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2013-07-22

新穂高~槍~上高地、その2、蒲田川右俣林道へ

前夜、新穂高に着いてからもしばらく降っていた雨は、幸いにも朝までには上がり、歩き始めから雨具を着るなどと言う出鼻をくじかれる事態にはなりませんでした。

まずは無料駐車場から右股林道を目指して歩きます。

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歩き始めてすぐに、キバナノヤマオダマキが咲いていました。

林道沿いでは毎年どこかで見ていますが、駐車場のすぐ近くで咲いているのは初めて見ました。

自宅でもつい6月ごろに種から育てたキバナノヤマオダマキが咲いていましたが、山で見るのはかなり大きくて草丈70センチ近くありました。

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 道はいったん車道に出ますが、車道からは抜戸岳方面の稜線が良く見えます。

晴れてはないものの、展望があるのが嬉しい限りです。

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去年ぐらいから新穂高のバスターミナル付近は工事中だったのですが、今年はいつも利用しているバスターミナルのトイレまで見当たりません。困った…と思っていたら・・・

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去年までとは少し違う位置に仮設トイレが作られていました。やれやれ・・・。

トイレを出たら、いよいよ右俣林道に向かって歩き始めます。

ところが、歩き始めてしばらくして、何か身軽だな~と思ったら、トイレの入り口にダブルストックを置き忘れたことに気づいて、引き返したりという・・・・歩きはじめ早々からドジなことをやってしまいました。(^_^;

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私がストックを取りに行ってる間に、Yさんが登山届を出していました。

ここは新穂高登山指導センターと言う建物で、去年まではこの手前から左股林道を歩いていたので、こんなところがあるなんて初めて知りました。

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ホテル穂高の横を歩いていきます。
ホテルの屋根越しにも稜線が綺麗に見えています。

Yさんは今年はザックを変えて、去年までのより少しコンパクトなのにしたそうです。

今回の装備配分は彼女がガスコンロとコッフェル、私がテルモスです。テルモスだけでも良いと思ったのですが、彼女がどうしてもガスコンロを持参したいと言って持ってきました。食料も山小屋の朝食は頼まず、アルファ米を二種類買ってきたので、それで済ますつもりです。Yさんは出発前が忙しかったようで、彼女の分も私が買って持参してきました。軽量化に努めたつもりなのですが、それでも去年より少し軽くなったという程度ですね。

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 車道法面でイワガラミが咲いています。そういえば、四国でも東赤石に行く途中、いつもこんな風に咲いている場所がありましたっけ。

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新穂高ロープウエイ駅の横を通過します。

思えば、私の山歩き復活は2002年だったか、当時小5だった末っ子を連れて新穂高ロープウエイに乗せ、その後立山の室堂に行き、立山の稜線を眺めたのがきっかけともいえます。ちょっと懐かしく思い出しながら、ロープウエイ駅の横を歩きました。8月初旬で、ロープウエイは夏休みの子供連れなどで賑わってましたが、今は嘘のように静まり返っています。

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 間もなく、林道に差し掛かるという場所で、ちらっと山なみが見えてきました。

向かって左側の特徴ある姿が蒲田富士のようですが、その横は穂高のようですね。

右股林道の白出沢からは奥穂にも確か登れるはずです。

 

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 6月に登った東赤石ではとうとうウリノキの花が見られなかったのが、ここ右股林道で見られようとは思いませんでした。

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 タマガワホトトギスが早くも咲いています。

この後も、タマガワホトトギスは槍平に至るまで実にたくさん見かけました。こんなにタマガワホトトギスが多い道はほかにはないと思います。

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やはりこの時期の花、キツリフネも見かけました。

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こちらはサワギクで、このサワギクは最終日に上高地に下る歩きでいやというほど見ましたが、最終日にはサワギクを見飽きてしまい、撮影してないと思います。(^_^;

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左股林道沿いでも良く見かけるオニシモツケの白い花が、咲いていました。

