012年、散策始めにて、アブラチャンの花芽
アブラチャンの花は樹木の花の中ではマンサクなどに次いで早く咲く花だと思います。
クスノキ科の花はどれも良く似た花で、シロモジ、クロモジ、ダンコウバイ、アブラチャンなど、4,5年前まで見分けが出来なくて困っていましたが、今では自生地の環境や樹肌などで、何とか見分けがつくようになりました。
この日はたぶん前日に木に積もった雪が解けたのだと思うのですが、ちょうど花芽をくるみ込むように水滴がついていて、きれいでした。
もう花の色に色づいているんですね。
この調子だとアブラチャンの開花も早そうです。
これも毎年、この場所で見ているタカネハンショウヅルの実とイタドリの実です。
ナガバジャノヒゲの実が綺麗なブルーをしていたのに、ピンボケになってしまいました。
お正月の寄せ植え用に売っている園芸種のヤブコウジよりも、山で見るヤブコウジのほうが、やっぱり好みです。
こんな黒っぽい実も見つけました。
アオツヅラフジとも違うようだし、葉っぱは?と思ったら
しばらく考えて思い出しました。ヤマガシュウの葉っぱです。
それにしても、こんなところにヤマガシュウが自生していたんですね。
実の形がヒヨドリジョウゴとはちょっと違うような?第一、ツル性の植物ではありませんね。
ハダカホオズキ??
葉がまだついていたので、枯れ始めて丸まっていた葉を開いて、葉の形を確認します。
切れ込みのない葉っぱです。
葉っぱの形から見てもハダカホオズキが近いような気がしますが、今までハダカホオズキは高知で見ただけです。
これも花の時期に一度見に来なくては・・・。
植物の名前も花の時期、実の時期、両方の時期に見ておくと、間違えることも少なさそうです。
これは迷うこともありません。
1月にテイカカズラのサヤが弾けてふわふわの綿毛のついた種子を見るのも、すっかり恒例となりました。
帰り道、川沿いに生えているカキの木にまだまだたくさんの実がついていました。
今年は山の木の実もまだ豊富なようです。
道理で我が家の庭にも、今年は野鳥の姿が例年より少ないはずです。
毎年、同じ時期に同じ場所を訪れるというのは、その年の季節の訪れ方を知る良い機会となっています。
「アブラチャン」
何とかわゆい名前でしょう!
深く知識を蓄えた方のブログは楽しいです。
何分の一も覚えられないけれど....
少しでも頭に残ったら、野山で出会えるかも......
投稿: yasuragi | 2012-01-05 14:49
yasuragiさん、こんばんは。
アブラチャン、奇妙で可愛い名前ですね。
名の由来は「種子や樹皮の油を灯火に使ったため。
チャン(瀝青)はビッチやコールタールのこと」とありました。
可愛い花ですのに、油分が多い木なんですね。マツなどと同じでしょうか。
私などは、10年歩いていてもまだまだ知らないことばかりです。(^_^;
でも、10年歩いていてもわからないことがあるから楽しいとも言えますね。
春先に沢筋で可愛くて黄色い煎り卵みたいな花を見つけたら、それがアブラチャンかもしれませんね。
投稿: keitann | 2012-01-05 22:45