現れては消え、消えては現れます。
中国地方は高速を走っていてもオミナエシの花が多かったことを思い出しました。
のどかな光景です。
この辺りは根雨とか武庫とか江尾とか漢字二文字の風流な駅名が続きます。
やがて、東のほうの山の斜面に高速米子道が見えてきました。
米子道を利用すれば、我が家から米子までは今では3時間もかからないでしょうね。
同じ距離を電車で倍の時間をかけてのんびりと出かけるのは、ある種の贅沢かもしれませんね。
伯備線からは、昔、大山の秀麗な姿を見たことがあって、今回も楽しみにしていたのですが、残念ながら雲に隠れています。
孝霊山とか鍋山とかいう山のようですね。
大山はやっぱり上の方の雲が取れず、綺麗な姿を見せてはくれませんでした。
電車に乗っている間に、時刻表の地図を見ていて気づいたのですが、最初は米子まで乗るつもりでしたが、手前の伯耆大山の駅で乗り換えたほうが接続時間がゆっくりできるのです。
こんなことも地図と時刻表、両方を見ないと気づかないことですね。
知らないこと、ほんとに多いです。
ここでも特急やくもを眺めながら、のんびりと山陰本線の普通電車を待ちます。
海が近いからか、気温は高めでも、吹く風が心地よいです。
keitann様 こんにちは
今回の台風は御地を通ったのではないでしょうか。被害はどうでしたか、何もなかったように願っております。
巻頭の写真はTVなどで時々目にすることがあります。
それを見るときにいつも憧れに近い気持ちを抱いていました。
いつかは行って見たいと思いながら歳を重ねてきていますが・・・。
今回はご夫婦でゆっくりと時間を掛けて贅沢な旅のようですね。
記述にしたがって地図で道筋を追っていますが、時刻表を携行した旅行なんてこれからの流行かもしれませんね。
甌穴(=ポットホール)は中部地方では度々耳にする言葉ですが、これは地形状の特徴なのでしょうね。
投稿: ぶちょうほう | 2011-09-04 10:03
こんにちは。
一枚目の写真は何度も見たことがあります。三朝温泉の近くでしたか。いつかゆっくりと温泉三昧をしてみたいものです。山陰道は、若い頃、自転車旅行をした道です。今度は、ゆっくり列車の旅が良いです。
投稿: 多摩NTの住人 | 2011-09-04 12:22
ぶちょうほう様、こんばんは。
台風のご心配いただきまして、ありがとうございます。
おかげさまで昨日は午後から台風の目に入ったらしく、風がそよともしな半日でした。
今朝は雨もやみ、ときおり、青空に陽が射す暑い一日となりました。
投入堂はいろいろなところで画像や映像を目にされると思います。私もそうでした。
今回はのんびりと鈍行列車の旅を楽しみ、かねてから興味のあった投入堂もこの目で見られるという旅でした。
四国の我が家からだと、山陰は車で行くと日帰りも可能ですが、一泊することで、のんびりできてよかったです。
時刻表は必須ですね。
地図も載ってるし、昔から、時刻表と地図を眺めるのが好きだったので、細かい数字を見るのは眼鏡さえれば、苦になりません。
ぶちょうほう様も奥様と一緒に、楽しまれてはいかがですか?
投稿: | 2011-09-04 21:04
多摩NTの住人様、こんばんは。
そうなんです。投入堂は三朝温泉からバスで15分ほどのところに登山口があります。
そこから30分ちょっとの登りです。
若い頃は自転車派でいらっしゃいましたか?
