秋晴れの三嶺を歩く、その1、ジンジソウ
前にも書きましたが、10月は地元の秋祭りの準備と後片付けに大忙しでおまけに同じ頃に息子が帰省してきたりで、7日に梶ヶ森に登ってからというもの、なかなか山に近づくことができませんでした。
雑用が一段落した10月も末になって、天気のよさそうな日を選び、山友達のTさんを誘ってどこかに登りましょうということにしました。
この時期に登るなら紅葉も楽しみたいのですが、今年は紅葉が早かったようで、石鎚山系の主だった山々はすでに紅葉は終わっている様子。ならば、高知側から三嶺を目指せば、高知は暖かいので、山頂までのどこかで紅葉もまだ見られるのではないかと、考えました。ただし、Tさんによると光石からのルートはかなり時間がかかるということで、それなら白髪避難小屋へのルートから稜線に上がれば、最短距離で行けるのではないかということになりました。このルートは何年か前に歩いていて道はしっかりしているのですが、問題はふるさと林道の通行止めがないかということです。Tさんが別府峡温泉に問い合わせをしてくださったところ、別府峡から3キロの地点で土砂崩れはしているけど、西熊渓谷側からなら走れるとのことです。10月26日~28日までは晴天が続くという予報が出ていましたが、一番天気のよさそうな26日に登ろうということで話がまとまりました。
画像は三嶺避難小屋方面から眺めた三嶺山頂の様子です。
山頂直下北側には、霧氷という嬉しいおまけもありました。去年の秋に続いて、まだ二度目の三嶺行きでしたが、今回も石鎚山系まで見渡せるという素晴らしい展望もあり、久しぶりに快晴の稜線歩きを満喫できたのでした。
登山口までは3時間はかかるだろうということで、集合は5時半です。26日の山行きが決まってから自治会の寄合が26日の夜7時から行われるという知らせを受けたのですが、天気が一番良さそうなのはやっぱり26日のようなので、日にちの変更はしませんでした。
車出しは今回もTさんが引き受けてくださいました。
26日朝はこの秋一番の冷え込みということで、途中で休憩した立川PAで車を降りると、かなり冷え込んでいます。梶ヶ森に行った7日には、まだまだ暖かだったことを考えると、秋がかなり深まっているようです。
途中で立ち寄ったコンビニから北の方向に何やら格好の良い山が見えていました。
永瀬ダムに差し掛かったとき、その格好の良い山を車から撮った画像です。Tさんが「高板山かも?」と言います。私はまだ登ったことがないのですが、ゴヨウツツジで有名な山のようですね。
訂正 このとき見えていた山はどうやら御在所山のようです。
西熊渓谷方面へは一度も行ったことがないので、私にとっては初めての道です。
別府峡からのふるさと林道は人家もほとんどない道ですが、こちらの道はしっかり集落が点在しています。
そして、先ほどの高板山らしきピラミダルな山頂がここからも見えていました。この日は空気が良く澄んでいそうで、稜線の展望が楽しみです。
登山口までの車道沿いの花は、今回はあまり期待はしてなかったのですが、人家が途切れた頃、嬉しいことにジンジソウが咲いていました。
今年は10月の山歩きがほとんどできなかったので、ジンジソウを見ることなく終わるのかと思っていただけに嬉しかったです。
四国の山では割合良く見かける花です。
ジンジソウを見る前にもシマカンギクが咲いていたのですが、またまたシマカンギクが良い雰囲気で咲いています。
これは車を停めて撮影するっきゃないでしょうというわけで、またまた撮影タイムです。
この調子では予定の8時半に登山口に到着するのは無理かも?とTさんと顔を見合わせました。
シマカンギクの向こう側にはノコンギクも咲いていてツーショット好きの私を喜ばせてくれます。
途中の西熊渓谷はまだほとんど色づいてなかったのですが、ここは標高がかなり上がったと見え、朝日の当たったところは良い感じですね。
帰りにも見えたのですが、まるで別天地みたいに素晴らしい山に見えます。
ここでトイレをお借りします。
光石は三嶺の高知側からの登山口ですが、05年の台風でコースが荒れてしまったそうですが、その後5年以上経った今では、道もしっかりしてきたようで、この日は10台弱の車がすでに駐車してありました。
来年の春ぐらいには、光石からも三嶺に登ってみたいものですね。
道端に、こんな濃い色のノコンギクが咲いていたので、またまた車を停めて撮影です。この場所はほかにも植栽された木があったので、これも園芸種のノコンギクかもしれません。
すぐ近くに生えていたアケボノソウも、花はもう終わっていました。
光石からもしばらく登り坂が続き、時折、綱附森のたおやかな姿が見えます。
この気持ちよさそうな笹原も一度は歩いてみたいものです。
これはすでに落葉しているブナのようですね。
これも走っている車から撮影した一枚で、おそらく三嶺でしょう。手前は白髪山でしょうか。
26日の時点ではふるさと林道の白髪山登山口付近は紅葉が見ごろだったようです。
ブナの紅葉の丁度綺麗なのが見えたので、思わず車を停めて、撮影したものです。
途中で何度も車を停めたので、結局、白髪避難小屋への登山口に着いたのは9時を回っていました。(^_^;
光石側から走ってくると、白髪山登山口である「みやびの丘」から車で5分ほどの場所です。
keitannさん、こんばんは。
三嶺へは高知県側から登られたのですね。
手っきり徳島県側の名頃か奥祖谷からだと思っていました^^)
山頂付近ではタイミング良く今シーズン初の霧氷をご覧に成られたのですね。
処で三嶺は確か半月前だったか?ひと月前だったか?
沢山の方の遭難騒ぎが記憶に新しいですが
ルートが判り辛く成ってるのでしょうか?
投稿: k2 | 2011-10-30 21:50
k2さん、こんばんは。
5,6年前に高知側からの三嶺の姿を見てから、いつかは高知側から登ってみたいと、ずっと思っていました。
去年秋に名頃(徳島側のメーンルート)から登り、今年の春はやはり徳島側ですが癒しの温泉からのコースで登りました。
でも、三嶺を見るならやっぱり高知側からですね。
霧氷のことは前夜の予報で冷え込むと聞いていたので、もしかしたらとは思っていましたが、いざ登り始めたら、そんなことすっかり忘れていたのです。
ですから霧氷がついてることを山頂にいた人に聞いたときはすごくうれしかったですよ。
三嶺での遭難騒ぎは私の住む市の隣町のパーティーと聞いていますが、ダケモミの丘からそのまま尾根伝いに行ってしまったようです、
去年の秋、私たちも歩いたコースですが、去年は特に間違えるような雰囲気ではありませんでした。
同じ道を登っているわけですから、気をつけるべきところはわかるはずです。大勢のパーティーだと、ルートファインディングがおろそかになるんでしょうか。
最近は道迷いによる遭難騒ぎが多いみたいですね。
投稿: keitann | 2011-10-30 22:56