色付き始めた寒風山へ、その8、下山
山頂とは一味違う眺めを楽しみながら歩いていると、向こう側からやってくる単独男性の方とすれ違いました。
時刻はまだ12時半にもなってなくて、時間的に余裕があるので、コーヒーでも飲もうと思い、岩に腰掛けました。
山頂方面を眺めると、岩場付近はドウダンで赤く染まっていますが、そろそろ終盤と言う感じです。
岩場には先ほどすれ違った単独男性の方もお昼を食べてらしたので、挨拶をして今年の紅葉の具合をあれこれと伺いました。
その方は裏から登ってこられたらしいのですが、今年は裏もあまり良くないとのこと。同じようにカメラ撮影が目的のご様子でしたが、最近は花にも興味が湧いてきたとのことで、ジンジソウの咲く場所を尋ねられたので、説明したりします。
実名も伺いましたが、高知の方でOさんと仰る方でした。
近々、日光白根と男体山など奥日光の山にツアーで行かれるとのことで、それなら冬用の装備をある程度準備したほうが良いですよなどという話をしばらくしました。最近は四国からでも百名山を意識したツアーが頻繁に出ているみたいですね。
お話してる間にも眼下の紅葉を楽しみますが。去年は確かに歓声を上げた覚えがあるのですが、今年はやはり控えめです。それでも、里山ではなかなかこのような眺めは見られないので、山登りをしていると素晴らしい眺めに出会えるものです。
遥か下には、R194まで一望できます。
↑こちらは山頂からも眺めた鷹ノ巣山方面です。
紅葉はやはり伊予富士よりは寒風山のほうが岩場があるだけに見事です。
↑縦画像でも紅葉を撮影してみます。
13時を少し回った頃、そろそろ下山にかかることにしました。
Oさんはまだ山頂に登られてないそうなので、山頂へ向かい、私は桑瀬峠へと下ります。
笹原の中ではシコクフウロの葉が見事に紅葉しています。
こちらはドウダンの実のようですね。
ぶら下がった実の形からわかります。
アサマリンドウと伊予富士のショットは確か9月に来たときも撮影したような?
あの時はアサマリンドウが開いてましたが、今回はさすがにアサマリンドウの花の先端が変色し始めています。
向こう側に見えているぼこぼこした形の山が伊予富士です。
下り始めて10分ほどで、登ってくる方にすれ違いました。「山頂まであとどのぐらいでしょうか?」と尋ねられて、10分か15分ですよと答えたのですが、「女性一人で登られるなんてすごいですね」と言われ、こっちのほうがびっくりしました。寒風山は手軽に登れる山ですから、別に女性一人でも何も問題ないのですが・・・。最近は山登りブームとかで、歩き始めたばかりの人が多いのかもしれません。そういえば9月に登った時は下山の際に、ものすごい軽装で登ってくるご夫婦とすれ違って驚きました。午後2時も回って、普通の靴と普通の服装で登ってくるのは、ドライブの延長で登っているのかもしれません。
そうこうするうちに、先ほど一緒にお話していたOさんが早々と山頂から下ってこられ、追いつかれました。その後は結局、下山口まで一緒に下ることになりました。
空を見上げると、雲が良い感じです。
何もない青空よりも雲があると表情があって良いですね。
紅葉の綺麗な場所に差し掛かった時も、思わず上を見上げてしまいました。
木々を手前に入れた裏寒風です。
これは岩みたいに見えますが、岩ではなくてブナの幹なのです。
ごつごつの樹肌に、なんとキノコまで着生していました。
相当の古木のようです。
朝方に、しばらくの間眺めていた場所に差し掛かりました。光の加減が朝とは違うので、印象が少し違って見えます。
13時55分、桑瀬峠まで下ってきたので、一服します。
朝はガスに覆われて見えなかった寒風山が、帰り道ではすっきりと見えるようになりました。
朝は晴れていても帰りはガスと言うのは多いですが、こういうこともたまにはありますね。
嬉しいことに、桑瀬峠のすぐ下でアサマリンドウの開いているのに会えました。
あとは画像を撮ることもなく、Oさんといろいろ話しながら下ったのですが、この日も膝が傷むことなく助かりました。寒風山程度の登り下りなら大丈夫ということかもしれません。
登山口に帰り着いたのは14時45分で、かなり余裕をもって下ることができました。下山が早いとその後の行動にゆとりがあって、精神的に楽ですね。
返りの車道沿いでも時間があったので、小さめのジンジソウを撮影してみました。
これはR194沿いで見かけたヤクシソウです、この画像がこの日最後に写した画像でした。
高速の通勤割を使うためにSAでわざと休憩を取ったほど,帰りの道中もゆったらいと帰ることができました。
一ケ月違いで同じ山に登ったわけですが、同じ山でも見るものや目の付け所もずいぶん変わってきて、山の醍醐味はそういうところにもありますね。
次回はぜひ笹ヶ峰まで縦走して笹ヶ峰南面を下ってみたいと思います。
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