初めて見る裏寒風のアケボノ、その6、山頂へ
尾根通しの道は風を遮るものがなく、吹き付ける強風に難儀しましたが、第一展望台から少し上がった辺りからは周囲の山肌や岩場などが風を遮ってくれるようになりました。
すると今度は途端に暑くなって、それまで着ていたウインドブレーカーを脱がずにはおれなくなりました。
↑この頃には、皆、一枚脱いでも汗を流しながらの登りとなりました。
風が吹いているのと吹いてないのとでは、体感温度はずいぶん違いますね。
あれ?
マルバコンロンソウみたいな花が出たけど、葉がちょっと違う?
よ~く見たら、ユリワサビの葉でした。
アブラナ科の白い花を咲かせる植物はどれもこれも花は同じなので、葉で見分けねばなりません。
ユリワサビはランナーを伸ばすんですね。
そしてこの花があるということは、この辺りはかなり湿り気を帯びているところなのでしょう。
コガネネコノメも群生で咲いていて、周辺は雪解けからまだあまり間がないようでした。
Kさんの足元に見えているのはシカも食べなくて増えているバイケイソウです。
図鑑などの分布では四国には自生がないように書いていますが、そんなことはなくて、四国の山にもかなり多い植物です。
エンレイソウも数株固まって咲いています。
先ほどまで見上げてい稜線が、やっと目の高さより低い位置になりました。
桑瀬峠はいちばん低くなっている辺りです。
こちらは、休憩を取った第二展望台です。
アケボノが展望台の周囲を取り囲むように咲き、誠に華やかですね。
こうして上から眺めても、第二展望台付近のアケボノがいちばん綺麗なのがわかります。
Hさんについていって正解でした。
やがて周辺は開けてきて、笹原になってきました。
下を見ると肉眼では瀬戸内海も見えていますが、少し霞んでいるので、画像でははっきりと見て取れません。
西黑森の後ろに見える瓶の面積が大きくなりました。
シロバナネコノメソウも群生で咲いていて、どういうわけかシロバナネコノメとコガネネコノメはそれぞれテリトリーが少し違っているようです。
岩の壁から小灌木が根を張って突き出すように生えていて、生命力に脱帽です。
このヤマグルマの木にも覚えがありました。
この辺りから最後のロープ場になっていて、そこを登りきると稜線に出ます。
12時23分、稜線に出ました。
第二展望台から1時間少しかかっています。
予想はしていたのですが、稜線に出た途端、案の定、強風が吹きつけてきました。
振り返ると伊予富士が綺麗に見えています。
驚いたことには鷹ノ巣山の東斜面の谷にも残雪が見えました。
今年はやっぱり雪の量が半端ではなかったようです。
風で煽られそうになっているTさん・・・。
転落すると大変なので、注意しながら歩いていきます。
山頂方面に向かって歩いていると、冠山やその後ろの笹ヶ峰も綺麗に見えています。
画像で見ると何とものどかな景色なんですが、実際はすごい風が吹いています。
山頂はまだ咲いてないと思ってましたが、アケボノが1株咲いていました。
横を通りながらの撮影です。
この辺りのアケボノは強風のためか、樹高も1mほどの株ばかりです。
12時34分、山頂に着きました。
アケボノの周回で1時間少し時間を食いましたが、お昼ご飯には丁度良い時間の到着となりました。
笹ヶ峰方面への縦走路が風を避けられたのですが。先客のグループがいたので、吹きさらしの山頂で食事となりました。
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