雲早~高丸、花の縦走、その3、ブナの赤ちゃん
一息ついている場所からは徳島市方面と思われる町並みや海も見えています。この山域にはあまり来たことがないので、どこの町なのか確信はもてないものの、素晴らしい青空と新緑の山肌、それにシャクナゲの花と揃ったら、気分爽快なのは言うまでもありませんね。
10分ほど休憩したところで、再び歩き始めます。もう30分も登れば稜線に出ることでしょう。
10時半、今度は雲早山頂目指して歩き始めます。
5年前にシャクナゲ尾根を下った時は稜線直下からしばらくブナ林があって、ブナ林から下はずっとシャクナゲの尾根だったように記憶していました。
なので、いつブナが出てくるか?と思っていたのですが、登っているときに目に留まったのが↑のブナの発芽でした。このときはまだ周囲にはブナの木は見えなかったのですが、ブナの実がここまで落ちているということは、ブナ林もそう遠くはないですね。
三角ドングリとも言われるブナの実は、ドングリと違い稜があるので、すぐにわかります。そのブナがまさに発芽した瞬間でした。
去年・・つまり2013年の春はブナの花があちこちで開花したので、ブナの実が豊作でした。去年の秋に大山の鍵掛峠で拾ってきたブナの実が我が家でも発芽して、ブナの幼苗が我が家でも10株ほど育っているのですが、野山でも今年はブナの赤ちゃんが見られるかな~と思っていた矢先でした。
ブナの赤ちゃんを見た後も、シャクナゲのほうもまだまだ途切れることなく咲いています。
見事に咲き誇った場所がありました。
たまたまこの日は私の誕生日だったので、Mさんが記念に女性陣3人を撮影してくださいました。
満開のシャクナゲに囲まれて、ほんと良い記念になりました。
シャクナゲの花の向こうに新緑と連なる山なみ・・・・。
まだシャクナゲが咲いていますが、そろそろブナの木が見えてきたようです。
稜線をバックにブナとシャクナゲです。
5年前にここを下った時はガスで展望がなかったので、この日は青空が見られて嬉しい限りです。
シャクナゲ尾根の登り始めでは、シャクナゲが鬱蒼と茂っていたのですが、かなり登ってきたので周囲が明るくなってきました。
ヒメシャラの樹肌は赤くて直ぐにわかりますね。
そのヒメシャラの新芽は銀色に輝いて、この木はほんとにお洒落な木です。
登っているシャクナゲ尾根のすぐ西側の尾根が見えているのですが、そちらの尾根にもシャクナゲがいっぱい咲いているのが見えます。
また、途中で東側の尾根にもシャクナゲが咲いているのが見えました。ということは、この山域はほんとにシャクナゲが多いんですね。
倒木なども多くなってきました。
シャクナゲ尾根の下のほうは地形が険しいので、シカも入れないのでしょうが、ブナ林になると傾斜が緩やかなためシカが入ってくるらしく、これらはシカ害と思われます。
あまりに見事なシャクナゲに撮影が忙しいのか、下で立ち止まっているRさん・・・・。
中には結構な急登の場あって、「ほんとに、こんなところ下ったの?」とRさんに尋ねられました。ほんともほんと、膝を傷めていて下りの苦手だった山友達のTさんも一緒に、5年前にはここを下っているのです。(^_^;
またまたブナの双葉が出てきました。
こちらは本葉も見えていますね。
登ってきたブナ林を振り返ります。
シャクナゲ尾根は痩せ尾根なのですが、ブナ林まで登ってくるとなだらかな地形に変わります。
少し赤味を帯びた葉はカマツカかな?
小さな花芽も見えているようです。
どんどん先を登っていかれるMさん・・・。
この辺りになると、まずまず見ごたえのあるブナ林ですね。
芽吹きも始まっています。
5年前にここでヤシャビシャクの花を見ているはずと思い、ブナの木を見上げながら登って行くと、ありました。
ちょっと上のほうなので、望遠レンズで撮影してトリミングしてあります。
黄色い花はツルキンバイかな?
Rさんが見たがっていたミツバツツジもまだ咲き残ってくれていました。
遥か下に、岳人の森の建物と思しき赤屋根が見えます。
標高にして600m~700m下にあると思われます。
シカ害が顕著な場所です。
そんな中、イシヅチテンナンショウが咲いていました。
これはシカも食べないのか、あちこちで見かけました。
この仲間は付属体が決め手なので、付属体を忘れずに撮影します。
行く手にひときわ大きなブナが見えてきました。
丁度、Mさんがブナの横におられたので、大きさが良くわかりますね。
私も下まで行って、見上げて撮影です。
見事なブナでした。
今度はRさんが横に立ってくれました。
ブナはやっぱりいいですね~。
11時20分、稜線というか縦走路に合流しました。
ここで、ほかの人たちは左に行けば山頂と思っていたらしいですが、山頂は右手ですね。
5年前の記憶がはっきりとありました。
ただ、縦走路とシャクナゲ尾根の分岐に5年前は簡単な道標がつけられていましたが、今回はそれが見えませんでした。
縦走路への合流点と山頂は近かったと記憶しています。
思った通り、10分も歩かないうちに雲早山頂に着きました。
山頂着は11時30分です。
シャクナゲの花の多さに、ずいぶん撮影時間が長くなりました、
ブナの芽なつかしです。新潟のブナ林で見かけて
実を拾ってきていって食べました。
余ったのを鉢植えのブナ林を作ろうと種を蒔いたら芽がて
今は鉢でそれなりに大きくなっています。もう10年も昔のことですが。。。
途切れなく山に登られているのですね。
ミツバツツジもシャクナゲも今咲いているのですね。
若芽がきれいです。
投稿: tkomakusa1t | 2014-06-07 11:00
komakusaさん、こんばんは。
ブナの実…私も大山の鍵掛峠で拾って、その場で食べました(^_^;
クルミみたいなお味でしたよ。
これなら発芽するかもと思ったら、やっぱりちゃんと発芽しました。
我が家もブナがこのまま育ってくれると嬉しいと思っています。
山には何か特別な事情がない限り、一ケ月に咲いてでも2度ぐらいは登っていると
思います。
山に登らない生活は考えられないです。
シャクナゲを見たのは5月下旬ですから、今の時期まだ咲いているのは石鎚など
高い山に限られると思いますよ。
投稿: keitann | 2014-06-07 22:44