標高の高い場所では見かけない大型の花です。

コメント

こんにちは。
お天気に恵まれたようで良かったですね。
登山記を拝見しながら、知らない花を楽しませて頂きます。

keitannさん、いつもながらの詳しいレポありがとうございます。
ほんとうは私たち今日出発だったのですが、お天気が思わしくないようですし、
北アルプスは初めてなので、悩んだ末に中止にしました。
まあいいさ、山は動かないからと、今はさっぱりふっきれました。(リベンジは来月中にでも必ず)
山歩きは準備中も楽しいものですね。半月ぐらい前から毎日ワクワクしていましたから。
やはり自分の目で見て歩いて、早く感動を実感してみたいものです。
keitannさんのレポも、この後は槍ヶ岳周辺まで見ないほうがいいかも・・
と思っていますが、見ちゃうでしょうねえ・・

コースをカン違いしていましたので、毎日全部見ます(笑)

いいですねぇ。足の状態が思わしくなくて、山歩きはしばらくお預け
でした。来月あたり、晩夏の花巡りで軽登山でもしてこようかと考え
てます。
タマガワホトトギスも恋しいですね。昨年は満足のいく画像が得られ
なかったので、今夏はぜひリベンジです。
サワギクも時期ですね。見飽きてしまい… という気持ち、よく分か
りますよ。本当は、同じ花でもそれぞれが一期一会なんでしょうけど
ね。

keitann様 こんにちは
懐かしい風景が出てくるので、ワクワクしています。
この道は小生の場合、30年以上は歩いているのではないかと思いますが、昔は本日レポート分よりももっと先まで一般車がはいっていけました。
それがどんどん後退して来て、いまの無料駐車場のところになりました。
多分30分くらいのタイムロスになるのでしょうね。

オニシモツケ・・・・この草の名前が判らなくて、葉を取って新穂高の界隈まで来て、会う人毎に聞いて回った懐かしい記憶があります。

新穂高ロープウエイ駅の次の画では、蒲田富士の右は涸沢岳で、窪みは穂高岳山荘のある白出乗越、その右は位置の関係で低く見えますが、奥穂高、そしてその右にジャンダルムまで見えちゃっています。

多磨NTの住人様、こんばんは。

今回も前夜は雨だったり、槍平~槍ヶ岳の日も当初はあまり良い予報が出てなかったのです。
それが、途中から私たちにとっては絶好の天候となり、こんな年もあるんだな~と。
山の天気だけはわかりませんね。

スミレなども低山では見られないスミレが見られ、やっぱり高嶺の花は良いですよ。

noiさん、こんばんは。

ほんとなら明日からアルプスでしたよね。
今は天候が悪すぎるので、延期にして良かったですよ。
山は雨が降るのと降らないのとでは大違いです。
初めてのお友達にとっても、第一印象が大事ですから。
山歩きは計画段階、実際に登るとき、帰宅して写真を見たり記録を取るとき
都合3回も楽しめます。
こんな楽しい趣味は滅多にないですよね。

翼さん、こんばんは。

年を経ると、体も酷使しているので、あちこち痛みが出ますね。
私も、1年ほど前から長い下りでは膝が痛くなるようになり
今回もサポーター、痛み止めを用意しましたが、上高地までの
22キロの下りは幸いにも膝が痛くなりませんでした。
今回は、オオバキスミレ、キバナノコマノツメ、クモマスミレの
3種類のスミレを見られましたよ。
タマガワホトトギスはこのコースはひじょうに多かったです。
四国でも石鎚山系で咲きますが、私はたいてい北アルプスで見ることが
多いですね。
上高地への下りではサワギク以外にも時折いろいろな花が見られました。

ぶちょうほう様、こんばんは。

右俣林道はぶちょうほう様にとっては馴染み深い道だったのですね。
昔はもしかしたら第二ゲートとか、穂高平まで車が入ったのでしょうか?

後輩と話していたのですが、昔は広河原などもマイカーが入ったりしていたのですが
その後環境保護などで、登山口は軒並みマイカー乗り入れができなくなりましたね。
でも、そのおかげで林道沿いの植生も保たれているのかも知れず、少々歩く時間は
長くなりますが。それもやむを得ないでしょうね。
蒲田富士の横に見えているぎざぎざはやはりジャンダルムでしたか。
穂高方面にはまだ足を踏み入れてないのですが、来年ぐらいは穂高も登ってみたいものです。

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