新穂高~槍~上高地、その6、ブナの実
迫力の穂高方面を何度も何度も撮影したり眺めたりして、8時50分にようやく歩き始めました。
白出沢出合でなんと25分も休憩していたんですね~。でも、それだけの価値のある眺めでした。
最後にもう一度穂高方面を撮影します。
白出沢を渡りきった右岸の取りつきにこんな表示が岩に埋め込まれていました。
白出沢を渡ってからは長かった林道歩きも終わりで、普通の登山道になるようです。
人一人が歩ける道ですね。
でも、道は相変わらず平坦な道で、あまり登っているようには見えません。
花はさすがに終わっていますが、イワナシの葉が見えてきました。
イワナシと言えば、今年は岡山の山で嫌というほどみましたので、北アルプスで見られなくとも不満はありませんね。
赤い実が見えたのはピンボケですがタケシマランの実のようです。
目の前に四国の山で見慣れたブナが出てきました。
ここは標高1600m前後かと思われます。
この日の行程ではここでだけ見たような気がするのですが、私の見落としがあるかもしれません。
左俣林道沿いではわさび平付近にブナが群生していますが、右俣はブナの数が少ないようでした。
ブナの樹肌には四国のブナ同様、いろいろなものが着生してますね。
登山道沿いで、折れてしまったのかブナの枝の落ちたのが見えました。
葉がまだ新しいので、折れてからそう時間が経ってないようです。
折れたブナの枝にはブナの実がいっぱいくっついていました。
今年は全国的にブナの実が豊作なんでしょうか?
記念に実を一個いただいて、ウエストポーチに入れます。
登山道沿いではこんなランの仲間も咲いていました。
標高が高い場所ですが、花はオオバトンボソウのように見えます。
こういう花の撮影は、またしても時間がかかりますので、Yさんとの距離がまた開いてしまいました(^_^;
道は樹林帯の中の木陰の道です。
直射日光に照りつけられることがなくて、良いコースだと思いました。
やっとYさんが視界に入ってきたと思たのも束の間・・・・・・
登山道の真ん中でこんな花が咲いていました。
シロバナニシキゴロモかな?普通のニシキゴロモは葉脈が紫色をしてますが、白花なので葉の色も淡い緑ですね。
こういう小さな花は屈みこんで撮影するので、時間がかかるし、屈みこむと結構しんどいですね。
先ほどからたくさん見ていたカニコウモリもやっとこの辺りで一枚撮影します。
これも四国で見慣れた花だし、地味なので撮影意欲が・・・・・。
何やら赤いイチゴの実が見えたので、イチゴのお味見もします。
お味は良いとは言えず、酸っぱいイチゴでした。
名前はゴヨウイチゴという見たまんまの名前ですね。亜高山に自生するイチゴのようで、これの味見をした人はあまりいないのでは?と思われます。
四国では見られず、毎年、北アルプスで見ているオオバミゾホオズキがここでようやく出てきました。一年ぶりの再会ですね。
ズダヤクシュも先ほどから果実になったのを見ていたのですが、ここでようやく花を見ることができました。
今回の山旅で一番良く見た花だと思います。上高地側の下りでも、道沿いに長い間見かけました。
時折、展望が開けますが、進行方向左側に中崎尾根が見えていて、その向こうに残雪の残る抜戸岳方面が見えますが、稜線は早くもガスがかかり始めているようです。
中崎尾根との間には飛騨沢が流れているはずですが、登山道は沢の50mほど上を高巻しているので、沢の音はすれどもなかなか見えません。
このような樹林帯の中ではゴゼンタチバナがところどころで可憐な姿を見せてくれますね。
シロバナニガナも咲いていました。
タマガワホトトギスはこの辺りになると完全に花芽です。
画像はあまり撮っていませんが、この間も随所でタマガワホトトギスを見かけました。タマガワホトトギスの多い道ですね。
夏草の生い茂る丸木橋を渡ってカーブを回り込むと・・・・
こんな綺麗なカラマツソウが咲いていました。
段々と山の花が見られるようになってきて、テンションが上がります。
10時丁度に、こんな岩穴の横を通過しました。
岩穴の前には説明書きがあって、緊急用の避難所なので放尿など厳禁というようなことが書かれていました。詰めれば2~3人は入れそうな?岩穴です。
今度の赤い実はホソバツルツゲの実のようですね。
これも東赤石や北アルプスではもうお馴染みになりました。
ヤグルマソウも歩き始めから見かけていましたが、綺麗な花になかなか会えず、ここで花を撮影しました。
10時4分、小さな涸れ沢に着きました。
ここが滝谷出合?と一瞬思いましたが、水が流れていないので違うようです。
下山途中の単独男性が一人休憩されていたので、「女性を一人見かけませんでしたか?」と尋ねたら「先ほど通過しましたけど、まっだあまり進んではないと思いますよ」とのお返事が返ってきました。どうやらYさんとの距離も、めちゃくちゃ開いているわけではなさそうなので、ここでお茶休憩だけすることにしました。
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