新穂高~槍~上高地、その7、滝谷出合
チビ谷ではまさに5分丁度のお茶休憩を入れたら、すぐに出発します。
出発時刻は10時9分です。
Yさんの姿は一向に見えませんが、まぁ、どこかで待っていてくれることでしょう。
しばらく歩いたところで、こんな可愛い花を見つけました。
ワスレナグサみたいなこの花はタチカメバソウと言います。去年は早池峰山でたくさん見ましたが、その前には朝日岳の下りで見たきりです。本州の山ではそう珍しくはないようですが、これも四国では見られない花です。ムラサキ科の花なんですね。
オオバミゾホオズキがここでは群生で咲いていました。
歩き始めの右俣林道沿いでは咲き終わっていたタニウツギが、ここまで来るとまだ綺麗に咲いてます。山に登ると、咲き終わりから咲き始めまで、いろいろな状態を見られるのが楽しいですね。
登山道は相変わらず傾斜の緩やかな道で、距離はあるけど高度は阿あまり稼げない道です。
この頃になると稜線にはガスがかかってしまい、穂高方面はもう見えなくなってしまいました。
エンレイソウも歩き始めは実になった株ばかり見ていたのが、この辺りでは実ではなく花を見るようになりました。
あれ?この花は??
そう、2年ぶりで見るサンリンソウですね。イチリンソウやニリンソウは春先に四国の山でも良く見ますが、サンリンソウだけは本州の山に来ないとみられません。それも私が見たことがあるのは北岳とこの槍平付近だけです。
2年前、大雨の中を1人で槍から槍平まで下った時は、最初から雨だったので、防水のコンデジでしか撮影できなかったのが心残りだったサンリンソウでした。槍平の上でしか見られないと思っていたら、槍平の下にも咲くんですね。
またまたタチカメバソウです。
色の淡いワスレナグサみたいですね。
ヤグルマソウもこの辺りでは葉の色が赤っぽくて、高山で見る姿らしくなってきます。
標高の低い場所からかなり高い場所まで、広範囲で見かける野草です。
撮影している間はマタタビの花と勘違いしていたのですが、これはサルナシの花ですね。
白くてきれいな花です。
ゴゼンタチバナだけは相変わらずあちこちで咲いていて何度でも撮影してしまいます。
沢のすぐ近くまでやってきました。
これが滝谷出合のようです。
登山道は沢沿いに上にも行けるのですが、このときは水量が少なかったので、岸伝いに登って行きます。ピンクテープのある方向です。ピンクテープの向こうに橋が小さく見えていますね。
Yさんが橋のたもとで待ってくれているのが見えました。ずいぶん待たせてしまったようです(^_^;
10時42分、滝谷出合に到着でした。
沢の水は冷たくて、その冷たい水で顔と手を洗うと生き返りますね。傾斜の緩やかな道ですが、それでも登りは汗だくになりますから・・・。
初日なので、荷物の重さも結構こたえます。
橋を渡るYさん・・・・。
11時12分、槍平小屋に向けて最後の歩きにかかりました。コースタイムでは後1時間で着くはずです。
彼女は登りも下りも、そしてバランスを要する歩きも、すべて上手にこなすし歩くのも速いです。
ただ、オオヤマレンゲやクロユリやニッコウキスゲが咲いていても気づかないようですが(^_^;
槍平の小屋の小屋番さんにお聴きした話ではこの橋も大雨の時は片方が外れるようになっているとか・・・。
滝谷の上のほうを見上げると滝のようなものが見えています。それで滝谷の名があるんでしょうか。直ぐ上は雪渓になっていて、雪渓の融けた水が流れ出ているわけですから、冷たい筈です。
ガスがなければ、ここからも稜線が見えたことでしょう。
滝谷を渡り切ってから撮影したのですが、左岸には小屋があって利用できるようでした。
滝谷を渡ってすぐのところにマイヅルソウが群生していました。
マイヅルソウも今年初めての出会いでした。
昭文社の地図には滝谷付近に「藤木レリーフ」とあったのですが、滝谷を渡りきった右岸に藤木レリーフがありました。
このレリーフに刻まれた藤木九三はロッククライミングを普及させた人とありました。
keitannさん、こんばんは。
滝谷出合で見えるのは雄滝ですね。
藤木九三氏は六甲山に縁のある方で日本初のロック・クライミングを目的とした山岳会RCCの創設者。
そして芦屋ロックガーデンの命名者でも有り、滝谷の初登攀に成功したクライマーですね。
同じレリーフが芦屋ロックガーデンの入口、高座の滝にも有ります。
投稿: k2 | 2013-07-27 21:00
k2さん、こんばんは。
滝谷出合から見えた滝は雄滝というのですか?
穂高方面はまだ登ったことがなくて、ピークなどの名前も良くわかっていません。
藤木九三さん・・・・。
六甲とも縁が深かったようですね。
冬季の石鎚に初登ともありました。
同じレリーフが芦屋にもあるんですね。
子供が今は神戸にいないので、神戸からも足が遠ざかってますが、訪れる機会が
あったら六甲にも登ってみたいものです。
投稿: keitann | 2013-07-27 22:20