012年、残雪の北アルプス、その1、アプローチ
今年も恒例の北アルプスから午前4時に帰宅いたしました。
梅雨明けしてからの山行だったはずなのに、なぜか2日目と3日目は大雨に降られる始末となりました(^_^;
去年も7月末の山行と言うのに、雨に降られ・・・、どうもここ数年、下山の日は降られてばかりです。
去年はギックリ腰もどきになってしまい、山に行けなかった後輩のYさんも今年は大丈夫のようで、まずは7月第3週に登ろうという日程を決めたのでした。海の日の連休は我が家も娘婿が来ていたりで、出かけることがままならず、18日の出発と決めました。天気予報でも当初は19日は雨で20日、21日は晴れとなっていたのです。ところがふたを開けてみると、それとはまったく逆になってしまい、19日が快晴、20,21日は朝からの雨となってしまいました。もう少しきちんとした予報が出ていれば、無理してでも17日~19日の山行予定を立てられたのにと悔やまれます。そうすれば二日間は晴れていたはずです。皮肉なものですね。
画像は弓折乗越付近から眺めった槍ヶ岳です。
ここから槍の姿を完全に眺められたのは4年ぶりぐらいでしょうか。去年は途中まで同じコースを歩いているのに、とうとう槍の穂先を拝めませんでした。
そして、この槍の姿を眺めながら、ちょうど一年前の槍からの下りを思い出しました。ひどい雨の中、我ながらよくもまぁ、あそこを下ったものだと感心したことです。
さて、自宅を出発したのは7月18日の午後5時過ぎのことでした。そのまま、瀬戸大橋に乗るつもりでしたが、行く途中で山用のソックスを1足買って行こうと思いつき、行きつけのアウトドアショップに立ち寄りました。山の装備もほぼそろったので、最近はアルプスに行くたびに、ソックスぐらいを新調しているのです。
アウトドアショップの前では例年通り、ハナハマセンブリが咲いていましたが、今年は立ち寄る時期が遅いので、もう花が綺麗ではないですね。
この後、坂出北インターから瀬戸大橋に乗ります。
順調に走っていたのですが、電光掲示板の表示で、宝塚付近で事故渋滞ありと出ていたので、渋滞を避けるため、三木SAでしばらく休憩します。このおかげで、後から仮眠をあまりとることが出来なくなったのが痛かったです。
今回は後輩のYさんが平湯に午前3時半着のバスで来ることになっています。海の日の連休後は夏山シーズンの入るので、平湯に3時半着のバスが出るようになるのです。
何年か前に、午後に新穂高を歩き始めたら、Yさんが熱中症にかかってしまい、ずいぶん困ったことがあったので、今回は早朝から歩き始められるように、平湯に3時半着のバスを利用したのです。
これで、順調に登れるはずでした。
いつも利用する大津SAには22時ごろに着き、まずまず順調です。とにかく、平湯まで行ってしまってから、平湯で仮眠するつもりでした。
ところが、一宮ジャンクションで東海北陸道に乗り換えたのですが、さすがに眠くなって、SAで少し寝てしまったのです。
30分ほど眠った後、慌てて起きて、平湯へと向かいます。
平湯には結局3時15分ぐらいに着きましたが、3時半にはYさんが乗ったバスが着いたので、平湯で仮眠を取ることが出来なかったのです。
Yさんが着いた後、私の車で新穂高に向かいます。
新穂高には4時ごろに到着しましたが、ここでも時間が中途半端で寝ることができませんでした。
新穂高の無料駐車場は平日とあって、去年と同じように空いていました。
4時半には辺りが白み始めたので、身支度をすることにしました。
周囲の風景は良く見えていて、良い雰囲気です。
この画像は4時40分の撮影です。
去年、単独で登った際の歩き初めとほぼ同じ時刻です。
駐車場を歩き始めると、いつもの場所のタマアジサイの花芽が見えますが,花はまだ咲いていません。タマアジサイはヤマアジサイより花期が遅いそうで、いつもこの時期にアルプスに登る私は、花芽しか見たことのない花なのです。四国には分布しないので、8月に来ることがあれば気を付けて見てみたいですね。
去年は、雨上がりと同時の歩き初めでしたが、今回は雨は最初から降ってなくて、弓折岳から笠への稜線まで綺麗に見えています。
こんなことは珍しいですね。いつも稜線付近はガスに巻かれているのですが・・・。
画像右のほうに後輩のYさんの姿が見えています。
まずまずの天気を期待できそうです。
数年前に来たときはべったりと雪が着いていましたから・・・・。
keitannさん、お帰りなさい。
今回、双六から笠への縦走予定が悪天で三俣小屋までのピストンだったのですね。
従来からすると梅雨明け十日は夏山日和なのですが行き成り崩れてしまいましたね。
>稜線の雪は、この時期にしては少なそうな気がします。・・・
裏銀座辺りの残雪は少なかったですか?