田舎の鈍行列車は場所によっては2時間に1本ぐらいしか本数がないですが、ほんとにのんびりできますよ。
お時間ができましたら、ぜひどうぞ。
投稿: | 2011-09-04 21:10
keitannさん、こんばんは。
高梁川、懐かしいです♪
私の実家は 広島県ですが、車で10分も走れば岡山県に入ります。
ですので、
結婚前、広島に居た頃、夕顔をハワスのに、シノダケのようなのを採りに、
父と 高梁川に三回くらい行きました♪
面積?畳み 6畳分くらいの 格子状のものを 竹で作り、夕顔を絡ませました。
昔は 高梁川の辺に、勝手に竹?を採りに行っていましたが…
今は 駄目なのかもしれませんね。。。
懐かしい 風景です。
そうそう、先ほど、愚息、北岳から 急に帰って参りました。
ずーっと雨だったそうで、ほとんど、びしょびしょのテントの中に居たそうですが、
北岳の頂上だけは タッチ してきたそうです(^_^;)。
人も居なく、あちこちで、落石があり、大幅にルート変更で、早めの下山となったとか。
ケータイが水浸しで壊れたそうで…、
でも 帰るなら最寄り駅で公衆電話を使えば良さそうなものですがね。
投稿: なずな | 2011-09-05 21:39
なずなさん、こんばんは。
新見はそういえば、県境から近いですよね。
高速中国道を走っていても、新見辺りは岡山でもかなり西だということがよくわかりましたよ。
川沿いってそういう細い竹や葦のようなのがよく生えてますから、ユウガオをはわすにはぴったりだと思います。いまどきのビニールの支柱やネットよりも風情がありそうですね。
私はどうもヒシの実を採ったりきのこ狩りなど、食べるほうばかりに走っちゃって・・・。
そういえば、今日は数十年ぶりでヒシの実を見ましたよ。まだ青くて若い実でしたが・・。
北岳・・・私の先輩と後輩の山行・・・中止になったそうです。というのも、登山口の広河原までのバスが通行止めで入らないそうです。
息子さん、どのルートから下られたんでしょうね。
携帯とデジカメはアウトドアする人は耐水・耐衝撃使用のがシャープから出てますので、それが便利です。
投稿: | 2011-09-05 23:42
そうですね。
これからは防水のケータイですね。
息子に教えます。
下山は キタハラ峠から バスで伊那市…と申しておりますが…。
その伊那市が とても綺麗な町だったと。 行きも バス?タクシー?が入らず えんえんと 雨の中歩いたとか?
なんでしょうねぇ…(^_^;)。
投稿: なずな | 2011-09-06 00:37
なずなさん、こんばんは。
アウトドア用の携帯はGPS機能もついてて、コンパスも内蔵されてて便利です。
下山はやっぱり北沢峠経由だったんですね。
広河原~甲府はバスが入れないので、西に回ったわけですね。
伊那市は私も仙丈ケ岳や北岳に登る際、通過するんですが、通過するだけで観光したことがなくて(^_^;
伊那といえば、昔、学生時代に下宿してた先の大家のおばさんが伊那の人でしたっけ・・・。よく、お茶と野沢菜をご馳走になりました。
えんえんの林道歩き、息子さん、お疲れ様でしたね。
昔は2~3時間の林道歩きはざらでしたが、良い経験かも、ですね。
投稿: | 2011-09-06 23:40
keitannさん、しつこく こんばんは(*^o^*)。
先ほど、息子が申しておりましたが…
伊那市の観光案内?の 男の方が、とても親切で良い方で…
温泉に行きたかったのだけど、少し 距離があり…
その観光案内の方が息子たちを車で温泉まで 乗せて行って下さったそうでした。
その方は、
keitannさんの 母校の山岳部出身だそうでした(◎o◎)!
体育会系の部と同好会があると以前、お聞きしたような記憶もありますが…。
お年は 私くらいと言っおりますので30歳くらい(すみません 嘘です)かな? お名前くらい聞いとけば良いのにね…。
あちこちになりますが、ニカンドラの種…ざくざく採れましたので すぐお送りしますね♪
調べたら、ダチュラもニカンドラも ナス科だそうです。
なんだかたくましさを感じます♪
晩秋に咲く綺麗な水色、見たいです♪
投稿: なずな | 2011-09-07 00:09
なずなさん、こんにちは。
息子さん、伊那市でよい方に出会われましたね。
そうですか、母校の山岳部OBの方でしたか。
同じクラスの男の子が同好会から山岳部に移ったのですが、荷物を60kg背負わされたとかで腰を傷めてしまい、やめたようです。
同好会はそれほどハードではなく、それでも山の同好会だけでも10ぐらいはあったと思いますが、レベルもいろいろでした。まったくのハイキング程度の活動をしているところもあれば、私たちのように、一週間程度のアルプス縦走をするところ、いろいろです。
あの辺りは山関係の方が多く、私も何年か前に平湯の駐車場で係員の方に呼び止められたことがあります。
その方は山岳救助隊もされていたそうで、私の車が香川ナンバーだったので呼び止められたようです。奥様がなんでも香川出身の方で、懐かしいといわれました。(^_^;
ニカンドラの種、嬉しいです。
よろしくお願いします。そうそう、どちらもナス科ですよね。
投稿: keitann | 2011-09-07 12:54