真夏の東赤石、その8、山頂へ
分岐に着いたら、ここからはザックは置いて、ウエストポーチと片手にペットボトルだけ持って、山頂までピストンです。岡山の男性はテン泊用の大きなザックを背負っていたのですが、小さなバッグにやはり水と最小の荷物だけ詰めて出発です。
直登道を登り始めたのは12時40分ぐらいでしょうか。
登り始めてすぐに石鎚方面が見えていることに気づきました。ここから石鎚が見えたのは初めてかも知れません。たぶんちち山思われる山と沓掛山との間の吊尾根の向こうにその姿が見えていますが、肉眼でも霞んでいるので、カメラでは無理かと思いましたが、かすかに写っていました。岡山からの男性も、初めて東赤石に登って、石鎚が見えるなんてラッキーですね。
それにしても、軽身で登ってもこの直登道の登りはこたえます。
ここで照り付けられたら厳しいな~と思っていたら、登りの間は何とか陽射しが翳ってくれてラッキーでした。
12時48分、稜線に出ました。
東赤石までの所要時間が10分なのは妥当としても、西赤石までここから2時間20分で行けるでしょうか?もう少しかかるんじゃないの?と思いますが・・・。
あらら・・・・こんなところにカキランが咲いていました。
そういえば、トラバース道沿いで毎年のように見ているカキランのことをすっかり忘れてましたが、今回は急いでいたせいか、気づきませんでしたが・・・。でも、こんな花が咲いてたら気づきますよね。今回はコオニユリも咲いてなかったので、来る時期が遅かったんだとばかり・・・。
10年前は直登道の横でも咲いていて、それ以来、カキランと言うのはこういう標高の高い山の花だとばかり思い込んでいたものです。
低地での見頃がいつなのか、忘れましたが、少なくとも東赤石では8月初旬ごろが見ごろだと思います。
岡山の男性は花にはあまり興味がない様子でしたが、これは珍しい花だから撮影すると良いですよと、声をかけます。
12時57分、山頂に着きました。少しガスってきているけど、それでも八巻山や前赤石が見えているので、良いほうでしょう。
午後の山頂はだいたいこんなものです。
東の方角に5分も歩けば、三角点がありますから、良かったら行って来れば?と岡山の方に言ったのですが、結局、山頂で10分ほど休憩しただけでした。
八巻山の山頂は近いので、肉眼でもステンレス製の祠が見えていたほどでした。
そういえば、ここしばらく八巻山山頂に登ってないような??
お盆だというのに、だれも登ってきませんね~。
先ほど見えて石鎚方面も山頂からは見えなくなってしまいました。
ちち山方面もうっすらとガスがかかり始めています。それでも、西赤石まで縦走した時に前赤石付近から見えた別子ダムのダム湖らしいのが見えました。これだけ見えれば、良く見えたほうです。
先を急ぐことだし、13時10分に下山開始です。
下山途中にもシラヒゲソウが一輪ぽつりと咲いています。
下山していると、いったんはガスるかと思われた天候でしたが、再び陽射しが出てきました。
登りの時に照り付けられなくて、ほんと良かったです。
稜線から少し下ったところで、単独の男性が一人登ってくるのに会いました。
その方は、山頂まであと10分か15分ぐらいというところで、登り道の途中で座り込んでいます。たぶん、あまりの急登にばてたのだと思います。「山頂まではあとどのぐらいですか?」と尋ねられたので、「10分か15分ですよ」と答えましたが、東赤石に初めて登る人なんでしょうね。登ったことがある人なら、こんなところで休憩するとは思えませんから(^_^;
東赤石がきつい山だと知っている四国の人間は真夏に登るのは私みたいな物好きだけですが、よそから初めて来られる方は、わからないので、真夏に登ろうと思われるんでしょう。
下りの途中で見かけたオトメシャジンの白花です。
13時30分、分岐まで下ってきました。
ここで、荷物を詰め直し、私はと言えば、下りに備えて鴻ノ江ベルトをつけます。東赤石は何しろ下りも長いので、膝にはこたえます。
13時35分、ザックを背負っての下山開始です。
13時43分、トラバース道から瀬場へ至る分岐通過です。
6月末には綺麗に咲いていたヤマアジサイの赤花がドライフラワーになりかけていました。
少し膝が痛み始めたので、ゆっくりと下るのですが、それでも岡山の男性の姿が遥か後ろになって、見えなくなるので、時々立ち止まって待ちます。
待ってる間に、アサギマダラを見つけました。
アサギマダラはヒヨドリバナが好きですね。
登るときは、岩に書かれたこの道標をいつも気にしているのですが、下りで撮影したのは初めてかも・・・。この場所通過は14時21分です。
ここを過ぎて、休憩場所にしている渡渉点間ではどのぐらいだったかな?などと考えますが、実際は結構ありました。
結局、自然林と植林との境目になっている渡渉点には14時35分に着きました。
ここまで下ってしまうと、後はごろごろ岩の下りではなく、普通の山道になりますので、一安心です。やれやれ・・・。
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