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2013-06-10

サラサドウダンを見に那岐山へ、その4、ベニドウダン

やがて、上のほうを見上げると樹林の向こうに空が見えてきて、そろそろ稜線に達しそうです。

しばらく登ったところで、こんな道標がありました。

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Rさんのお話では、ここがちょうど休憩にぴったりの場所だそうで、10時40分着でした。

近くに大きな岩場があって、登ってみることにしました。

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それまでもその後でもほとんど見なかったカマツカがどういうわけかこの岩の周辺だけ、数本あって、真っ白な花が見頃です。

カマツカも四国では今年はまだ見てなかったので、嬉しい出会いでした。

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花は近くで見ると、こんな花です。

いかにもバラ科の花と言う雰囲気を持っています。

材が硬くて折れにくいので鎌の柄に使われたことからカマツカと言う名になったそうで、わかりやすいですね。

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ついでに検索していたら、岩黒山で5月末に見たこの花芽もやはりカマツカだったことがわかりました。

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眼下にはこんな眺めが広がります。

少し霞んでいるものの、水の張られた水田が美しい・・・。

日本の風景はほんとに心にしみる風景です。

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水田の部分を大きくしてみました。

田植えは終わっているところもあり、まだ今からのところもあるようでした。

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しばらく眺めを楽しんだ後、岩から下ります。

丁度入れ違いのように、下から登られてきた方がいたので、良いタイミングでした。

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大神岩の近くには那岐山の植生についての案内板もあって、ずいぶん参考になります。

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何気なく上を見上げたら、ヤマボウシの花が咲き始めていました。

ヤマボウシノ咲き始めは淡い緑色をしているのでわかり難いですが、この日、那岐山のほかの場所ではあまり見かけなかったようです。

10時52分に、今度は山頂めざして歩き始めます。

ここからは尾根歩きとなって、気持ちの良い新緑の自然林の中を登ります。

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10分も歩いた頃、登山口でお見かけしたご夫婦がしきりになにかを撮影されています。

てっきりサラサドウダンかと思い、近寄ったところ、ベニドウダンでした。

鮮やかなベニドウダンは私が良く行く県境の山にも咲きますが、最近はあまり見てなかったので、Rさんと2人で大喜びしました。

P6026134_2赤い花色も鮮やかですが、何と言ってもまだ若々しい緑の葉っぱとの取り合わせが清々しいです。

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長いイヤリングみたいな花がぶらぶらと垂れ下がって咲いているのも、ほんとに可愛い・・・。

で、肝心のサラサドウダンはどこに咲いているの?ときょろきょろしていたら、登山道からかなり離れた場所に咲いていました。でも、望遠でも撮影がしにくい場所なので、そのうち撮影しやすい場所に咲いている木もあるだろうと、尾根を進みます。

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ナナカマドの白い花も咲いていて、これは今年のお初でした。

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足元にはチゴユリの咲き残りがぽつぽつと見えています。

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辺りは雰囲気の良い樹林帯で、勾配の緩やかな山道を登って行きます。

中国地方の山は標高も低くなだらかなので、足に優しい山が多いですね。

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山頂まではまだ1キロちょっとあるようです。

コメント

keitann様 こんにちは
四国から本州まで随分来られましたね。
通行料も随分高くて苦になりますね。でも何人かで乗り合わせればその負担も軽減されますね。
今回はサラサドウダンを目当てにしての遠征ですね。
それが出てくる前にも結構いろいろなものに出会えていますね。
カマツカはいろんな姿に化けるので、同定が難しい木のようですね。
今回は花があったので、少しは落チンでしたね。
サラサドウダンを拝見する前に見事なベニドウダンでしたね。
これで、ちゃんと近いところにサラサドウダンが現れてくれると良いですね。

前記事でギンリョウソウ・・・・これは見事な株ですね。
草刈鎌で刈るほどの分量のように思えました。(勿論刈りはしませんが)

ぶちょうほう様、こんばんは。

このときは本州と言っても岡山ですから、こちらを発って2時間半ほどで登山口でした。
最近、橋の通行料が安くなったので、四国からは岡山方面に、岡山から四国に登りに来られる方が多いです。

このときはサラサドウダン目当てでもあったのですが、この週末は四国の山の天気がさっぱりだったと言うのもありました。
カマツカは花は実があれば、それほど迷いませんね。

ベニドウダンも最近は四国で見頃の木を見ていませんから嬉しかったです。
岡山の山にはどういうわけかサラサドウダンが多いようです。

ギンリョウソウも大量に生えていましたが、何か理由はあるのでしょうか。

こんにちは。
低地ではカマツカはとっくの昔に散っていますが、山では今が盛期なんですね。バラ科らしい綺麗な花です。
ベニドウダンが本当にイヤリングのようで綺麗ですね。

多磨NTの住人様、こんばんは。

そちらでは低地にもカマツカが咲くんですね。
こちらの山ではあまり低い場所では見たことがなくて、標高800mぐらい以上でしか見てません。
5年ほど前までは、こういう小さな真っ白な花の区別がつかなくて、サワフタギやカマツカがなかなか覚えられませんでした。
樹木の花もやっぱり、年数をかけないと覚えないということでしょうね。
ベニドウダンは色も華やかだし、垂れ下がって咲く花が個人的にも好きなので、見ると嬉しい花です。

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