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2013-07-25

新穂高~槍~上高地、その5、ジャンダルムが見えた

オオヤマレンゲを見かけたあたりから、高山系の花を見かけるようになりました。

左俣林道でも、途中、冷風の吹き出す風穴付近ではゴゼンタチバナやイワカガミなどが咲いているのですが、右俣のこの付近ももしかしたらちょっとした風穴になっていたのかもしれません。

P7179036

そんな中、林道沿いに今まで見たことのない白い花を見つけました。実物は見たことはなくとも、画像では見たことがあったので、名前はすぐにわかりました。今回の山行では恐らくこれだけが初見の花だと思うセンジュガンピです。

ナデシコ科センノウ属で、確かにセンノウの雰囲気がありますね。

P7179037たった一輪だけが咲いていたのですが、よく見ると花芽が一杯あって、花の時期としては7月下旬以降の花なんでしょうか。

私が北アルプスに入るのはたいてい7月下旬なので、今まで見られなかったようです。それと、上高地に下山するコースではたくさん見かけましたから、槍沢側には個体数が少ないということもあるかもしれません。

槍ヶ岳に登った山仲間のHPを見ると、このセンジュガンピの花がアップされていて、いつの日か私も見てみたいと思っていたのですが、ここでその思いがかなえられました。

もう一つセンジュガンピの名前の記憶としては7年ほど前に戸台~北沢峠のバスの中でバスの運転手さんが、「この辺りにセンジュガンピが咲いてますよ」とアナウンスされたのに、私はその時に見そびれてしまったのです。それ以来、センジュガンピってどんな花なんだろう?という思いがどこかにありました。

下りの日にたくさん咲いているとは思いもしなかったので、ここでまたもやYさんとの距離が広がるな~と思いながら、何枚も画像を撮ります。(^_^;

P7178995ヨコグラツクバネソウをこんな場所で見ようとは思いませんでした。

花茎のひじょうに短いツクバネソウで高知の横倉山で発見されたので、この名があるそうですが、ここは高知とは遠く離れた岐阜県の山中です。(^_^;

P7179029ゴゼンタチバナもこのころになると、あちこちでみかけるようになりましたが、先にも書いたようにゴゼンタチバナは冷風が吹き出す場所にだけ咲いていたのかもしれません。

P7179039こういう苔むした場所で咲いているゴゼンタチバナは雰囲気がとても良いですよね。

同じ花と思っても、ついつい何枚も撮影してしまいます。ゴゼンタチバナは6枚葉の株は開花株だそうですが、4枚葉だと花が咲かないと聞いていますが、この画像で見ても確かにその通りですね。

ゴゼンタチバナは四国の赤石山系でも少しですが自生しており、私も何度か見ていますが、今年はゴゼンタチバナの咲くコースを歩いてないので、今年の初見となりました。

P7179040

 

四国の山でも良く見かけるヤマシグレですが、このルートでは撮影した1株しか気が付きませんでした。

P71790418時19分、白出沢出合手前にある奥穂への登山口を通過しました。

ここから穂高岳山荘までのコースタイムはなんと7時間です(^_^;

でも、健脚な方なら、新穂高から一日で奥穂に登られるようです。穂高に登るコースとしては涸沢側と比べると人の少ない静かなコースのようなので、意外とお勧めかも知れません。

P7179042登山口道標近くには山系の概念図も見えています。

P7179044そして、登山口すぐ近くにはこの日二度目のキバナノヤマオダマキが咲いていました。

後ろから車の音がすると思ったら、工事関係の人たちの車が追い抜いて行きます。8時を過ぎたので、そろそろ工事が始まる時間のようですね。

奥穂への登山口を通過して数分で白出沢出合に出てきました。沢を渡る手前に登山者のためのトイレと休憩用のテントが張られていましたが、これはきっと工事関係の人のためでもあるんでしょうね。

P7179058
白出沢出合到着は8時24分でした。コースタイムでは2時間のところをなんだかんだで3時間近くかかりました(^_^;それでも、この日の行程の半分近くまでやってきたことになります。

P7179053Yさんは白出沢を渡りきった対岸で待ってくれていました。

お腹が空いたのか、パンを食べているようです。私も空腹を覚えたので、養老SAで買ってきた柿の葉寿司を3つほど食べます。北アルプスでの初日のお昼は、ここ数年、毎年のように柿の葉寿司と決めています。かさばらないし、お酢の効いた味が汗をかいた体には美味しくて食べやすいです。柿の葉以外のゴミが出ないのもgoodですね。

食べている間も、後方に聳えている穂高連峰が気になって仕方ありません。

こんな下のほうから眺めても、すごい迫力ですね。

帰宅してから調べたところ、どうやらこれはジャンダルムが見えていたようです。

P7179054一方、正面には笠方面が見えているわけですが、笠の本体が見えているのではなさそうでした。

7月26日訂正   ブログ仲間のぶちょうほう様より、このときに見えていたのは笠ヶ岳そのものだったことをご教示いただきました。

↓に山名を入れて、再度アップいたします。ぶちょうほう様、ありがとうございました。

P7179054

P7179052白出沢を渡る直前に撮影した笠方面ですが、もしかしたら緑の笠が見えているのかも??

