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2012-08-02

012年、残雪の北アルプス、その12、三俣蓮華へ

双六小屋を出てからかれこれ1時間が経っているので、分岐のところで休憩を入れます。

晴れていれば槍方面も綺麗に見えるんでしょうね。

一日早く出発していたらな~と思いますが、天気だけは仕方がありません。

10分ほど休憩した後、三俣蓮華岳目指して歩き始めます。

双六小屋から眺めても三俣蓮華は山という感じはせず、なだらかな丘のように見えるのですが、さて、どんな登りなんでしょう?

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しばらく歩いたところで、雨の滴をまとった素晴らしく綺麗なクロユリが咲いていました。

雨に濡れるとみすぼらしくなる花もありますが、クロユリは雨に当たったほうがしっとりとして数段綺麗ですね。

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登山道の東側はかなり大きな雪渓が残っていて、西側が草つきの斜面になっていて、そこにハクサンイチゲやクロユリがしっとりと咲いていて、目を奪われました。

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歩いている登山道は特に危険な個所はないのですが、東側はすっぱり切れ落ちていて、もっと雪がついているときは上のほうを歩くことになるのでしょうか?

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花はすべて登山道の山側で撮影したもので、ここではツガザクラが咲いていました。

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標高はすでに2800近いと思うのですが、キバナノコマノツメも咲いていました。

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アオノツガザクラの花も綺麗でしたが、綺麗な緑色の葉っぱが素晴らしいですね。

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なんだか、まったく平坦なハイマツで覆われた台地状のところも歩くのですが、何しろ見渡せないので、今自分が歩いているのがどういうところなのかすらわかりません。三俣蓮華のピークがそろそろそろ近いんだろうなとは思うのですが・・・。

今から思うと、この平坦地の辺りが丸山山頂だったのかもしれませんが、山頂標識には気づきませんでした。

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ハイマツの台地状の場所は当初緑一色に見えたので、花は何も咲いてないのかと思ったら、よく見るとミネズオウが咲いていました。

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再び、東側に雪渓がべったりくっついた道を辿ります。

雪の厚みは暑いところでは2mほどもあって、三連辺りの雪の豊富さを初めて知ることになりました。

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もし滑落したとしてもどこかで止まるだろうと思える緩やかな雪渓です。

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雪渓の上部にちょっとしたお花畑が広がっています。

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シナノキンバイとハクサンイチゲの北アルプスではお馴染みのお花畑です。

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雪とお花畑を縦画像で撮影してみました。

晴れてないのがほんとに残念・・・。

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ハクサンチドリも数はそう多くはないですが咲いていました。

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東側の雪がほんとにすごいです。

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もう少しガスが晴れてくれれば素晴らしい眺めなんでしょね、きっと。

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Yさんの行く手に白く見えるのももちろん雪です。

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この辺りの雪渓もかなりのものでした。

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8時33分、突然という感じで三俣蓮華のピークに着きました。

コメント

残雪の北アルプスの様子を拝見していて、高山植物がきれいだと思っていますが、やはりすごいところを歩かれているんですね。尊敬のまなざしです。

keitann様 こんにちは
三俣蓮華にはサラリーマン時代にお盆休みに黒部五郎から歩いていますが、その前日に薬師の稜線で台風の強烈な風を横から受けてぶっ倒されててしまい、ザックカバーは吹っ飛ばされてしまった記憶があります。
三俣蓮華までの歩きでも晴れてはいたのですが、台風の余波で、草花が矢鱈に揺れ動き、とても撮るのに難儀しました。

この記事で書かれているように、三俣蓮華の起伏は全く覚えに無いくらいのものだったかもしれません。
しかし、三俣蓮華小屋までのくだりは一人前だったような気がしますね。
小屋からは三俣蓮華が壁のように見えた記憶があります。
この辺は高山植物が咲き乱れるような感じで出迎えてくれますね。

ぶちょうほう様、こんばんは。

ぶちょうほう様は薬師方面から黒部五郎、そしてこの三俣蓮華へと歩かれたことがおありなんですね。
お盆頃は台風がよく発生しますが、それでも後から晴れてきて良かったですね。高山の花は華奢なのが多いですから、台風の吹き返しが吹くとひとたまりもありませんね。

仰るように、三俣蓮華そのものは山ともいえないような山でしたが、山荘までの下りはガレ場があったりで、少し気を使うような下りでしたね。そのガレ場が小屋から見ると壁のように見えたことでしょうね。私が小屋にいたときはガスのため、良く見えなくてほんとに残念でした。これはやはりいつの日か、再挑戦すべきなんでしょうね。
検索して見たら、三俣蓮華から双六にかけての稜線沿いのお花は素晴らしいとありました。何も思わず、ただピストンしたのですが、雪渓の中に花々が乱れ咲く…そんな光景が楽しめるのは間違いなさそうです。

多摩NTNお住人様、こんばんは。
コメントの返事の順番が後先になってしまいました。申し訳ありません。
写真だけ見てると、すごいところを歩いているように見えますが、実際は夏道が出ているので、どうということはないのです。
ここよりも、むしろ一つ後の記事に書いた三俣山荘への下りのほうがガレ場なので注意すべき場所でした。
でも、全般的に、このコースはあまり危険な個所はなく、普通の人でも歩けるコースです。

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