黒部五郎ピストンと乗鞍、その3、ニッコウキスゲ
急な登りも何とか凌ぎ、ようやく登山道の傾斜もましになってきました。
この頃になると、下山してくる方も結構多くなってきて、途中で道を譲って頂いたりします。
山では登り優先ですので、下ってこられる方はたいてい、登りの方が行き過ぎるまで、道の傍らの邪魔にならない場所で待ちます。中にそういうルールをご存じない方もいらっしゃいますが、何度か登ってらっしゃるうちに、ルールは覚えていくものなんでしょうね。
立ち枯れした木の向こうに入道雲、そして青空と山なみ・・・・。北アルプスも夏山シーズンを迎えましたね。
ゴゼンタチバナもこの辺りまで登ってくると、咲いている花が多くなってきました。
巨大な葉っぱは、春先に可憐な花を咲かせるミズバショウの葉です。
この辺りは平らな場所なので、春には逸早くミズバショウなどが咲きそうですね。
尾根に巨大な針葉樹が1株ありました。
どうやらヒノキの木らしいとのこと。
樹齢は何百年も経っていそうです。
ミズバショウの株は花後には巨大に育ちます。
そして、果実のほうはクマの大好物なのだとか・・・。
5年前に、蓮華温泉からの登りで、ミズバショウの花後の姿を初めて見て驚いたのを思い出しました。
綺麗に咲いているゴゼンタチバナ・・・。
こちらはツマトリソウです。
9時33分、1870mの三角点まで登ってきました。
目の前に見えているのが薬師岳でしょうね。
雲が少しかかっていますが、ずいぶん大きな山容に驚きました。
私が着くと直ぐに、男性ばかりの年配の方たちのパーティーが続いて到着されました。
三角点にはベンチが5個ほどもあるので、休憩には最適です。
かなり暑くなってきたので、ここでクーラーボックスから生のパイナップルを出して食べました。
娘宅に立ち寄った際、近くのスーパーで買っていたものです。
40年前に下った時も天気は良かったはずなのに、この大きな山容がまるで記憶にありません。
いったい何を考えながら下ったのやら?
下りたら、思う存分、ジュースを飲もうとか、きっとそんなことばかり考えてたんでしょうね。(^_^;
休憩しているうちに、登り始めの頃にすぐ前を歩かれていた男女混合の年配パーティーの方たちも到着されました。
お年を召した方たちですが、結構しっかり歩かれています。
三角点の近くにはママコナが早くも咲いていました。
四国の山で見かけるシコクママコナとはちょっとだけ雰囲気が違うと思ったら、シコクママコナの花の一部は黄色い色なんですね。
こちらは四国の東赤石山にもたくさん咲いているネバリノギランです。
9時55分、休憩を終えて、出発します。
三角点をちょっと越した辺りには、ニッコウキスゲの花も咲いています。
白い小さな花はもちろんコメツツジですね。
三角点で一緒に休憩されていた、男性ばかりの年配の方たちのパーティーが、先を歩かれています。
この辺りはちょっとした草原になっています。
登山道のわきにはチングルマも綿毛になっています。
エゾノシオガマも咲いていました。
こちらはイワイチョウですね。
こんにちは。
たくさんの花に出会いながらの登山は格別でしょうね。
青空がとても綺麗で、高山ならではの深い色ですね。
投稿: 多摩NTの住人 | 2014-07-31 08:22
多摩NTの住人様、こんばんは。
山すその自然園みたいなところでも花は咲いていますが、山に登れる間は
やはり山の花を見たいと思います。
空の色はやっぱり山ならではでしょうかね。
投稿: keitann | 2014-07-31 22:34