白出沢を渡る直前に見えていたこの山は抜戸岳だったようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント

keitann様 こんにちは
ツクバネソウの頭にヨコグラなんて名前の付くものがあるとは知りませんでした。
このあたりではセンジュガンピが出てきますね。
ミヤマシグレはここ暫く逢っていませんので、名前が出て来ませんでした。

この道路上で、穂高岳から下ってきた単独行のお兄さんが、もう夕方遅いからと言ってテントを張っているのを見たことがあります。
水がそばにありますし、地面が平らですし、他人に咎められなければ、寝心地よく休めそうでしたね。

ジャンダルム、天狗の頭、間ノ岳と見えていたようですが、豪華な眺めですね。

白出沢をわたり、これからやっと人間と四足さんが歩く道になりますね。

keitannさん、こんばんは。

>初見の花だと思うセンジュガンピ・・・
keitannさんが初見とはチョッとビックリです^^)
下山時の上高地では結構見られたと思いますが・・・?
南アではアプローチの北沢峠や広河原にも沢山咲きますよ。

ぶちょうほう様、こちらの記事にもコメントをありがとうございます。
四国にはツクバネソウが多くて、ヨコグラツクバネソウのほかにもウナズキツクバネソウなんていうのもあります。
今回は普通のツクバネソウ、ヨコグラツクバネソウ、クルマバツクバネソウの3種類のツクバネソウを見ることができました。四国ではいちばん珍しいクルマバツクバネソウを今回は何度も見ましたよ。
一度は見て見たかったセンジュガンピが今回は上高地への下りで何度も見かけました。
あるところにあるものだと、よくわかりました。
右俣林道は一般車は通行不能ですし、夜ともなれば工事関係の車も通らないでしょうから幕営もありではないでしょうか。
水には困らない道ですね。
ジャンダルムの向かって右はやはり天狗の頭、間ノ岳と言うことになるんですね。
笠ヶ岳展望についてのメールもありがとうございました。
明日にでも訂正させていただきますね。

k2さん、こんばんは。

そうなんです、センジュガンピが初見だったのですが、それほど普通に見られる花なんですね。
北沢峠や広河原も何度か訪れているはずなのに、見た記憶がありません。
たぶん、私がアルプスを訪れる時期が早いからだろうと思うのです。
例年だと海の日の3連休の直前ぐらいに山に入りますので、時期的に早いんでしょうね。
2年前の雨の中での槍からの下山では、雨のため、草花を見る余裕もあまりなく、何しろ雨具のフードが邪魔して見えなかったかも・・。
同じ山域でも、少し時期をずらすだけで、今まで見たことがない花が見えるものですね。

こんにちは。
先日、NHKの番組を見ていたら、この“ジャンダルム”という名前が出てきました。
若い女性がトライしていましたが、頂上に天使がいるようですね。

多磨NTの住人様、こんばんは。

NHKでジャンダルムのことを放送していたんですか?
山番組があったのでしょうか?
確か何年か前のNHKの番組で内田アナと田部井さんも0ジャンダルムを
通過されてましたね。
ジャンダルムだのザイテングラードだの、登山に出てくる言葉は結構難しい
ですね。
え~!ジャンダルムには天使がいるんですか?
初耳でした。

気心のわかっている後輩と二人で槍ヶ岳いいですね、読ませて頂いて、思ひ出の山行になったようでよかったです♪
先輩後輩っていいものですね!

オイラも9月に穂高・ジャンダルムに行ってきました。
天使にも会って来ましたよ。
岩稜の縦走は楽しいですね。

アコモさん、お久しぶりです。

お互いに、今も山歩きが元気で出来ているのは喜ばしい限りですね。
そうですか、9月にジャンダルムを歩かれたんですね。
私はどういうわけか穂高方面には登ったことがなくて、今年は槍から上高地への下りで
嫌というほど穂高連峰を見たので、来年あたりは一度は穂高方面も歩きたいなと思ったり
しましたよ。
昔から一緒に山に登っている後輩なので、お互いの体力や山についての知識もよくわかって
いるので、信頼関係はばっちりです。
少々離れていても、心配せずに済むのでありがたいですね。

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