笠のサイトでは例年より多くこの時期アイゼン必携と記載されていたのですが・・・?
投稿: k2 | 2012-07-22 21:10
k2さん、こんばんは。
双六から笠への縦走は何年も前からの願望なのですが、数年前は雪が異常に多くて無理でした。
今年は笠の小屋のブログで、軽アイゼンとダブルストックがあれば大丈夫と言うのを見ていたので頑張ってみようと思ったのですが・・・。
2日目の天気が悪すぎました。
今年はもともとの雪は多かったようですが、雪解けは順調に進んでいるように見受けました。
少なくとも、2007年の同じ時期に行った時よりも雪は少なかったですよ。7月20日ごろは笠~双六縦走は例年アイゼンは必要みたいですね。
投稿: keitann | 2012-07-22 23:15
keitannさん お久しぶりです
家の雑用で6月から7月上旬は、山歩きは自粛していました
夏山になりましたが、体力と気力が伴わず、四国の三嶺、皿ケ嶺もお預けでした
早速、北アルプスですか いいなあ・・・
他のアルプスも計画されているんでしょうね?
何年か前に2泊三日で、新穂から双六と三俣泊で鷲羽と水晶を往復しました。
笠と黒部五郎に、もう一度行きたいと思っているんですが中々実現しませんよ
今年は体調がイマイチなので、歩き慣れている白山中心の山行になりそうです
続きのレポを楽しみにしています
投稿: シジュウ | 2012-07-23 09:52
シジュウさん、こんばんは。
お家の雑用で、山から遠ざかっておられたのですか?
そういう私も9月末からしばらくは娘の出産予定のため、山には行けなくなると思います。
夏山・・・やはり夏は高山に登りたくなる季節ですよね。というか、里山は暑くて歩けなくなりますから・・・。
2泊3日で水晶まで往復されましたか?それはすごいですね。双六小屋から水晶まではピストンと言っても、距離もまずまずあるのではないでしょうか?
水晶は鷲羽の方に黒々と見えていて、登頂意欲をそそりますね。いつの日か私も登りたいと考えています。
そちらから白山は近いんでしょうね。
私も白山もそのうちにと思ってるのですが、やっぱりアルプスに足が向いてしまいます(^_^;
投稿: keitann | 2012-07-23 22:36
keitann様 こんにちは
新穂高界隈の景色を懐かしく見ています。
あの無料駐車場からバス発着場まで向かう川沿いの道で林床にベニバナイチヤクソウが咲いていませんでしたか?
もっともワサビ平に行く手前でも見られますけれど、小生の場合はこの場所でそれを見て、これから山に入って行くのだな・・・と気持ちが高揚する瞬間でもあります。
今年も梅雨明け付近の天候が不確かでしたね。
年に一度出掛ける北アなのに大変残念ですが、何度もやっていれば今度はその真逆もあるでしょうから、こればかりは運任せですね。
四国からですと、山入りの初日から寝不足ですので大変ですね。
そのまま高度をぐんぐん上げてしまうのですから凄いと思います。
投稿: ぶちょうほう | 2012-07-26 08:25
ぶちょうほう様、こんばんは。
新穂高から蒲田川左俣林道、ぶちょうほう様が歩かれたのは去年のことでしたか?
ベニバナイチヤクソウは私が歩くころはいつも花後の姿になっているようで、今年もそれらしきのを見ました。
この辺りはマイヅルソウやタマガワホトトギスもずいぶん多いですし、季節を変えて歩けば、さぞいろいろな花が見られると思います。
年に一度のアルプス…今年は後輩の都合が悪くて、第4週がだめだったので、天気があまり良くないと思いながらも第3週に決行となりました。花の咲き具合や雪の残り具合などを考えると、やはり少し早いほうが好ましいのです。雪があるのとないのとでは、山の美しさが天と地ほど違うように感じてしまうのです。
睡眠時間については、次回はよく考えて、少しでも眠るようにしないと、この年では寝不足のままの歩きは辛すぎますね。
投稿: keitann | 2012-07-26 22:06