讃岐七富士の江甫(つくも)山へ、その3、山頂へ
六合目から少し登ったところで、分岐がありました。
登ってきた登山口以外にも登山口があるということですね。
下りは、別の登山口に下りても良いかなと思い、少しだけ道を偵察します。
ほんの数メートル歩いたら、海に向かってベンチが置いてありました。
見えているのは北の方角、つまり仁尾方面です。荘内半島も良く見えていました。
それにしても、車で運べるわけではないのに、ベンチを担いで上がって設置して下さった人がいらっしゃるわけですね。
もとの登山道に引き返し、少し登ったら、もう七合目でした。
何しろ標高たった150mあまりなので、3分ほどで一合目ずつ登る計算です。
3月になってもやっぱりヤマコウバシの茶色い葉がありました。
海に近い山ですからトベラの木があっても不思議ではないですね。
赤い果実は水分がもうなくなって、干からびたようになっていました。
冬場は低山に登るたびに見かけるコウヤボウキですが、3月になると白い小さな新芽がついているのが、今までと違います。
見慣れない葉っぱの木が現われました。
一見、シロダモに似ていますが、シロダモの葉より幅が広くどこか雰囲気が違う・・・・そう、これはヤブニッケイの木です。
シロダモの木は今年は嫌というほど見かけましたが、ヤブニッケイはシロダモほど見かけません。
シロダモは冬の間、赤い実をつけていますが、ヤブニッケイの実は青くてもっと早い時期に実るようです。
コウヤボウキのピンクの綿毛にも会えました。
こちらのコウヤボウキもやっぱり新芽がもう見えてますね。
相変わらずロープ場を登って行くと、九合目となりました。
13時4分、山頂に着きました。
撮影しながら30分ちょっとかかりましたが、こんなものでしょうか。普通、一時間で登る標高差は300mと言いますから・・・。
山頂には標高150mの低山にもかかわらず、山名表示が多かったのは、やはり讃岐七富士だからでしょうね。
三角点は4等のようです。
山頂は樹林に遮られ展望がないのですが、展望台という矢印があって、それに導かれて進みます。
山頂からやや南に下ったところに、ベンチがありました。
ベンチからは南の方角が眺められます。
瀬戸内海に浮かぶのはイリコで有名な伊吹島です。
川之江方面の山々はすでにぼんやりと霞んできていました。
朝のうちに登れたら良く見えたのでしょうけど、用事があったので、仕方ないですね。
ベンチに腰かけて、コンビニで買ってきたお茶ときんつばをいただいたら、そろそろ下ることにします。
keitann様 こんにちは
この山のレポートを始めから読んできて、驚くほど小生の知らない山名・地名がどんどん出て来ました。
裏を返せばそれらの名前を記憶しているkeitann様がいるわけですから、これは凄いことです。
一応地図を出しておいて、記述の追体験をしながら楽しませていただきました。
この時期でも、keitann様にかかれば植物の楽しみは涸れることが有りませんね。
あのベンチをどうやって担ぎ上げたのでしょうね。きっと背中におんぶして坂道を登ったことでしょうが、有難いことだと思いました。
今年も遠くの景色が、空中の夾雑物に邪魔されて遮られてしまい、残念ですね。
投稿: ぶちょうほう | 2014-03-10 10:41
ぶちょうほう様、こんばんは。
江甫山から見える山や島は、香川でも西部に住む者にとっては馴染みの深い
地名ですが、全国的に見れば知名度はずいぶん低いと思います。
私の住む市内の飯野山という山は讃岐富士の代表格で今では新日本百名山にも
選ばれたそうで、こちらはTVなどでも良く紹介されて、結構有名になりました。
私の場合はへそ曲がりなのか、あまり有名ではない山や人のあまり行かない山の
ほうが何となく惹かれます。
今年は讃岐の里山に今までにない頻度で良く登りましたが、それでも高松以東の
山の名前はあまり自信がないですね。
石鎚山系や剣山系の山の名がわかるのも素敵なことですが、故郷の山の名前が
わかるぐらいにはなりたいものだと思ったことです。
ベンチを持ち上げて下さった方たちにはほんとに頭が下がります。
2人がかりで前後を持って登ったのでしょうか。
この山を愛して世話をして下る方たちがどうもいらっしゃるようです。
投稿: keitann | 2014-03-10 22:47