年末の東北行きにて、その2、光のページェント
仙台の日暮れは早いです。
冬至間近の時期に行ったのですから、それは覚悟していましたが、午後5時を回ってもまだ明るい四国とは違い、4時を過ぎるともう薄暗いという感じです。学生時代、東京で暮らして何が嫌と言って、午後5時には辺りが真っ暗になるのが侘しくていちばん嫌でした。その東京よりも一段と日暮れが早い仙台ですが、午後3時には娘夫婦のマンションに着いてほっとしました。
たまたま社宅代わりに借り上げてもらったマンションですが、奇遇にも私の18の時からの親友が、娘夫婦のマンションから徒歩3分という近くに住んでいます。というよりも、娘夫婦がたまたま私の親友宅の近くに引っ越してきたというのが当たっているでしょうね。
親友に仙台到着の旨を連絡したら、久しぶりに二人で仙台の街で飲もうということになりました。
仙台の街の中心地に飾られている「光のページェント」です。
定禅寺通りと青葉通りの街路樹であるケヤキに飾られたイルミネーションが、ほのぼのとした情景を作り出しています。
6月初めには青々と葉を繁らせていた大きなケヤキ並木が、すっかり葉を落として裸木となっていますが、樹形からケヤキとわかります。
訪れたのは平日の夜だったので、人出はそれほどではありませんでしたが、かえって嬉しかったですね。
その3日後に、たまたま東京駅の「ミチテラス」を見る機会があったのですが、人込み葉やはり苦手です。
この日は寒い日で、ダウンコートに手袋と言ういでたちでしたが、冷たい空気に包まれて眺めると、イルミの黄色やオレンジの色がひときわ暖かそうに見えます。
東日本大震災のあった去年は、この灯りがひときわ市民の方々を支えたのではないでしょうか。
冬の仙台の風物詩なのだそうですが、歴史は意外と古く、1986年からといいますから、もう25年以上も仙台市民に親しまれているんですね。
定禅寺通りに面していて、窓からは「光のページェント」ヶ見えます。
お店を出たのは11時半ごろでしたが、お酒で体がぽかぽかと暖まっていたので、二人で歩いて帰ってきたのでした。
まるで学生時代に戻ったような気がしました。
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