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2012-11-12

晩秋の里山散策、その3、リュウノウギク、シマカンギク

四国の山地に咲くキクの代表選手と言えば、何と言ってもリュウノウギクとシマカンギクです。

ところが、その両方を見られる山は意外と少なく、狭い香川でも私の育った西讃の山に咲くのは何と言ってもシマカンギクです。それが、県境の山や中讃の山になるとリュウノウギクがかなりみられるようになります。

今回散策した山では標高の低い場所にはリュウノウギクが多く、高い場所にはシマカンギクが多いのです。これは標高に関係するというよりも地質に関係しているのかもしれません。

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シマカンギク、リュウノウギクの両方が自生する山と言うことで、両者の交雑したキクが咲くのもこの山の魅力です。

3年前に初めて見た交雑種のキクの株は、今年はなくなっていましたが、少し離れた場所で咲いていました。

舌状花の色は白っぽかったり淡い黄色だったりします。

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この個体は色が淡い黄色をしています。

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これなど、花色はほぼ白いのですが、葉がリュウノウギクではなくシマカンギクの葉の形をしています。

そういえば、去年も小豆島の海岸近くで交雑種と思われるキクを見たのでした。

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リュウノウギクの変種と思われるような咲き方をしているキクも、去年に引き続き見かけました。

舌状花しか見えてない花です。

すぐ横にリュウノウギクが咲いていて、葉もリュウノウギクと同じ葉なので、リュウノウギクの変わり咲ということでしょうか。

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上から見るとこんな咲き方をしています。

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こちらのリュウノウギクはリュウノウギクらしい咲き方をしています。

数年ぶりで、葉を一枚ちぎって手で揉んで香りを確かめました。

樟脳の香りと書いてありますが、樟脳よりも良い香りだと思います。

真っ白な舌状花と黄色い筒状花の取り合わせが色の配分も良く、上品で好感のもてる花ですね。

キクの仲間ではかなり好きな花です。

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リュウノウギクとヤマラッキョウが一緒に咲いているのも今回はよく見ました。

ヤマラッキョウの花には時期的にはちょっと早かったようですが、それでも見頃の株もありました。

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ちょっとピンクに染まったリュウノウギクもありましたが、これなどヤマジノギクとの交雑かしらん?などと思ってしまいました。

また、シロヨメナのすぐ近くで咲いていたリュウノウギクはどことなくシロヨメナっぽい花のような気がします。

キク科は交雑しやすいということを聞いているからかもしれませんが、実際、我が家でもアシズリノジギクが何かほかのキクと交雑したと思われる花が咲いているのです。

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山頂近くでもこんなに群生していました。

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シマカンギクはリュウノウギクに比べると数は少ないですが、それでも今年の初見なので嬉しかったです。

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群生で咲いているのも見ることができました。

自宅から近い山ではシマカンギクのほうが普通に見られます。

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こちらはキク属ではありませんがキク科の花と言うことで、イヌヨモギの花です。

イヌヨモギも香川の里山では良く見かけます。

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そして、1株だけですが、シラヤマギクも咲いていました。

交雑種なども含めれば、この日見たキクの仲間は10種類ほどにものぼります。

コメント

こんにちは。
リュウノウギクがいっぱい咲いてますね。
こちらではリュウノウギクの自生地はやや局地的
です。この時季のノギクと言えば、ユウガギクと
ノコンギク、カントウヨメナあたりがメインだと
思います。シマカンギクとか、アシズリノギク、
ダルマギクなどは図鑑を眺めながら憧れるばかり
です。
頭頂花が見えず、舌状花だけというのも初めて見
ましたが、交雑であるが故の一種の奇形でしょう
か。

keitannさん、こんばんは。

シマカンギクは四国全県で見られるのですか?
此方六甲では当方が知る限り一ヶ所だけです。
六甲ではリュウノウギクは標高の高い所
ノジギクは寒さに弱いのか?山麓に咲き
シマカンギクはリュウノウギクとノジギクの中間辺りに咲いています。

翼さん、こんばんは。

香川では東のほうの里山にリュウノウギクは多いですよ。
車道沿いに見られるところも結構あります。

徳島の山でも車道沿いに群生するところがあります。

ですから、リュウノウギクと言うのは全国的にもポピュラーに見られるのかと思っていましたが、そうでもなさそうですね。
聞いたところでは、四国はノギクの宝庫だそうです。
ユウガギクというのは実物は見ているのかもしれませんが、まだそれとわかってみたことはありません。
シマカンギクも香川では普通に咲いているキクで、これも車道沿いで見られるところがありますよ。
アシズリノジギク、ダルマギクも見に行ってますが、11月に入ってからの楽しみは西日本では何と言ってもノギク散策ですね。

k2さん、こんばんは。

シマカンギクは私の知る限りでは香川と徳島には多いです。
ただ、土地によって変種があって、剣山方面ではツルギカンギク、愛媛ではイヨアブラギクという変種があるようです。
高知ではシマカンギクを見た記憶があまりないですが、代わりにタイキンギクが咲いています。
特殊なものとして、那賀川流域のナカガワノギク、ワジキギクという渓流沿いに咲くキクもあって、興味深いですよ。
シマカンギクは六甲には少ないというのも意外でした。
香川では普通に里山に咲いていますが、数年前に九州や山口の海岸沿いを走った時もシマカンギクが多かったです。
リュウノウギクは四国でもどちらかというと標高の高い場所に咲いていますが、香川では標高の低い場所でも良く見られるんですよ。
ところ変われば・・・ですね。(^_^;
小豆島の寒霞渓もリュウノウギクが多いです。

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